仕事の充実度は、案外他人のほうが気付くものらしいサラリーマン社会は所詮こんなもの、だからこそ自分の目標が大事

2019年12月25日

仕事の仕組み化ができない組織は衰退の道をたどる

業務マニュアル
(仕事の仕組み化、なかなか難しいんだよね)
飲食業の仕事に就いてかれこれ5年ほどが経ち、この間いろんな仕事先の厨房で仕事をしてきました。
この経験を通して、この業界というかこの仕事にある特徴があることに気付きました。
特徴には良い特徴と悪い特徴の両方がありますが、ここでは悪いほうの特徴について述べてみたいと思います。
例えば、現在の勤め先(ダブルワーク中)の一つに日本料理店があり、ここでは複数の板前がそれぞれの役割で仕事をしていてそれぞれの板前は自分の領域をしっかり守っています。
違う言い方でわかりやすく言えば、国には領土・領海・領空といった主権の及ぶ範囲があり、他国がそこを侵すことがあると敵対行為とみなして警告したり、最悪の場合は攻撃を加えたりしますが、それと同じで、板前は自分の仕事の範囲に他人が手を出したら怒って抗議をしたりするのです。
そうすると、職場には緊張感が漂い、お互いが他人の仕事に極力関わりたくないという意識になります。

厨房の責任者が、「この冷蔵庫は俺が専用で使っているから他の者は一切触るな」と厳命すると、もしその冷蔵庫の中の物を使いたい(使わなければならない状況が発生した場合等)と思っても、他の者はなかなか手を出せなくなります。
緊急事態で使って責任者に事後報告というかたちをとっても、責任者の機嫌が悪ければ怒られてしまうこともあり、そうなってしまうと良かれと思ってやったのに評価が下がってしまうわけです。
ところが、こんな掟が一旦できてしまうと、万が一責任者が不在の際には他の者は普段責任者がやっていることをできないことになってしまい、組織として仕事が回らないということになります。
もちろん、組織がこんな状態ではまずいわけです。
だからこそ、常日頃からチームプレーとかチームビルディングとか協調性とかコミュニケーションとかの重要性がいわれるのです。


他にもこんな例があります。
厨房の板前のところには、料理に付ける調味料をもらいにくるホール担当者がよくいます。
塩だったり、わさびだったり、辛子だったり。
その度に担当の板前は器にそれらを適量入れて渡します。
しかし、こういう工程って無駄だと思いませんか?
誰でもできる簡単な作業なんだから、調味料をどこか一定の場所に置いておいて、使用上のルールを決めてそれを全員が遵守すれば、手間も省け、板前への気兼ねなど余計な神経を使わなくてすむはずです。
それに、板前だってそういう手間がなくなれば、美味しい料理を作ってお客さんに提供するという一番付加価値の高い仕事に専念できるはずです。
ただ、残念ながら、組織の体質、職場の雰囲気、責任者やベテランスタッフの思考によっては仕事の仕組み化がなかなかできない現実もあったりします。

それに気付いるならなぜお前は現場に身を置く仕事人として自ら行動を起こさないのかと言われそうですが、現在やっているダブルワークのうち別の勤務先では既に実行しています。
この職場はまったくゼロからスタートした職場だったのでメンバー全員が初体験だったこと、そして職場の責任者がスタッフ全員を盛り上げようという前向きな姿勢を持っており、それゆえこちらもいろんな提案をしやすかったのです。
だから、私は過去の自分の仕事人経験で培ったノウハウ、スキルを活かして仕事の仕組み化(マニュアル化)をはかりました。
また、私はリーダーという職務は負っていないながら、未経験者にも仕事をどんどん覚えてもらうため、一緒に仕事をしているスタッフには仕事のローテーションをしてもらいました。
過去の仕事で似たような仕事を経験しているのでその重要性がわかっていたのです。

対照的な両方の職場を紹介しましたが、私から見れば案の定という感じですが、前者の組織は年々業績悪化の道をたどっています。
後者の組織はまだスタートしたばかりなので評価するには早過ぎる気はするものの、私が見るかぎり仕事は順調に回っているように思えます。
仕組みががっちり出来上がっているような大組織だって事業経営の失敗で衰退の道を進むことはありますが、でも、それは仕組みがうまく機能しなかったとか、仕組みを環境・状況変化に合わせて変えていくことができなかったとか、そういう問題が大きいのではないかと考えます。
さて、あなたが今身を置く組織は仕事の仕組み化がうまくできていますか?

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yoron at 19:48│Comments(0)

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