なぜ、私が非正規雇用の働き方を選んだのか50代からの生き方、って人それぞれなんだろうけど

2020年06月08日

自ら変われない経営者(管理者)が会社(職場)を変えられるわけがない

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(経営者は、下に変われと号令をかける前に自分自身が変わらなくては)
5月末を持って解雇された日本料理店は、私自身は個人的に大いに勉強させてもらった感があるので感謝はしているのですが、ただ、「こんなに昔ながらのやり方にこだわり、それを新しく入ってきた従業員にも強いる社風では先行きは暗いな」という印象がずっとありました。
“昔ながらの”と言ったのは、例えば、厨房は職人だけの徒弟制度の雰囲気が強く、若い人の意見や考えを聞いたり、それを仕事に反映させようというのが姿勢として上の人にまったくありませんでした。
とにかく、若い人や新人は管理者やベテラン職人の指示命令に従って行動すればいいんだという空気が支配していました。
こんな社風の会社(組織)に今どきの若い人が入社してくるはずもありませんし、もし入社してもすぐ辞めてしまうだけです。
実際、私が在籍した間にそこそこ経験のある有望な若手人材が入社したのですが、職場の雰囲気に嫌気がさしたのかすぐ退職していきました。

で、その人が去った後、職場の管理者やベテラン職人の間でどんな会話がされたかといえば、「あいつはやる気がなかった」、「あんな根性なしではどこへ行っても使えない」、「会社はもっと根性があってやる気のあるやつを採ってくれ」、といったようなことでした。
また、日本人の職人がなかなか採用できないので外国人の若者を非正規雇用で雇っていたのですが、彼らは優秀で職場では大活躍していたにも関わらず、外国人という理由で正社員への登用はなく、その結果彼らも辞めていきました。
今どきの会社ならば、外国人でも優秀であればどんどん採用し戦力化するはずなのですが、そういうことをまったく考えもせず、自社で戦力レベルまで育てておきながら逃がしてしまったのです。
とても残念なことです。


こういった出来事を経験する度に先行きを悲観せざるをえなかったわけですが、新型コロナウィルス問題が拍車をかけることになったとはいえ、業績は大幅に悪化し、冒頭で言ったようにリストラの断行という結果を招いてしまいました。
言い方は悪いかもしれませんが、頭の固い人たちが組織で権限を持っていろんなことを決めていたので、何も変えられなかったのです。
実は、このお店(会社)は創業者の息子が二代目として経営していたのですが、その下にその人の若い息子が部長を務めていました。
その部長とは私はほとんどやりとりはありませんでしたが、誰かと会話しているのを盗み聞きしたかぎりにおいては、なかなか先進的な考えの持ち主でいろんなことを変えたがっていたような印象を受けました。
これはあくまでも私の想像に過ぎませんが、おそらく、その息子部長は、今回の業績悪化とリストラの結果を踏まえ、これまでのやり方を大きく変えていくかもしれません。
その過程では自分の父である経営トップとも摩擦を生むことでしょう。

私は、これまでの仕事人人生において、大中小の企業の経営トップの近くで仕事をする機会がありましたが、その経験からつくづく感じていることは、“自ら変われない経営者(管理者)が会社(職場)を変えられるわけがない”ということです。
強力な権限をもって下の人たちにあれこれ指示命令はできても、その指示命令が間違っていたり曖昧であれば、下はそのまま間違ったことをしたり、混乱したりするだけです。
経営者(管理者)によっては下の意見や批判に耳を貸す人もいるかもしれませんが、でも、判断し決断を下し指示命令をするのは経営者(管理者)です。
要は、それだけ大事な立場にいるので言動の一つひとつが会社(組織)に大きな影響を与えるのです。
アフターコロナは、ビジネスのやり方、働き方等いろんなことが従来とは異なるだろうということがよく言われていますが、もしそうならば、真っ先に変わらなければならないのは、経営者(管理者)ではないでしょうか。
現在は一勤め人の立場にいる私はそう考える次第です。

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yoron at 14:18│Comments(0)仕事人の叫び 

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