組織で身につけるべきは行動力であり、批判精神ではない「やるのは今でしょ!」は、今の環境だからできることをするということかと

2019年07月05日

自分の身に降りかかるリスクを察知する力って大事よね

IMG_7251
(あなたの身にリスクが迫っていませんか?)
私は勤め人としてこれまで13回の転職を経験していますが、勤め先の中には在職中に業績悪化に伴う希望退職を実施した会社が3社(うち2社では自分自身がこの制度を利用して退職)、事業がうまくいかず競合他社に吸収合併された会社が1社、また業績不振で事業を縮小した会社が2社ありました。
他にも職場の雰囲気が悪くて従業員が続々退職した会社もありました。
こういった経験をしてくると、不思議なもので、勤務先の内部の動きや空気などからこの先どんなことが起きそうかある程度予測できるようになりました。
予測といってもそれほど大袈裟なものではなく、ごくふつうに考えて「こういうのはおかしいよね」と感じるとそれが当たるというだけのことです。

例えば、極端な話、組織の責任者が北朝鮮のような独裁者だったらその組織は腐っていき、遅かれ早かれ崩壊に向かっていく、それが自然な流れです。
また、責任者の人柄はよくても先見の明がなく経営に失敗したら同様にその組織は崩壊するでしょう。
組織で働く人間なら誰でも当てはまることですが、自分の勤務先とは関係ないところでの出来事なら他人事でも直接関係があるとなると他人事ではすまされません。
自社の事業がうまくいかずリストラが実施されるとなると自分の身にそのリスクが降りかかる可能性だってあるわけですから。
だから、仕事人は、常日頃から自分の身に降りかかるリスクを察知する力を養っておくことが大事なのです。
そうしておけば、いざという時に混乱しとまどわなくてすみます。


私は、現在、朝と夜に別々の勤務先でパートタイムとして働いていますが、先日、夜の勤務先では経営困難につき事業見直しをする旨の社内通達がありました。
まっ、早い話、リストラを実施するということです。
職場の同僚の中には驚いた人もいたようですが、私は早い時期からこういう時が近いうちに来るだろうなと予測できていました。
私の勤務先は最寄駅からやや離れた場所にある飲食店なのですが、最近、駅周辺にどんどん新しい業態の飲食店ができ、その結果駅周辺のお店にお客を奪われ、私の勤務先のある商店街は集客が悪くなっていました。
私の勤務期間は2年弱ですが、昨年との比較でいっても客入りが悪くなっているのがはっきりわかりました。
ということは必然的に売上は大きく落ちていることが容易に予想され、一方で食材費や人件費等諸々のコストはそれほど下がっていないことを併せると、経営が苦しくなっていくのは当然のプロセスだったわけです。

私が経営者でも現状の経営がうまくいっていなければ抜本的な対策を立て大胆な改革を実施するでしょう。
私は以前勤めた会社が希望退職を実施した際、経営者に近い部署で仕事をしていたので、経営側がどういうふうにリストラを実施していくのか知っていました。
ある中小企業に勤めていた際には、その会社の業績が悪化した際、社長に希望退職の実施を提案したこともありました。
私の提案をそのまま受け入れてくれたとは思っていないものの、その会社は後日希望退職を実施し、私はその制度を利用して退職しました。
私が現在別々の勤務先でダブルワークをしているのは、一つの勤務先がダメになっても他の勤務先で多少そのダメージをカバーできるようにという自己防衛のためです。
これまでの仕事人経験から予めこういう対策をとっているわけです。
“備えあれば憂いなし ”ですからね。
あなたは今、自分の身に降りかかるリスクを想定できていますか?

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ

<br><br clear=
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
yoron at 14:56│Comments(0)仕事人の叫び 

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
組織で身につけるべきは行動力であり、批判精神ではない「やるのは今でしょ!」は、今の環境だからできることをするということかと