40代以上の中高年転職者には世間は厳しいぞ、覚悟せよ仕事にやりがいや面白さを感じられる部分がないと辛いだけだよね、そんな仕事なら辞めてしまおう

2018年12月08日

外側からでは実態が見抜けないこともある、だから内側の経験をしてみることが大事なんだ

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(内側の実態を何も知らないのに外側から見ただけで語っていませんか?)
あなたがもしどこかの会社の社員として働いていたとして、会社勤めの経験をしたことのない人から偉そうに会社の何たるかを語られたらきっと頭にくるでしょう、あるいは相手をバカ呼ばわりしたくなるでしょう。
例え相手が有名大学の名だたる教授であったにしても、あなたが直接関わっている仕事、ビジネスに関し論評したら、あなたは腹の中で「何も実態を知らないのに偉そうなことばっか言ってんなー」とせせら笑うかもしれません。
何が言いたいのかというと、要するに、外側からでは実態が見抜けないこともあるので内側の経験をしてみることが大事ということです。
内側を多少なりとも経験した人とそうでない人では、同じような話をしても聞き手に与えるインパクトが違うものです。
経験者談ならば、「おっ、この人は実態をよく知っているな」とつい聞き入ってしまうものです。

以前、ある高級和食店で板前見習いとして働いていたことがあります。
当時仕えた板長は部下に対しパワハラをしまくる人で、先輩に対し「お前の給料を5万円下げる」と急に宣告してその先輩を辞めさせ(頭にきた先輩はその日に辞めた)、その後私に対してもひどい仕打ちを何度もしてきました。
私もある期間耐えていましたが、我慢の限界に達したところでお店を辞めました。
ところが、お店の内部スタッフにはそのような態度をとる板長も、お客さんの前では終始笑顔で愛想よく振る舞い、一部のお客さんからは好意を持たれているようでした。
一見優しそうな風貌で料理の腕はある人だったので、本性を知らない人が表面的な面だけ見れば、「この人は腕はいいし人柄もいいし立派な人物だ」と思うのもわからないではありませんでした。


これも以前に私が身をもって経験したことですが、勤めたある中小企業の社長はネアカなタイプで機嫌のいい時は威勢のいいことを言ったり、面白い冗談を飛ばすので社外の人にはとても受けのいい人でした。
しかし、ずっと付き合っている社員の前では嫌な面もよくさらけ出していました。
誰かが失敗やミスをするとねちねちと責任追及をし個人攻撃をするのです。
そして、組織のトップで全責任を負う立場にあるにも関わらず責任を部下である社員に押し付けるところもありました。
私は仕事柄この人と一緒にお客さんの前で話をする機会が何度もありましたが、社外の人と社内の人の前で見せる姿のギャップに驚くばかりでした。
不思議なもので、社外の人に印象が良ければ営業もうまくいき業績も伸びそうですが、実態は違い業績は伸びず逆に悪化したこともありました。

昨今のビジネス界の大きな話題の一つに、日産の元CEOのゴーン氏の逮捕事件がありますが、思い出してほしいのは、彼の就任から問題が発覚するまでの間は多くのメディアで彼の手腕を高く評価し持ち上げる論調が多かったことです。
これは冒頭で言ったこととも関連しますが、内部の実態をまったく知らないのに、あるいは会社の広報が流す一方的な情報だけを鵜呑みにするとそういうことになってしまうのです。
今回の事件の背景には、彼がやった不正事項を含め諸々のことについて不満に思い、問題視していた社員も大勢いたはずです。
これは日産に限らず日本の多くの企業、組織に共通することです。
どんなことにも言えますが、不正が発覚すればそれは氷山の一角だと思っていたほうがよく、同様の不正は多くの企業、組織で起きていると考えたほうがいいでしょう。
私の見方が正しいかどうかはともかく、私はこれまで経験した13社において大小はあれ似たような問題を直接経験しているのでそう感じているわけです。

世の中には、仕業といわれる職業に就いている人や社外専門家と称される人がたくさんいます。
何かしら自分の得意分野を持って一生懸命仕事をされていることは尊敬に値しますが、ただ、取引先(顧問先)の会社の人から「先生」と呼ばれていい気になり、その会社のことは何でも知っているかのごとく語る人を見るとガッカリしてしまいます。
その人が取引先に行く時は、その会社の会議室なり応接室で担当者や経営者と打合せをするだけ、また、相手にアドバイスする時は専門書を読み込んで得た知識をもとにした情報を与えるだけ、こういう感じだけであればその人はその会社の実態はほとんどわかっていないに等しいのです。
せめて、できることなら、その会社の社員が働いている職場に足を踏み入れて仕事風景を観察してみるとか、その会社のビジネスについて自分なりに勉強し実際にそのビジネスの場面を見てみるとか、少しでも内側の実態を見て経験するべきでしょう。
もしその会社のビジネス経験を自分自身が持っていれば相手への説得力は全然違うはずです。
長々といろんなことを言いましたが、繰り返しになりますが、結局、外側からでは実態が見抜けないこともあり、仕事人としてさらに成長するためには内側の経験をしてみることが大事ということですかね。

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yoron at 07:25│Comments(0)仕事人の叫び 

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