上辺だけの言葉に気をつけろ、職場では誰でもが鎧を身につけている。その仕事で「何を得たいのか」を明確にしたほうがいい、でないと愚痴や不平不満が多くなる。

2018年09月12日

力がない時は“臥薪嘗胆”で。力がつけば周囲は認めてくれる。

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(とにかく力をつけよう!、まずはそこからだ)
私が好きな故事に、“臥薪嘗胆”(がしんしょうたん)というのがあります。
目的を遂げるために苦心し努力を重ねるという意味ですが、言葉の由来は、中国の春秋時代に呉王の闔呂(こうりょ)が越王の勾践(こうせん)との戦いに敗れて死に、闔呂の息子である夫差(ふさ)が、父の仇を討つために固い薪の上に寝てその痛みで復讐の志を忘れないようにし三年後に会稽山で勾践を降伏させたという話からきているようです。
なぜこの言葉が好きなのかといえば、何かしら自分の中に志があっても、それを実現できるだけの力がその時の自分にはないと自覚していれば、力がつくまでは他人に何を言われようが耐えつつ一方で努力をするしかないと考えているからです。
そして、力がついたなと確信できれば胸を張って堂々と振る舞えばいいと考えているからです。

当たり前かもしれませんが、力のある人は周囲が認めてくれますしその人の力を借りたい人はその人を放っておきません。
かつて働いたお店の上司(親方)は、30代にしてその地位まで昇り詰めた人でしたが、若い頃から努力の人だったようです。
周囲の同世代の人たちが仕事よりも遊びを優先し仕事も適当に手抜きする中で、その人だけは仕事人として力をつけることに励んでいたようです。
その人のそばで仕事をしていてもそういうタイプの人であることはすぐわかりました。
自分にも厳しいが他人にも厳しい人でした。
そんな上司は料理人としての腕が確かだったので、お客さんの評価は常に高評価でした。
お客さんの中にはその腕を見込んでスカウト話を持ち掛ける人もたくさんいました。


私は現在板前見習いとして働いていますが、自分で言うのもお恥ずかしい限りではありますが、数年の経験の積み重ねによって料理を作る腕は確実に上がっているように感じています。
私はこの間の出来事や自分で作った料理などをよくネットで投稿していますが、どういう面を評価してくれたのか定かではないものの、ネット上でつながりのある友人・知人などからスカウト話とか仕事の紹介話が時々持ち込まれます。
こういった話が持ち込まれること自体はありがたいことだと思いますし、多少なりともその分野での仕事人としての力を認めてもらえたことを嬉しく思っています。
もちろん急に評価してもらえたわけではなく、ここに至るまでは、例えば、脱サラして調理専門学校で調理についてゼロから勉強し、学校卒業後は皿洗いなどの初心者レベルの仕事をこなし、何度もトライ&エラーを繰り返し、仕事で何かを身につけたら自宅の自炊でも生かしてみるといった努力を続けてきました。
だからこそ、他人から評価されたことがことさら嬉しいのです。

私の仕事人経験を踏まえていえば、力のない人はいくら虚勢を張ってみてもどこかで必ず力のなさがバレますね。
逆に、自らアピールする力はなくても力のある人は自然にわかります。
一緒に仕事をしてみるとか付き合いを続けているうちに気付きます。
ということで、結論的に言うならば、自分に仕事人としてに力がないと自覚しているなら、臥薪嘗胆の気持ちでまずは苦労しながらも努力を続けることが大事かなと。
若い時なんかは自分を大きく見せたいための言動が多くなりがちですが、いろんな仕事を経験しながら地道にコツコツ力をつけていくことはとても大事です。
その延長で身についた力が周囲から認められる日は必ずやってきます。
仕事人として成長するため、目的を遂げるために今を耐えても努力を惜しまないようにしようではありませんか。

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yoron at 15:30│Comments(0)

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