時々、仕事が変わる(を変える)のはとても大事。なぜなら、物事の見方が変わるから大切にしたほうがいいのは、仕事のリズムではなく自分のリズム

2019年01月06日

“仕事人の自分=商品”、時代・環境に合わせて変わらなければ売れなくなる

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(あなたも私も商品なんです)
私は、“仕事人=商品”だと考えています。
つまり、やった仕事は対価になり、そして対価の額は変動するのです。
そう考えると、仕事人である自分を売るためには諸々の準備や工夫が必要であり、また売れたら売れたで事後対応(メンテナンス)が必要であり、そして売り続けるためにはさらなる準備や工夫が必要になります。
商品にはライフサイクルがあり、この世に誕生したら成長期、安定期を経て衰退期に入り、何も手を打たなければ最後は消滅してしまいます。
会社勤めの仕事人人生を同様に考えてみるとわかりやすいと思います。
20代である会社に入社し、上司や先輩に教育指導を受けながら成長し、一人立ちしてからはバリバリ働いて会社の成長に貢献しますが、いつしか年を取り考え方が硬直化してきて変化についていけず、50代になったら定年を待つ身となり、周囲からも期待されず定年がきたら会社を去るのみ、と。

会社を去った後は仕事人人生をやめ、余生は趣味や楽しみにすべての時間を使って悠々自適に暮らすんだという人はそれでいいでしょう。
しかし、現実的にはそれができる人は圧倒的に少ないのではないでしょうか。
昨今、国は仕事人人生がもっと長くなるような施策まで検討しているようです。
一昔前なら、60歳ぐらいで定年退職したらあとは子供に面倒を見てもらいながらのんびりと隠居生活みたいな人生を送る人もいたかもしれませんが、今は時代も変わり自分のことは終生自分で面倒を見ないといけない環境になってきたような気がします。
そうなると、一生における仕事のウェイトは以前よりも大きくなります。
これからは、ある会社を一旦定年で退職しても他の会社に再就職して働き続ける人も増えていくでしょう。
自営というスタイルで仕事をする人もいるかもしれません。
若い頃から自営の人は体力が続く限り仕事を続ける人も多いでしょう。


問題は、仕事を長く続けたいと思ってもそれができるかどうかということです。
病気等やむをえない理由がある場合は無理かもしれませんが、60代、70代で元気な人でも働く場、就ける仕事がないとどうしようもありません。
働き続けられるかどうかを考える上で重要になるポイントは、冒頭で言った“仕事人=商品”という考え方ができるかどうかです。
商品にはライフサイクルがあって、時代・環境に合わせて変わらなければ売れなくなるのだから、仕事人は年齢とともに自分をどう売るか考え、売り方を工夫していかなければなりません。
50代になって定年が近づいてきたら、座して死を待つのではなく、自分=商品をどう売っていくのか考え、行動に移さなければなりません。
私の周囲を見回すと、同世代の人の中には、仕事への関心はすっかり失せ、会社が給料などの恩恵を与えてくれるのをいいことに遊びに興じているような人も見受けます。
こういう言い方をしては失礼かもしれませんが、このような人たちはおそらく定年退職とともに仕事人としてはもはや価値を持たず売れなくなってしまうでしょう。

私は50歳を目前にしたところで大いなる危機感を持ちました。
私はそれまで事務系職種で会社勤めの人生を送ってきましたが、求人情報を見る限り、高齢者になったら過去の経験を買ってくれる会社はほとんどないという印象があったからです。
それでいろいろ考え悩んだ結果、現在の道(料理職人)を進むことに決めたのです。
それまで売れていた商品が売れなくなるのが予想できたので、新しい商品に切り替えて勝負しようと考えたわけです。
正直言ってまだ売れていません。
自分の中でも売れるにはいろんなものが足りないことはわかっています。
現在はその足りないものを充足させるように努めているところです。
自分で実践しているから身に沁みていますが、50代からのキャリアチェンジというのはかなり大変です。
でもやるしかないのです、そうしないことには私は消えてしまうのですから。
あなたは今、商品(のライフサイクル)としてはどの段階にいますか?

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yoron at 06:17│Comments(0)仕事人の叫び 

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