自分自身のことがしっかりできていないうちは、他人のことはほっておけ“仕事人の自分=商品”、時代・環境に合わせて変わらなければ売れなくなる

2019年01月05日

時々、仕事が変わる(を変える)のはとても大事。なぜなら、物事の見方が変わるから

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(あなたが今やっている仕事、どれぐらいの期間やっていますか?)
ずっと同じ仕事をし続けていると、知らず知らずのうちに物事の見方が偏ってしまうのはよくありがちです。
そして、決していいことではありませんが、自分の置かれている立場とか自分の役割を客観的に評価することができずに、どこかで過大評価したり自己正当化したりするようなこともあります。
例えば、ある会社の人事部門や経理部門で長く働いていると、自分(自分の部署)が組織の中枢で会社全体を動かしていると思い込んだり、あるいは営業部門で長く働いていると、営業こそが会社を支えていると思い込んでいたり、技術開発部門で長く働いていると、技術開発ができないと会社の発展はありえないと思い込んだり、そういうことってあるんですよね。
また、世の中には、そう思い込ませてしまうような本を書く人が現れたり、ネットで主張する人もいたりして、それが思い込みを加速させてしまいます。

新卒で入社した大企業で総務部門の一部署である広報セクションに配属された経験があります。
まっさらの状態で初めての職務に就いたので、物事はいつものその視点からしか見れませんでした。
そのセクションには6年間在籍しましたが、在籍が長くなるにつれ、自分の部署の役割を過大評価するようになり、自分の部署の役割は企業活動でとても重要なのでもっと機能強化をし、人員をもっと増やすべきだなどと社内で主張するまでになっていました。
しかし、よく考えてみるとわかることですが、大企業といえども直接収益を生まないバックオフィス(間接部門)の機能や人員を直接収益部門よりも強化・増員するのは本末転倒です。
一段高い視点から見ればそういう当たり前のことはわかるはずなのですが、当時の私は同じ仕事を長く続けていて他の仕事を知らなかったのでそういう見方ができなかったのです。

どんな仕事に就いていてもいえることですが、偏った思考とそれに基づく行動は何かと弊害を生みやすいものです。
人材が大事だと叫ばれている時代なので人事の仕事こそがもっとも大事だ、だから人事の仕事に就いたら誇らしげに仕事をしてもよい、などと考えている人がいたとしたらそれは思い上がりも甚だしいといわざるをえません。
自分の仕事を誇りに思うのは大事なことではありますが、人材が大事なのであれば、むしろそういった人材がそれぞれの仕事で活躍できるように裏に回って(時には気付かれないぐらいの気遣いをしながら)汗をかきながらしっかり支えてあげるのが本来の役割です。
どんな組織にも裏方で苦労している人たちがいますが、そういった人たちをしっかり評価してあげるのは上の人や経営者の役割です。
私はこれまで何回も転職し、いろんな業界、仕事を経験してきましたが、こういう経験は物事をいろんな視点から見る上で大きく役立っています。
もし、あなたが長い間同じ仕事を続けてきたなら、それはそれでりっぱなことではありますが、思考が偏らないようにするためにも時には仕事を変えてみることをお勧めします。

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yoron at 11:10│Comments(0)仕事人の叫び 

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