ヘッドハンターは常に人材をサーチしている。あなたも品定めされているかもしれない。いくら正論でも、相手の感情面を無視したら協力、信頼を得にくいということもある

2018年04月18日

「じゃ、お前やってみろよ」と言われた時にやれる力を身につけておこう。他人はそこを見ているんだ。

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(「じゃ、お前やってみろよ」と言われた時にやれる自信はありますか?)
最近の私は、基本的に自分がやれない(やれそうにもない)事柄についてはああだこうだ言わない(主張しない)ようにしています。
あっ、これは批判的な言い方をするという点においてですけどね。
“言うは易し、行うは難し”という言葉もある通り、言うだけなら誰だって言えるけど、自分が言ったことに責任を持って行動に移せる人はそれほどいないのが世の中の現実です。
「この世の中はおかしい!」と叫んでもみても、「だったらそれを正してみたら?」と言われると何もできないし、「今の政治家は信用ならん!」とこきおろしてみても、「じゃ、あなたが立候補して政治家になったら?」と言われてしまうとできもしないし実は最初からその意思もない、だったら意味のないことはしないということなわけです。

自分が考えていること、思ったことを口に出せる(表現できる)のはどこかで気持ちのいいものではあります。
だから、例え自分ではやれないことでも言いたい放題言って自己満足するという心理もわからないわけではありません。
ストレス解消にも役立つでしょう。
ネット上で匿名を使って自己主張だけする、日頃仕事でたまった鬱憤をそれで張らす、他人に与える影響(他人が受け取る印象)を特に気にすることなくそうすることで自分の精神バランスを保つことができるのであれば、それもまたその人の生きる知恵の一つかもしれません。
ただ、実際の仕事においては、口先で言うだけの人は嫌がられる傾向があるし信用されにくいので、このあたりは仕事人としてはしっかり自覚しておいたほうがいいでしょう。


ある友人がこんなこと言って嘆いていました。
「私が企画提案した事柄について周囲からいろんな反対意見があがった。でも、その人たちにはまったく対案がなかった。ただ反対して私の提案を潰したかっただけなのだ」と。
私はこの友人に同情しました。
対案もなく、とにかく重箱の隅をつつくようなことをしてまでもケチをつけ、相手の言動のあら捜しをして相手の提案を葬ることにエネルギーを使う、本当にバカげたことだと思います。
組織は立場での役割というのがあるので、指示命令する側とそれに従い動く側があるのはしかたがありませんが、私は若い頃から、「私は言う人、あなたは動く人」みたいな感じで言葉だけで他人を動かそうとする(利用しようとする)人が嫌いです。
自分がそうだから、他人に対しても私に対してあれこれ言ってくる人に対しては、「じゃ、お前やってみろよ」という思いがあります。
逆に言えば、他人からそう言われた時は自分でもやれるだけの力は持っておこうと思います。

かなり前に読んだ本に書かれていたことで記憶もおぼろげですが、改善活動で有名なトヨタの社風にはこんなのがあるそうです。
上司が部下に業務改善を指示する時は、「とにかくやれ」というような漠然とした丸投げのようなものではなく、上司は上司なりに案を持ちながら一緒に考えるようにするのだとか。
実際に改善をするのは部下なんだけども上司も当事者意識で仕事をする、その上司の思いが伝わると部下も仕事がしやすいし上司への信頼感も増すということなのかもしれません。
私が現在身を置く職人の世界は、「やるかやらないか、できるかできないか」が最大の評価ポイントになる世界です。
口は上手でも自分でやれない人はまったく評価されず、逆に口べたでもやれる人は高く評価されます。
成果が目に見えやすいのである意味わかりやすい世界ですね。
仕事ではないですが、こういうブログを書くことにおいても、それなりに長くまめに更新していると、内容面は別にして継続力の点では評価してもらえたりします。
なぜ評価されるのかといえば、始めるのは簡単でもやってみたら意外に続けるのが難しいのがわかり途中で挫折しまう人が多いからです。
結局のところ、他人がある人の力を見る時の判断ポイントは、ああだこうだの言葉の部分ではなく、やれるかどうかの実行力の部分なんだと思うわけです。

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yoron at 08:18│Comments(0)仕事人の叫び 

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