どういう人がリストラの対象になりやすいのかなぜ、私が非正規雇用の働き方を選んだのか

2020年06月06日

教えることの難しさ、それがわかってこそ仕事人だ

学校のホワイトボード
(相手はあなたが教えたことを理解していましたか?)
あなたは、他人に仕事を教える際、どんなことを心掛けていますか?
あなたは、他人に仕事を教える際、「教えるって難しいなー」と感じることは多いですか?
それとも、「せっかく教えたのに、こいつ、理解力がないな」と感じることが多いですか?
先日、朝の仕事先でこんな出来事がありました。
この仕事先は、朝の仕事と夜の仕事があり、それぞれパートタイム勤務のスタッフが違います。
ただし、責任者は同じ人で両方の仕事をみて指示なり、指導教育をしています。
その責任者がこんなことを言いました。
「朝のスタッフはしっかり業務を遂行できるのに、夜のスタッフは1年近くも経つのにまだ業務がうまく回せないのよね」と。
はっきり言って、これは責任者の愚痴なのですが。

私は知っています。
夜のスタッフについては、実は誰もまともに指導教育していないんです。
朝のスタッフには業界経験のある私がいることもあって、以前にも記事で書きましたが、未経験者でもわかるようにと業務マニュアルを作り、基本的な手順からすべてを同僚のスタッフに教えました。
私が偉いとかすごいとか言いたいわけではなく、仕事人歴30年以上、転職10数回という経験から、他人に仕事を教えることの難しさとその重要性をよくわかっているので、その意識で仕事をしただけなのです。
他人に仕事を教える際、私がいつも心掛けているのは、相手がその仕事について知っているのか、経験があるのかというレベルの把握です。
そして、経験者であれば経験レベルに合わせた教え方、また未経験者であればそれこそ小学生に教えるような教え方で教えています。


中途入社の世界だと、どこの会社も即戦力採用を重視していますが、経験者といっても会社(組織)が違えば、社風が違うし、仕事のやり方も違うので、即戦力という言葉とは裏腹に、すぐには仕事なんかできないものです。
建設業界での経理業務の経験が豊富だといっても飲食業界の経理がすぐできるわけではありません。
だから、まったく違う業界からの転職者に対しては、まずはその業界の風土、慣習などを教えながらそれに合わせた業務のやり方を教えていくのが相手の理解には役立つでしょう。
しかし、私が経験してきた範囲でいうと、なぜか、中途入社者に対して、「あの人は業務経験者なのに、(うちの)仕事がまったくできないな。なんだよ、人事(経営者)はあんなやつを高い給料で雇いやがって!」などと冷たく突き放す人が多いのです。
おそらく、よそ者を排除したい(よそ者にかきまわされたくない)という意識になるんでしょうね。

「あいつは使えない!」と不平不満を口にする人ほど、実は他人への仕事の教え方がへたなのです。
だって、使えるように教えていかないかぎり、その人が戦力となって会社に貢献できるわけがないじゃないですか。
それに、せっかく採用した人間を戦力化できなければ、それこそ会社としては無駄な投資になってしまいます。
私は今の職場ではただのパートスタッフにすぎませんが、今の職場のオープン時から在籍しているので多くのことを知っています。
また、いろんなことを知るように努めてきました。
今日まで責任者が何回か変わりましたが、変わるたびにそれぞれの責任者に現状のやり方を説明し教えてきました。
もちろん、私は管理され指示を受ける立場なのでそれ以上のことはしませんが、着任したばかりの責任者は実情がわからず困っていたので助け舟を出したわけです。
他の同僚パートスタッフは、「責任者なんだから何でもわかっているはずだし、私は指示された通りに動けばいいだけだよね」というスタンスでした。

私は先程言ったように過去に10数回の転職経験があるので、転職して新しい仕事に就くことの大変さ、苦労を痛いほどわかっています。
例えば、マネージャー職のような肩書付で中途入社すると、懇切丁寧に教えてくれる人がほとんどいないので職場に溶け込むのが大変です。
仕事のやり方がわからず右往左往ばかりしていると、周囲からは、「あの人は、高い給料もらっておきながら何やってんだ!」と冷たい目で見られます。
以前勤めた職場で、おばさん同僚から仕事を教えてもらったことがあるのですが、そのおばさんが1回か2回教えたことを私が3回目に聞いたら、「あんた、覚える気はないの!、仕事をやる気あるの!」とヒステリックに怒鳴られたことがありました。
教えてくれた人には申し訳ないのですが、私からすればその人の教え方があまりにわかりづらくて1回や2回では覚えられなかったのです。
私の頭が悪いせいかと思ったら、他にも何人か同様の経験をした人がいました。

要するに、教え方のへたな人は他人を育てられないということです。
それは、その人がいることで仕事全体がいい方向へは回らないことを意味するので、組織としてはその人に他人の指導教育の役目を与えてはいけないということです。
もっといえば、教えるのがへたな人を出世させてはいけないということでもあります。
あなたも教え方のへたな上司についたらそう思いますでしょ?
極論ですが、私はね、教えることの難しさがわかってこそ仕事人だと思うんです。
教えることの難しさがわかれば、どうやったらわかってもらえるかといろいろ工夫するはずだし、その過程が進歩なのです。
「理解できないあいつが悪い!」と開き直ったら仕事人としての進歩はありません。
以前の記事でも書いたことがありますが、難しいことをわかりやすく言えるのが一流(プロ)の仕事人です。
自分でもよく理解できていないのをわかったふりして言うのは三流の仕事人です。
仕事人の世界って奥が深いですね〜。

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yoron at 07:02│Comments(0)仕事人の叫び 

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