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2019年08月24日

自分を“ただのサラリーマン”と卑下することはない。活躍できる場はいくらでもある。

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(何気なくやっているあなたの仕事も大いに役立つんです!)
以前正社員をやっていた頃、周囲の友人や知人、あるいは勤めていた会社の同僚たちに転職する気はないかと聞くと、「いやぁ、私なんてただのサラリーマンだから転職できる力なんてないよ」と弱気な発言をする人がたくさんいました。
つまり、自分は大したノウハウもスキルも身につけていないし大した実績もあげることができていないと思っているのです。
私も自分が転職を経験するまではずっとそういうふうに思っていたのでこの思いはよくわかります。
しかし、今日まで何回も転職を経験してみると、それまで関わった仕事で知らず知らずのうちに身についたノウハウやスキルは大いに役立つこともあるということを実感しています。
上記のような思い込みを自分の意識の中から払拭すれば、世の中にはいくらでも活躍できる場はあるのです。

昨日、私がパートタイムで働く職場でこんなことがありました。
職場は学生(大学生・専門学校生)専用マンション内の食堂なのですが、そこで責任者を務める管理人夫婦の奥さんのほうが、私との会話の中で、「いやぁ、会社のほうからパスワード付き添付ファイルが送られてきたんだけど、私はPCが苦手なのでその開き方がわからないのよ。一生懸命調べたりして開くのに1時間もかかってしまったわ」と。
私は驚いてしまいました。
パスワード付き添付ファイルを送る場合は別途開封用のパスワードも送るので、それをコピー&貼り付けすれば簡単に開けます。
奥さんはそのやり方がわからなかったようでパスワードを全部手入力したようなのですが、大文字があったり小文字があったり英数字があったりでそれがうまく入力できず時間がかかってしまったようなのです。


オフィスワーク経験の長い私にとっては何でもないことですが、それこそ仕事でPCをほとんど使う機会がなかった人にすればPCを使っての仕事はとても大変なことなのでしょう。
長年同じ環境で仕事をしていると自分がやっていることは誰でもできるはずと思ってしまいがちですが、まったく違う環境で仕事をしている人にとっては目から鱗が落ちるぐらいの出来事というのもあるんです。
かつて勤めた中小企業ではこんなことを実践したこともあります。
その会社は書類の整理整頓がまったくできていない会社でした。
PCは各自1台あったのでそういう面でのIT化は進んでいたのですが、紙書類については各自が所有して保管していたり、共有資料はキャビネットに適当にファイリングされているだけでした。
大企業出身の私はどういう整理整頓のし方が効率的かある程度知っていたので、上司の許可を得て、一人で黙々とファイリングの仕事に取り組みました。
共有資料については一旦全部を見直して分類し、項目ごとにファイルを分けて背表紙やインデックスを付け、またファイルの色分けをすることによって検索しやすくしました。
かなり時間を要しましたが(通常業務をやりながらの並行業務だったので)、上司や経営者からは大いに感謝されました。

私のように50代になると、「あー、そろそろサラリーマン人生も終わりかな。50代ではどこも雇ってくれるところはないだろうな」と悲嘆にくれる人もいるかもしれません。
でも、私の経験で紹介したように、それまでのサラリーマン人生で身につけたノウハウ・スキルが生かせる場面はいくらでもあります。
中高年者の再就職は厳しいなどというのは仕事の現場の現実を知らない人が言っているだけのことで、例えば、正社員にこだわらず、収入にこだわらず、肩書にこだわらず、勤め先にこだわらず、世間体を気にせずに就ける仕事に就いてみるとそのことが実感できる時が必ずあります。
年をとればとるほど、“職業に貴賎なし”という意識を持ってどんな仕事にも挑戦することができる人ならば活躍できる場はたくさんあるでしょう。
いつだったかの記事で書いたことですが、それまで口伝えのみだった仕事の教え方を簡単なマニュアルにしただけで驚かれた経験があります。
完成度のレベルを問わなければ、そんなのはオフィスワーク経験があれば誰でも思い付き、できることです。
単純なことなんだけれど、こういうことに気付けば仕事って俄然面白くなるんですよね。

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yoron at 06:57│Comments(0)仕事人の叫び 

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