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2020年04月20日

組織はあなたが辞めても支障なく動くところである

大手町2
(「私がいなければこの組織(仕事)は回らない!」などと思い込んでいませんか?)
先日、職場の高齢の同僚が解雇になったという話をしましたが、その同僚が他の同僚に、「俺はベテランだしすべてに精通しているから俺が辞めたら会社は困るはずだ」と不満を漏らしたと人づてに聞きました。
私に言わせりゃ、この高齢同僚は大いなる勘違いをしているし、組織のことを何もわかっていないなと。
ベテランで自分の仕事のノウハウやスキルを他人に教えたがらない人ほどこういった思い込みをしがちですが、私のこれまでの仕事人経験を踏まえて言えば、ずばり、“組織は誰が去ろうと動きを止めないというか動く”ところです。
とても仕事ができる人がいなくなっても、その穴を何人かでカバーしたり、他のやり方でカバーすることでその事態を乗り切っていきます。

例えば、あるシステムをある人がすべて構築してそのシステムについてはその人しか知らないという状況があっても、その人がいなくなれば誰かが何とかしてそのシステムを動かせるようになるし、あるいは、そのシステムの扱いがどうしてもできない場合は、システムそのものを替えてしまうやり方だってできます。
賢明な経営者ならば、仕事の属人化(仕事が個人について回ってしまうこと)を嫌うので、仕事の見える化をはかったり、担当者のローテーションをしたり、システムの簡素化をはかったり、いろんな方法でどんな事態になっても組織が回るように工夫するものです。


それに、ある人が組織を辞めてその人がやっていた仕事を担当する人がいないとなれば、その仕事に関心があった人は自らその仕事の担当者に名乗りを上げることが十分考えられます。
冒頭で紹介した職場の同僚の件でいえば、私が同じ分野の仕事をそれなりに経験してきているのでいつでも代行ができます。
余程難易度の高い仕事でないかぎり、ほとんどの仕事は担当者が替わったところでそんなに支障はないものです。
もちろん、担当者によってレベルの差はありますけどね。
かつて、ある中小企業に転職した際、前任者が去って半年経っていましたが、過去の資料などを読み漁り、そして自分が過去の仕事で培ったノウハウやスキルでその仕事を回せるようになりました。
やる気さえあればどうにかできる、それが仕事というものです。

だから、仕事人、特に組織で働く勤め人は、「自分がいなくても組織は回る」ということを念頭に置きながら、常により付加価値の高い仕事にチャレンジを続けたほうがいいでしょう。
一つの仕事がそこそこできるようになったらそれを自分だけのノウハウにしようと抱え込まないで、できることならその仕事については他の人に任せ、自分は新たな仕事のノウハウ獲得に動いたほうがいいのです。
私はこれまでいろんな業界を渡り歩き、転職も十数回経験していますが、おかげでいろんな仕事に対応できる力がついたように思います。
先日、大リストラが目の前に迫っているという記事を書きましたが、予想するに、大企業などは数百人規模の人員整理をするところもあるかもしれません。
かつて勤めた会社は社員の1割を削減しましたが、それでもその後復活しました。
そういうものなんですよね、組織というところは。

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yoron at 11:02│Comments(0)仕事人の叫び 

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