自分が考える理想の上司はどこにもいない。大事なのはどう付き合うかだ。ビジネスや自分の成長のために使える人脈の作り方

2019年10月14日

“立場”や“勤務先”のおかげを自分の実力、人間的魅力と勘違いしていないか

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(あなたが相手と付き合っているのは何が目的ですか?)
若い頃、自分の仕事に役立てようと社外のいろんな異業種交流会に参加したり、自分自身でも主催していました。
主たる目的はあくまでも仕事に役立つ人脈をつくったり、情報を得ることでしたから、そこで出会った人とプライベートで親しい間柄になりたいという思いはそれほどありませんでした。
もちろん、気が合って付き合いを続けているうちにプライベートでも親しくなって今でも付き合い続けている人もある程度います。
仕事感覚の延長で参加している以上、例えば、その会で取引先(特に顧客)の人に会うと、自分の仕事関係で直接付き合いがある人でなくてもへりくだった態度をとるものです。
「いやぁ、いつもお世話になっています」とか何とか言いながら、相手がこちらを見下して不遜な態度をとっていても我慢して対応したりします。

しかし、一旦、相手が取引先の一員でなくなると(定年で退職するとか、転職でまったく取引のない会社の社員になるとか)、相手への関心は急になくなります。
つまり、相手が自分の仕事上で何のメリットもないとわかったら付き合うことが無駄だと考えるようになるのです。
こちらがそういう考え方に変わっているのに、それに気付かない相手は、いつまでも自分のほうが優位に立っていると思い込んでそういう言動をし続けることがあります。
こちらとしては、その人が現役(取引先)時代に重要な役職に就いていようがどんな実績を上げていようがそんなのはもはやどうでもいいのです。
相互に、あるいはどちらか一方でも仕事だけでの付き合いという意識があれば、その付き合いは仕事の切れ目が縁の切れ目ということになります。


残念ながら、世の中には、“立場”や“勤務先”のおかげを自分の実力、人間的魅力と勘違いしている人がそれなりにいます。
その人が偉そうなことを言っても、仕事つながりで立場の弱い人や下請け、仕入れ業者の人は、「いやぁ、XXさん、おっしゃる通りでごもっともです!」なんてよいしょしてくれます。
そうすると、それをたんなるよいしょと気付かない鈍感な人は、「そうか、やはり私の考え方は正しいんだ」、「私の言動は他人(の心)を動かすほど影響力があるんだ」などと勘違いしてしまいます。
そして、こういう人は無意識に上から目線でものを言ってしまう傾向があります。
私はこういう人が嫌いなので、仕事上の利害関係がなくなった途端、相手の言動に上から目線を感じようものなら、すかさず「お前、ふざけんなよ!」ぐらいの言い方をします。
相手は私の態度の急変に驚くでしょうが、もし相手が自分を客観視できる人であれば、「私の言うことに周囲が耳を傾けてくれたのは、私の仕事の関係だったんだなぁ」と気付くはずです。

もし、あなたが大企業を定年退職し、その会社の仕入れ先の一つだった零細企業に転職したとします。
大企業勤務時代はあなたにペコペコ頭を下げていたその零細企業の社長も、あなたが自社の社員にすぎないとなればそういったへりくだった態度はとらず厳しくあたるようになるでしょう。
あなたはその社長の態度の急変ぶりに戸惑うかもしれませんが、世の中とはそうしたものです。
零細企業の社長があなたに頭を下げていたのは、あなたが自社に利益をもたらしてくれていたからであり、もっといえば社長が頭を下げていたのはあなたではなくあなたの勤務先(大企業)だったということです。
ただでさえ、数ある仕入れ業者の一社に過ぎない中小零細企業の社員は、不遜な態度をとる取引先の大手企業の社員に良い印象を持っていないのです。
そういうことをわからず、かつての仕入れ業者に身を置いたらきっと居心地の悪さを感じるでしょう。

「いやいや、私は仕入れ業者といえでも不遜な態度をとったことはない。常に対等な意識で接したし、ビジネスライクに仕事をしたつもりだ」と言うかもしれません。
でもね、「悪いんだけど少し値下げしてくれないかな?、ダメだったら他の会社との取り引きも検討しようと思っているんだけど」とあなたは軽く言ったつもりでも、相手にはそうとう心理的プレッシャーがかかるのです。
あなたの会社が相手の大口取引先であればあるほど、相手は社長以下全員が必死になって値下げに取り組むのです。
それぐらいの感覚の違いがあるので、相手からするとあなたの言動は立場を利用しての上から目線に映るわけです。
値下げ交渉がうまくいけば、あなたの実績(手柄)になるでしょう。
しかし、それは、あなたの“立場”や“勤務先”のおかげなのです。
あなたのこれまでの仕事人人生において、そういうことを感じたことはありませんか?

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yoron at 07:49│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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