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2020年05月27日

組織は公平・平等ではなく、稼ぐ人を優遇する

高島屋タイムズスクエアから見た新宿の風景1
(組織というところは、、、)
私は現在飲食系の仕事に就いていますが、身分はパートタイマー(非正規雇用)で、ダブルワークをしています。
一つは、学生専用マンション内の食堂で、料理人であり職場の責任者でもあるチーフのもと、指示に従いながら調理補助の仕事をしています。
もう一つは、日本料理店の厨房で、正社員の料理人たちのもと、指示に従いながら調理補助の仕事をしています。
それぞれの勤務先で言われたのは、「もし、あなた(パートタイマー)と料理人の間で揉め事が起きた際は、会社は料理人側の肩を持つからね」ということでした。
つまり、料理人側に非があって揉めたにしても、“会社は組織に大きな利益をもたらしてくれる稼ぐ人のほうを優遇する”ということです。

裏をかえせば、付加価値の低い仕事しかしないあなたのような非正規雇用者はいつでも辞めさせられるんですよと冷酷に告げているわけです。
そう言われると悔しい思いをしますし、「そんな理不尽なことがあってもいいものか!」と憤りを感じますが、強い立場の人(稼ぐ人)と弱い立場の人(稼げない人)の関係においては、往々にしてありがちなことです。
特に、中小零細の組織においてはこういったことがあからさまにみられます。
かつて勤めた中小企業では、その会社の主要顧客を担当していた営業マンが顧客からの評判が良かったこともあり、とにかく経営陣からちやほやされていました。
社員が病気になった際、稼ぎの悪い人の場合はほんとど気を遣わないのに、その営業マンが少しでも体調不良になると、「おい、大丈夫か!、少しは休んだらどうだ」などとやたら気を遣っていました。


大きな会社だと、立派な組織があって、立派な各種制度やら規定などがあり、一見公平・平等な運営がなされているような印象がありますが、それはたんなる見かけ上だけです。
本質を突き詰めていけば、結局、「組織は公平・平等ではなく、稼ぐ人を優遇している」という現実に気付きます。
私はこれまで十数回の転職を経験していますが、日系の大企業も外資系企業も中小企業もベンチャー企業も飲食店もいずこもそのことは同じでした。
まぁ、それはある意味当然だとは思います。
だって、企業は利益を追求する集団なので、より大きな利益を組織にもたらしてくれる人の評価が高くなり、他の人より優遇されるのは理に叶っているからです。

もし、あなたが、企画だの人事だの総務だの経理だのといった管理部門のスタッフだとして、それほど優秀でもない営業部門の同期があなたより早く出世したら、あなたは不満を抱くかもしれません。
「なんであんなやつが出世するんだ。どうみたって俺のほうが仕事ができるし、俺は会社全体の仕事をしているが、あいつは一営業部門の仕事しかしていないじゃないか」と。
しかし、よく言われることですが、稼ぐという点においては、営業部門は直接的ですが管理部門は間接的です。
これもよく言われることですが、営業の仕事は数値化しやすいのでわかりやすく、一方、管理の仕事は数値化しにくくわかりにくいという違いがあります。
こういう面からも、営業担当者は稼いでくれる人という見方をされ評価が高くなりやすいのです。

どうしても自分が所属している会社(組織)が嫌だったら、そこを辞めて自分が思い描く理想のもと起業するという道もあります。
例えば、人事のプロを自認するのであれば、人事系の分野で事業を行うのです。
ただ、自分で起業するとなると、それこそ今度は自分が営業から何からすべてをやらないといけなくなります。
その段階で過去の仕事人人生において営業を経験したことがなければ、初めて営業の仕事の大変さに気付くことになるでしょう。
そして、稼ぐということがいかに難しいかということがわかるはずです。
そうなってみると、自分が作った組織を維持する上では、公平・平等を重視するよりも稼ぐ人に頑張ってもらうほうがいいという思いになるのではないでしょうか。
組織ってきれいごとでは運営できないし、発展させられないんですよね。

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yoron at 13:24│Comments(0)仕事人の叫び 

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