八方塞がりの状況下でも何とか生き抜くしかない今こそ、“着眼点”がもっとも大事な時だ!

2020年05月09日

今経験していることから世の中の現実の厳しさを知ろう!

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(世の中、考え方次第では何とかなるのはたしかなんだけれど・・・)
5月1日付の記事で、“苦しい時ほど、人や世の中を知る絶好のチャンスだ”ということを書きました。
今日の記事も似たような内容ではありますが、違う視点から書いてみました。
今、新型コロナウィルスの影響で私たちが現在進行形で経験しているいろんな出来事は、私たちが生きていく上で知恵を授けてくれるいい機会になっているということです。
知恵といっても、世の中の現実の厳しさを改めて知るいい機会になっているということですけどね。
例えば、ニュースで何度も報じられていますが、国がいろんな緊急支援策を検討し実施しているといわれています。
例として、全国民へのマスク支給、10万円支給というのをあげます。
このニュースに接してから、今日時点でそれなりに時が経っているはずですが、いったいどれぐらいの国民がマスクや10万円を受け取っているでしょうか。

温度差はあれ、多くの国民は、緊急という言葉のニュアンスからすぐに対応してくれるものと思うでしょう。
聞くところによれば、アメリカは日本より人口が多く国土が広いにも関わらず既に多くの国民が支援金を受け取っているそうです。
他国でも同様とか。
日頃から日本は先進国と聞かされていましたが、実際のアクションはこんなにも遅いのかと驚くばかりです。
ただ、もし、あなたがこれまで仕事で、あるいはプライベートで役所と関わったことがあれば納得できる点もあるのではないでしょうか。
役所仕事というのはとにかく遅いということを。


また、国は社会保障財源の確保と制度維持のために、国民がより長く働くよう勧めています。
というか、長く働かせようとしています。
かつて、定年は60歳だったのが、65歳になり、70歳になり、75歳になりというふうに次第に延長される方向です。
でもね、これはたんなる年齢だけの話であって、実際に働くという視点からいえば、ことはそう簡単ではないということはよくわかります。
現在いかに体力のある企業だって、働きの悪い老人を抱えるだけの余裕はないので、極一部の優秀な老人を除いては、もし雇用するにしても激安のコストで対応するしかないでしょう。
再雇用で給料が半分以下になったという話はよく聞きますが、今後はさらに少なくなるでしょう。
そうなると、人生諦め感を抱いたまま会社にとどまって日々を過ごすか、思い切って会社を辞めて他の人生を模索するかということなります。

ところが、60代で会社を辞めて再就職活動をしてみたところで、まず希望する条件の会社に入社することは不可能に近いでしょう。
長期間再就職活動を続けていく中では疲れが出て、半ばやけっぱちになりどんな仕事でもいいやということで何らかの仕事に就けたとします。
しかし、そこで待っていたのは、年齢などまったく気遣ってくれない過酷な現実。
私がここ数年経験しているパートタイム労働の世界はそういった高齢者の労働者が多く、体力、気力は衰えながらも頑張ってはいるものの、以前の記事でも事例を紹介しましたが、70歳近い同僚が簡単に解雇される厳しいサバイバルの世界です。
働きたい高齢者は世の中にたくさんいて、どんな低付加価値で大変な仕事でも応募者が殺到します。
そして、その仕事に就いてやっていくにはかなりの気概と忍耐力が必要です。
50代以降になったら、今安定気味の環境にあるからといって気を抜かず、自分を取り巻く現実はかなり厳しいということを再認識しながら仕事人人生の設計をしたほうがいいでしょう。

以前、ある超大手日系企業に勤務する50代の知人が、私が50代以降の転職は厳しいと言ったことに対し、「いや、いろんなメディアの記事とか関連本などを読んで得た知識では、それなりに需要はあるみたいだよ」と反論してきたことがありました。
たしかに、まったく需要がないとはいいません。
けれど、その人が希望する職へ、現職と同等か少し劣ったぐらいでの待遇での転職を望むのであれば、その人が余人を以ては代えがたい能力を持っている場合に限ります。
私のようにかなり待遇が落ちる非正規雇用ならばそれなりの需要があるという言い方もできますけど。
人材系の会社がうたい文句で使っている「50代でも活躍できる求人多数!」などという言葉は一切信用しないことです。
かつて勤務した人材紹介会社で、かなり人材要件を満たした50代の候補者を推薦したにも関わらず採用してくれる会社がなかったという経験をしていますから。
世の中ってね、本当に厳しいんですよ!

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yoron at 04:16│Comments(0)仕事人の叫び 

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