人生の先輩たちの後姿を見て、「いつか自分も」と想像することは大事なことだ人が嫌がる仕事(役割)を経験してみよう、人を見抜く力が身につくから

2019年09月21日

雇う側と雇われる側の“できる人”に対する考え方の違い

お茶の水駅の風景
(あなたが思っている“できる人”ってどんなイメージ?)
仕事人であれば、誰でもが“(仕事が)できない人”とみられるより“できる人”とみられたいと思っていることでしょう。
ただ、“できる人”というのは誰の視点でみるかによって見方が変わります。
私は今日にいたるまで雇われる側でしか仕事をした経験がありませんが、経営者(雇う側)のそばで仕事をした経験もあるので、その経験から雇う側と雇われる側では“できる人”に対する考え方が大きく異なることがわかりました。
もちろん、個々の企業や個々人によって考え方は違うでしょうから、ここで述べるのはあくまでも私自身の経験を踏まえての考え方だととらえて下さい。

以下に一例を挙げます。
例えば、ある凄腕の営業マンがいたとして彼は一人でその会社の大部分の売上を稼いでいたとします。
彼は上司のおぼえめでたくとんとん拍子で出世の階段をのぼっていくかもしれません。
それ自体は会社の儲けになるので経営者も彼を売上に貢献したという点においては評価するでしょう。
しかし、彼の仕事のスタイルは彼独自のものでそのノウハウは誰にも教えたがらず、また、まともに部下を育てるような教育もせず、それでいながら売上を上げるため(自分が評価されるため)に部下の尻を叩くだけというものだったらどうでしょうか。


プロスポーツの世界なんかでは、選手時代に一流のプレーヤーだった人が有能な指導者になるとか限らないということがよく言われてきました。
つまり、自分が現役の時の(自分のレベルの)イメージだけで選手を指導しようとするので、それではいろんなタイプの選手を育てられないということなのです。
これは他の仕事人の世界でもあてはまります。
先程の例でいえば、いくら一人ですごい売上をつくれる人でもマネージャーとして有能かどうかは別だということです。
経営者はそのことを十分理解しています。
会社はずっと事業継続が求められるので、一人の凄腕営業マンだけに依存していてはその人がいなくなった時のリスクが大きく、経営者はその観点からも“できる人”かどうかをみるのです。

経営者が出世していく人に期待しているのは、自分の持っているノウハウを惜しげもなく部下に教え、そして部下をうまく指導教育し、まとめ上げてチームとしてより大きな稼ぎをつくってくれることです。
本人は少し寂しいかもしれませんが、「私がいなくても部下(チーム)はもう十分やっていける」という風な状態に持っていってくれることを経営者は歓迎するものです。
まぁ、雇われる側になると、生活もかかっているし諸々の事情で組織の中で生きながらえたいと考え、「この仕事は私にしかできない」という状況をあえてつくりたがる傾向はありますけどね。
かつて、職場の同僚だった営業部長が、「会社が要求している仕事のマニュアル作成を正直に作ったらバカをみるからな。個人でつくりあげた仕事上の本当のノウハウや人脈は秘匿しておかないとね」と言っていたのがそれを物語っているような気がします。

経営者は仕事を属人化させないためにマニュアルを作成させることによって「仕事の見える化」を推進しようとし、これに対し、雇われ側はかたちだけのマニュアルを作成して本当のマニュアルは隠そうとするという対立の構図があります。
たしかに、誰でもが使えるマニュアルを作成してしまったらそれ以上の付加価値を生み出せない人は会社にとってはいつでも斬り捨てることができてしまいます。
でも、自分のノウハウを公開後もどんどん新しい付加価値を生み出せる人は、経営者から“できる人”と評価されることは間違いありません。
とはいえ、このあたりは、これから成長が期待できる若手と定年がみえてきた中高年世代とでは立場が違うだけに考え方にも違いが出てくるのはしかたのないことでしょう。
“できる人”を目指している仕事人は、こういった雇う側と雇われる側の視点の違いを知っておくといいかもしれません。

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yoron at 07:40│Comments(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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