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2019年04月28日

座学の勉強だけではダメ、実践経験を積み重ねることが大事

キャベツの千切り
(座学で得た知識だけで満足してしまっていませんか?)
先日、職場の上司からキャベツを渡され、短時間で千切りを作るよう指示されました。
飲食業の仕事に就いたばかりの頃の私だったら、おそらく、大いに戸惑い、上司に「とてもできません」と泣き言を言ったか、ほとんどできずに上司から叱責を受けていたことでしょう。
しかし、現在の仕事に就いて4、5年ほど経ち、この間にはキャベツの千切りを作る仕事を集中的に経験したことがあったので、その時の経験が生き上司の期待に何とか応えることができました。
現在の職場ではキャベツの千切りの仕事は初体験だったので、上司は私がどの程度できるのか(調理の腕がどれぐらいあるのか)試してみたいという思惑もあったのかもしれません。
上司は出来映えを確認して、「今度からこの仕事はお願いするね」と言ってくれました。

思い起こせば、50歳を目前にして未経験で現在の業界に飛び込んだ頃は、包丁を握って調理するなどということはまったくできませんでした。
もちろん、それ以前に多少自炊をしたことはありましたが、それは仕事で調理するのとは違い本当にいい加減なものでした。
包丁で何かを切るといっても、体裁など気にせずただ切るという感じでした。
そんなレベルだったので、まずは基本を身につけようと調理専門学校に入学したのです。
ただ、学校の勉強というのはあくまでも座学で知識を得るだけなので、正直言って仕事の現場ではほとんど役に立ちませんでした。


自分が学生から社会人になった時のことを思い出していただけるとわかると思いますが、会社(仕事先)は新卒で入ってきたばかりの新人たちをゼロから教育しているんですよね。
大学時代に経営学、産業論を勉強したと言ってもそんな経験や知識は実際の仕事ではほとんど役立たないものです。
というか、生かす機会がほとんどないといったほうが適切かもしれません。
調理学校を卒業して最初に就職したのは高級和食店でしたが、当時私がやっていたのは、納品物を指定された場所まで運んで収納するとか、厨房内を掃除するとか、調理器具類を洗浄するとか、そんなことばかりで、営業時間内は、「お前は何一つできない(お客に提供する料理は何も作れない)のだから、邪魔にならない場所に立っていろ」と言われ、案山子のごとくずっと立っていました。
この時は内心悔しい思いでいっぱいであったと同時に、「早く何かできる(調理ができる)ようになりたい」という思いがありました。

そこからは奮起していろんな職場(仕事先)を経験しながら今日にいたっています。
今でもできないことのほうが多いのですが、それでもこの世界に飛び込んだ最初の頃に比べたら格段の差があります。
何もできないレベルから何かはできるレベルにはなったのですから。
これはどんな仕事にも言えることでしょうが、座学の勉強だけではダメで実践経験を積み重ねることが大事ですね。
経理の実務を経験したことのない人は、いくら事前に経理の本で勉強していても仕事では使えないという例はいくらでもあります。
国の失業者対策の一環でハローワークが職業訓練を実施していますが、例えば、そこでPCの操作訓練を受けても企業は採用してくれないものです。
それは当然で、採用する側は即戦力になる経験を積んだ人材が欲しいのであって、座学しか経験のない人は要らないのです。

大企業だと社員向けに自己啓発の研修コースを設けているところもあるでしょう。
研修が終了したら奨励金がもらえるようなありがたい特典付きで。
もし、あなたが受けるコースが自分がやっている仕事に直接役立つものであればそれは意味があります。
しかし、例えば、工場のラインで機械を作っている人が社会保険労務士資格取得のための研修を受けたところで、その資格を取れたとしても他社の人事部で採用してくれるかというとそれは難しいでしょう。
他社の人事職への転職を考えるなら、まずは自社の人事職への異動を希望し、うまく異動できたらそこで人事の仕事の経験を積む、そういった作戦が必要です。
とにかく、実践経験を積み重ねることが大事なんです。
だから、仕事人は、座学で得た知識を実践に移せる機会があったらそれを逃してはいけないのです。

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yoron at 14:30│Comments(0)仕事人の叫び 

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