人が嫌がる仕事(役割)を経験してみよう、人を見抜く力が身につくから上に立つ(権力を持つ)者が心に留め置くべきことは、立場だけでも下の者や弱い者を委縮させるということ

2019年09月23日

会社のための大胆な決断は非情なのか温情なのか、それは立場で変わる

001 (5)
(会社の決断、あなたは納得できますか?)
会社の業績が悪化すると経営者はあの手この手で建て直しをはかろうとします。
その時によくやるのがコストカットです。
ただし、カットするのは無駄な部分で、事業存続に必要な事柄や今後収益が見込める分野には手を付けなかったり、逆に投資を増やしたりします。
コストカットが実行されると、例えば、人件費削減で人員を減らされた職場は自分たちで仕事の効率化に知恵をしぼらないかぎり、去った人がやっていた仕事の穴埋めをしなければならず従来より仕事が多忙になるという現象がよくあります。
この時、現場の人が勘違いしやすいのは、「業績が悪いなんて嘘じゃないか。こっちは毎日てんてこ舞いするぐらい忙しい。冗談じゃないぜまったく、逆に給料を上げてほしいぐらいだよ」と思ってしまうことです。

そんなバカなと思う人もいるかもしれませんが、現場ベースだけでみれば、“忙しいのに儲かっていない”というのはよくあることなのです。
私は現場の人たちの口からこういった言葉が出たのをこれまで勤めたいくつかの会社で聞いたことがありますし、現在働いている会社でも同じ状況(業績悪化)の中で同様の言葉が現場の人たちから出ています。
ある会社ではこんなことがありました。
その会社のある工場の工場長が人員不足で現場が疲弊しているのを感じ、役員会の席上で居並ぶ経営陣に向かって現場の窮状を訴えたのです。
その場で経営陣からは同情するような発言も出ましたが、その会社のトップが後日下した決断はその工場そのものを切り捨てることでした。
切り捨てるといっても工場が持っていた機能は他にもっていく(海外移転)というやり方でした。


業績が悪化した企業が工場や店舗・事務所等の事業所閉鎖をするというのはよくニュースになりますが、その際には必ず人員のリストラや配置転換といった施策が同時に実施されます。
この場合、不本意に解雇されたりする人は会社の決断、やり方を非情だと思うでしょう。
残る人だって会社は冷たいと感じるかもしれません。
しかし、事業継続、そして将来の発展という観点から冷静に考えてみれば、辞めてもらう人よりも残る人のほうが多いのが通常で、そして残った多数の人に恩恵があるのであればそれは温情のある決断だったいうことになるはずです。
このとらえ方の違いは、現場にいる人と経営者の立場の違いからくるものです。

私が現在働いている職場では、現在進行形でこういった企業ドラマが展開されています。
私自身当事者ではあるのですが、これまで何度も転職し同じような環境に身を置いてきたので、「あー、また同じことが起きているな」ぐらいに冷静に、ぶっちゃけ冷めたというか傍観者的に状況の推移を観察しています。
現場ではいろんな不満の声(経営者は何考えてんだ!、現場の苦労がわかっていない!、人が減ったら現場は回らないぞ!、等々)が出ていますが、死ぬか生きるかの難局に直面している状況下では経営者は現場の声には耳を傾ける程度(聞くふりをする?)で、リストラの施策をあれこれ実行してくるでしょう。

手を尽くしても展望が見えない場合は、最悪の場合事業所閉鎖(事業廃止)といった選択だって十分ありえます。
私のような経験がある人ならそういうところまで見通せるのですが、現場一筋できた人はその危機感を持てない人もいるかもしれません。
これまで安定しているように見えた大企業の現場で長く勤めた人などは、経営者と直に接して経営者の言動を観察する機会はなかなかないでしょうから、経営者が危機感を持った時の判断・決断を想像しにくいというのはあるような気がします。
自分の仕事を取り巻く環境・状況が悪い方向に動いている時は、仕事人として思い切った判断・決断が必要なんだよね、と思う今日この頃です。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ

<br><br clear=
yoron at 08:13│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
人が嫌がる仕事(役割)を経験してみよう、人を見抜く力が身につくから上に立つ(権力を持つ)者が心に留め置くべきことは、立場だけでも下の者や弱い者を委縮させるということ