知識だけではうまくいかないことも多い、だからこそ経験を積むことが大事なんだ「英語ができても仕事ができなきゃ意味がない」などとアホなことを言っている時代環境ではない

2018年05月25日

目的がはっきりしているなら、やり方はいろいろあっていいと思う

自作海鮮丼
(男子厨房に入るべし、料理作りは楽しい!)
私が50歳を目前にしたところで一大決心をして未経験の飲食業界に飛び込んでから、かれこれ4年ほどの歳月が過ぎました。
目指しているのは料理人ですが、料理人としてできるようになりたいのは、いくつかの基本的な料理を美味しく作れるようになることと、将来的には自分流の創作料理を作れるようになることです。
私の料理人人生は、調理の基本もできていない状態からスタートしたので、まずは調理専門学校で勉強するところから着手し、実践経験としては、今日までの間に、大手企業の社員食堂→日本料理店→和食居酒屋→学校給食→ホルモン焼屋→焼鳥屋→日本料理店(現在ここ)と渡り歩いてきました。
勤務期間は長かった勤務先で1年ちょっとぐらいです。

同じ勤務先で腰を据えて長く働いたほうが身につけられることが多いのではないかとアドバイスする人もいますが、他の業界の会社ではそうかもしれませんが、料理人の世界にかぎっていうと、自分の腕を磨くため、ノウハウ・スキルの幅を広げるために短期間で転職を繰り返す人も多いんです。
例えば、和食もフレンチもイタリアンも中華も経験したい人にとっては、和食店で長く働いていても他の料理を経験する機会はありません。
だから、そういう人は和食店で一定の経験を積んで自分なりの目標が達成できたなら、次の目標を立てて働く場を変えていくしかありません。
大企業のように自社内にたくさんの事業部や部署があって異動も比較的多いのと違い、飲食店などはお店ごとの特徴がはっきりしているので選択肢はほとんどないんですよね。


私は最初に大手企業の社員食堂に就職しましたが、ここで経験したかったのは、主に“肉体労働を体験し、飲食業界のハードさを身を持って知る”ことでした。
ここでの経験は、炊飯と食器洗いと野菜カット等がほとんどでしたが、それでよかったのです。
入社早々腰を痛めてしまい、しばらくサポーターを腰に巻いて勤務しましたが、これさえもいい経験になりました。
とにかく飲食業界は体力勝負、日頃から健康に気を使い体力をつけておくことの重要性がわかったのですから。
以前の会社員時代は、酒浸りの日々で食事においても健康をあまり意識していませんでしたが、今ではお酒もあまり飲まなくなり、食事は野菜を多めに摂るなど健康を意識するようになりました。

社員食堂を辞める時にはそこそこ戦力になっていたこともあり責任者から慰留されましたが、私が飲食業界で目指しているものは冒頭で言った通りなので、躊躇することなく辞めて次へ進みました。
その後も自分の目標に向かって働く場を何度か変えてきましたが、今はっきり確信できていることは、その時々の判断・決断は間違っていなかったということです。
それがもっともよくわかるのは、自炊のレベルです。
飲食業の仕事に就くことを決意した時から自炊をするように心掛けていたのですが、この4年間で格段にレベルが上がっているのが自分でもわかるのです。
最初の頃の自炊なんて、ほんとに質素というか、調理経験のない独身男が作る手料理はこんな程度かといった感じでした。
今のレベルに達すると、最初はきつさばかり感じていた飲食の仕事も面白く思えるになってきました。

以前勤めた日本料理店の板長(上司)は、私が50代なのに対し30代という若さでしたが、その板長から私の転職回数を聞かれたことがありました。
私が4回と答えると(当時、私はその回数を多いと思っていた)、板長は「そんなに少ないのか!」とビックリしていました。
板長はその時点で10数回の転職経験があると言っていました。
ただ、自分が目指した方向に進んでいたら結果的にそうなったと言っていました。
改めて思うのは、目的がはっきりしているなら、やり方はいろいろあっていいのかなということです。
他人からどう言われようと、どんなアドバイスをされようと、自分に合ったやり方というのはあるはずです。
先日の記事でも書きましたが、他人の言うことは参考程度に聞いておけばいいのかなと、自分の人生を決めるのは自分なわけですから。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ

<br><br clear=
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
yoron at 13:23│Comments(0)

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
知識だけではうまくいかないことも多い、だからこそ経験を積むことが大事なんだ「英語ができても仕事ができなきゃ意味がない」などとアホなことを言っている時代環境ではない