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2018年04月15日

他人に好かれる人はやっぱり得をするという法則

人を動かす
(人を動かす極意は?)
大学を卒業して会社に入社したばかりの頃、当時総務部に配属された私と人事部に配属された同期の仲間が担当取締役に呼ばれて今後の心構えなどいろいろ話をされたことがありました。
その時、その取締役からこの本はいい本だから読めと勧められた本が二冊ありました。
それは以下の二冊でした、いずれも著者は同じです。
人を動かす』、『道は開ける』(デール・カーネギー著)。
勧められた直後にこの二冊を買って読みましたが、特に『人を動かす』はその後何度か読み返した記憶があります。
この本の中に、人間関係(商売)をうまくやろうと思ったら議論で相手に打ち勝ってはいけない、聞き上手になろうというようなことが書かれていましたが、このことは(仕事人)人生を長く続けていればいるほど納得します。

つくづく思うのは、他人に好かれる人はやっぱり得をしているということですかね。
私はいろんな仕事遍歴の後現在飲食業の仕事に就いていますが、ある飲食店で働いていた時、カーネギーの教えを実践しているのではないかと思えるような店主に出会ったことがあります。
彼がカーネギーの本を読んだのかどうかは知りませんが、彼の日々お客さんに接する態度が先程触れたようなものだったのです。
つまり、とにかくお客さんの話を聞く側に徹し、そして議論めいた流れになった時は決してお客さんに勝とうとしない、本当はお客さんのほうが間違っていてもそれは指摘しないで相手に花を持たせる(相手をいい気分にさせる)感じで終結させるようにしていたのです。
お客さんが得意気に何かを語り出すと、「ほぉ、そうなんですね」、「なるほど」、「とても勉強になりました」と相槌を打ったり、相手を持ち上げたり、その振る舞いはわざとらしくなく好感が持てるものでした。


でも、私は知っていました、この店主が人一倍勉強家であり努力家であり行動する人であることを。
大学には行っていないものの、鞄には経済学の本などをしのばせて読み込んでいるような人でした。
お客さんとの間で出た話題はその場限りにせず自分でも改めて勉強してみる、そんな努力をコツコツする人でした。
だからなのでしょう、お客さんだけでなくスタッフもこの店主が好きでした。
仕事で関係するスタッフには厳しいことも言う人でしたが、指摘などは的を射ていたので指摘された側は納得できました。
考えてみれば、カーネギーの言っていることもこの店主がやっていることも商売をうまくやる上ではごく当たり前のことかもしれません。
商売相手を気持ち良くさせたら相手から好感を持たれそれがいい結果を生むという。

私はこのブログでこそ自己主張をしていますが、リアルな仕事の現場では極力聞き上手になろう、言い分の勝ち負けより極力相手を立てようというと姿勢で仕事をしています。
若い頃は、他人から頭が良く見られるのが嬉しかったし、自分の意見のほうが相手より優れているように思える時は誇らしく思ったものですが、いろんな人生経験を積んできた今はそういったことは、商売をする上では、良好な人間関係を築く上ではほとんど意味のないこと、むしろ害になることがわかっています。
それは自分が他人からされる行為ではっきりわかります。
相手が私を打ち負かそうと議論をふっかけてきたら、私は内心ムッとしカチンときて相手に好印象を持ちません。
ああ言えばこう言うみたいに自分の主張を曲げず何としても自分の主張を認めさせようとする人とは関係を持ちたいとは思いません。

だから、相手が黙ってしまったからといって、相手が敗北を認めたからといって優越感に浸ってはいけないのです、得意になってはいけないのです、これからも相手といい関係が続くと思ってはいけないのです。
相手が黙ってしまったのは、相手があなたを嫌っている証です、敗北感を感じたら悔しさや憎しみが残るだけです、その後相手のほうからアプローチが何もなければ関係が切れたということです。
それでもいいやという割り切り方もあるかもしれませんが、まぁ、一般的に考えれば、それでは商売はうまくいかないでしょうし、人間関係だって損をしているとしかいえません。
私の中では、他人に好かれる人はやっぱり得をするというのは法則のようなものになっています。

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yoron at 08:59│Comments(0)仕事人の叫び 

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