老いては子に従えというが、これは仕事人の世界も同じだ同じ組織に長くいると仕事がやりやすくなる半面弱さも生む

2018年10月15日

環境の違いを身を持って知るのはいいことだと思う

ソテツ1
(あなたはこれまでどんな環境変化を経験したことがありますか?)
ある若い人がブログでこんなことを書いていました。
その若者はベンチャー企業でバリバリ働き評価されていたようですが、大企業で働いてみるのはキャリア形成に役立つに違いないと思い大企業に転職したのだとか。
ところが、転職先の大企業の風土は以前に勤めたベンチャー企業とはまったく異ったため彼はほとんど活躍できず、結局元のベンチャー企業に舞い戻ったのだそうです。
ただ、彼は大企業に転職しベンチャー企業との違いを身を持って知ったことはいい勉強になったとも書いていました。
私は彼の経験とは逆で、大企業から中小企業、創業したばかりのベンチャー企業と渡り歩き、そして現在は飲食店でパートタイム勤務というかなり変則的な仕事人人生を歩んでいますが、彼の思いと共通しているのは、環境の違いを身を持って知ったことはとてもいい勉強になったということです。

大企業しかあるいは中小企業やベンチャー企業しか経験のない人が、経験もないのに外部情報や自分の思い込みだけをもとに環境の違う組織について知ったかぶりであれこれ語るのは危険です。
以前の記事でも書いたことがありますが、私が大企業を退職して一時期無職生活を送っていた時にあるベンチャー企業の社長からスカウトされかけたことがあったのですが、二人で話をした際に私が大企業の論理で自説を述べたところ相手に呆れられてしまったことがありました。
企業規模は小さけれど相手は百戦錬磨の経営トップなので、表面上は「あー、そうですか。なるほど」などといかにも感心したような素振りを見せていましたが、心の中では、「こいつ、バカじゃないのか。小さな組織ではそんなもんは一切通用しねーよ」と思っていたことでしょう。
その後、私もベンチャー企業で働いた経験がありますので今ならこの社長の気持ちがよくわかります。


話は変わりますが、私は生まれてから高校卒業までど田舎で暮らしました。
現在は大都会東京で暮らしています。
東京は物や情報があふれ、お金さえあれば生活面は何も不自由しないし刺激も多いので、現時点では住み心地の良さを感じています。
一方で、都会暮らししか経験のない周囲の人たちの言動からもの足りなさを感じる部分もあります。
例えば、私の子供の頃の遊びといえばほとんど自然だったり人間相手のものばかりでした。
小学生の頃に我が家にもTVが置かれたので子供向け番組を見るのも好きでした。
ただ、親がTVを見る時間に制限をかけたので、遊び時間の割合は自然や人間相手が多かったですね。
都会の子供であれば、もし野山に出掛けて蝉などをつかまえる際は市販の虫取り網を使うでしょう。
でも、私の田舎にはそういうものがなかったので、自然に群生しているソテツという植物の葉を取ってそれで網を作り蝉をつかまえていました。

私の知人が木の枝を加工して箸を手作りしそれでご飯を食べるという経験を初めてしたと嬉しそうにネットに投稿していました。
私の実家は農家だったのですが、子供の頃、家族で畑の野良仕事をした時にそこで食事をした際箸が人数分足りないということがよくありました。
そんな時はどうするかといえば、近くの木の枝を切ってきてそれで箸を手作りして食べたものです。
だから、田舎の農家の人にとってはそういうことは日常的なことだったのです。
急にビジネスの話になって恐縮ですが、田舎で身を持って経験したことが都会の人間には新鮮にうつり喜ばれるものであるならば、ひょっとしたらこれをヒントに何かビジネスができるのではないかと思ったりもします。
実際、そういうビジネスが世の中にはたくさんありますけどね。

私の人生、仕事人人生を振り返ってみると、ほんといろんな環境を経験してきたなぁと思います。
こういうブログの記事を書く時にも感じていることですが、その経験は今に大いに役立っているような気がします。
かつて友人からこんなこと言われたことがあります。
「よくまぁ、お前、そんなに書くネタあるよな。私もやってみたけどすぐネタが尽きちゃったよ」と。
私は仕事に関わる事柄を中心にブログを書いていますが、テーマを絞っていてもそれに関する数多くの経験をしているので書きたいネタは次から次に思い付くのです。
これは、やはりたくさんの環境を経験したからだと思います。
そんな自分自身の経験も踏まえてつくづく思うのは、いろんな経験をして環境の違いを身を持って知るのはいいことなんだろうなということでしょうかね。

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yoron at 10:27│Comments(0)仕事人の叫び 

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