自分の仕事の成果が誰かに受け入れられたことがわかった時、そこに喜びが、やりがいが競争社会では負けたら退くしかない。そこで潔く負けを認め気持ちを切り替えて次を目指せる人がチャンスを掴める。

2018年05月11日

自ら組織を動かせる人と動かせない人の違いは、大局観を持っているか否か

人を動かす
(大局観を持っているか否か、特にリーダーには大事なポイントですよね)
組織になると要所要所に必ずリーダーが配置され、そのリーダーのもとでスタッフが動いて仕事を回します。
スタッフの能力、パフォーマンスもさることながら、仕事の成果を大きく左右するのは何といってもリーダーの力量でしょう。
近視眼的な視野しか持たず細かい部分にこだわるリーダーのもとでは小さな成果しか出ず、将来に向かって大きな目標を掲げ部下を叱咤激励するリーダーのもとでは大きな成果が出る、一般的にはこう言い切っても過言ではないでしょう。
上司の器以上の仕事はできないなんてことがよく言われますが、悲しいかな、仕えた上司によって仕事人の成長に差が出てしまうのは現実です。

現在の仕事で経験していることですが、自ら組織を動かせる人と動かせない人の違いは、大局観を持っているか否かではないかとつくづく思います。
私は現在和食店で板前として働いています。
この世界は頑固で我が道を行く職人が多いというイメージをお持ちの人も多いかもしれませんが、今の勤務先はそのイメージにピッタリの職場です。
何せ50代の私が最年少でこの仕事の経験が一番短く(経験年数は3年ほど)、他の板前はこの道何十年のベテランばかりです。
そんな世界にも全体をとりまとめる板長という責任者がいます。


板長と他のベテランスタッフの違いはその言動でわかります。
その一例を紹介しますと、、、
現在、飲食業界は超がつくぐらいの人手不足で、料理人などの人材を募集してもどこのお店でもなかなか欲しい人材が採れません。
多くの飲食店利用者が店内で多くの外国人スタッフの姿を見かけたことがあると思いますが、国内で人材が採れないのであればもはや外国人労働者に頼るしかないというぐらい飲食業界は危機感を持っていることの現れです。
この現象は現在働いているお店も同様で、板長は他のスタッフ以上に強くこのことを認識しているようです。
だから、「どんな人材でも(例え調理経験がなくても)採用して育てていかないかぎりこのお店の将来はない」と言い切っています。

先程、この世界は頑固で我が道を行く職人が多いと言いましたが、これが悪い方向に働くと、自分の仕事をかかえて離さない(他人に教えないし他人に任せないもしない)という傾向になりがちです。
先日、こんなことがありました。
私がある仕事でミスをしたのです。
大したミスではなかったはずなのですが、それを見たあるベテラン板前は、「お前のような未熟者にはこの仕事を任せられない」と言ってその仕事を私から取り上げ自分でやってしまったのです。
しかし、板長の行動は違います。
私が失敗やミスをする度に叱責はしますが、そのままその仕事を私にやらせ続けます。
要するに私がその仕事をうまくできるようになるまでやらせようとします。
板長はそうすることでしか人は育たないということをよく理解しているのです。

きっと板長はこう考えているのでしょう。
「現在の職場の戦力は高齢者ばかり、なおかつ人材はなかなか採用できない→組織の将来(継続性)を考えたら、未熟でも若い人に自分の持つノウハウ・スキルを伝え鍛えていくしかない→そのためには、自分がやったほうがうまくできる仕事も他人にどんどん任せていこう、そして人材を育成することに力を注ごう」と。
これに対しベテラン板前はこう考えているのかもしれません。
「私の持つノウハウ・スキルには自信がある、だから自分の仕事にも自信がある→他人にへたに任せて失敗でもされたらお店の評判に傷がつく→私はまだまだやれるから、自分ができることは全部自分でやろう→未熟な者に時間をかけていちいち教えるのは時間の無駄だし、仕事の効率性も悪い」と。
これは私の想像でしかありませんが、こういったふうにそれぞれの考え方を対比させてみると、どちらが大局観を持っているかわかるのではないでしょうか。
あなたは、自分の上司と接する中であるいは他人と接する中で、上司が持つあるいは他人が持つ大局観を感じることはありますか?

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yoron at 09:54│Comments(0)仕事人の叫び 

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自分の仕事の成果が誰かに受け入れられたことがわかった時、そこに喜びが、やりがいが競争社会では負けたら退くしかない。そこで潔く負けを認め気持ちを切り替えて次を目指せる人がチャンスを掴める。