行動する人と行動しない人の違いは、本気度の差なのだろう「このような人になりたい(生き方を真似したい)」という手本があれば進む方向性が決めやすい

2018年04月06日

人は、「おっ、この人はよくわかっているな」と思う人の話は聞くが、そう思わない人の話はまともに聞かないものである。

『城喜元』(新橋)上喜元
(あなたの話が相手に響かないのはあなたに原因がある)
私はこれまで何度も転職しいろんな仕事を経験してきましたが、それでも世の中にある多くの産業、仕事を考えればほんの一端しか経験していません。
ただ、例えば組織の一員として働いていると、大中小、内資外資問わず似ている部分もあるので、私の経験が多少なりとも他の仕事人に役立つこともあるかなと思って記事を書いています。
2004年7月4日に初めての記事を書いて以来今日までに3,684個の記事を書いているようです。
「よくこんなに書けたな(書くネタがあったな)」と自分でも驚いていますが、それだけ仕事の現場ではネタになるような出来事が日々起きていたということなのでしょう。
記事の中に読者の皆さんの参考になるものが一つでも二つでもあればいいなと思う次第です。

ところで、自分自身の仕事人経験を踏まえてもつくづく思うことですが、“人は、「おっ、この人はよくわかっているな」と思う人の話は聞くが、そう思わない人の話はまともに聞かない”ものだよなと。
例えば、私は現在飲食業界に身を置き料理人見習いとして仕事をしていますが、まったく飲食の世界(仕事)を知らない人の中には、私が料理人をやっていると聞くと「将来は自分のお店を持つの?」とか、まともな料理を作れないうちから「自分のお店を持ったほうが儲かるよ」なんて単純というか短絡的なことを言う人がいます。
こんなことを言われた時は私は呆れかえっているので聞き流します。
逆に、業界で豊富な経験を積んでいる人は、「余程の自信と覚悟がなければお店はやらないほうがいいよ」とか、「資金にそうとうの余裕がないのであれば年とってからはお店をやるのはやめたほうがいい」と言うので、こういう人たちの話は真摯に耳を傾けます。


人は自分では経験していなくても、情報収集などをしつつ勉強していれば一般論ぐらいは語れるようになります。
製造業界の製造現場の仕事を経験したことがなくても製造についてのあれこれは話せます。
IT業界や金融業界の仕事の経験がなくてもメディア情報の受け売りでもっともらしいことは話せます。
しかし、現場に身を置いてその仕事の実態を知り苦労を重ねている人からみれば、相手の話に深みがなかったり、「あっ、この人わかっていないな」というのは気付くものです。
だから、私は自分が知らない世界(一般論ぐらいしかコメントできない)について素直に聞く姿勢に徹しています。
相手が自分と違うことを言ってもそこで反論したりすることは無意味だし(だって自分自身がよく知らないのだから)、逆に反論して相手から避けられてしまっては得たいと思っていたことも得られなくなってしまうからです。

私がいる飲食業界は、私が経験した限りにおいては、ふつうの会社(?)ではパワハラと言われてしまうような行為が日常茶飯事に行われています。
殴る、蹴る、物を投げつけて怒る等の肉体的暴力、言葉で相手を貶める精神的暴力、暴力なんてパワハラの典型ではないですか。
自分自身が対象になって経験すると辛いものではありますが、料理人としての腕を磨くため、飲食店の仕事のノウハウを習得するという目的のためにこれらのことには耐えています。
「そんなことに耐えるなんてバカバカしい。さっさと他の仕事に変えたほうがいいのでは?」と簡単に言う人がいますが、自分の目標があるので諦めるわけにはいきません。
同じ思いで仕事をしている人同士だと話が通じやすいですが、それは先程も言ったような「おっ、この人はよくわかっているな」というところで親近感というか仲間意識を抱くからです。

もし、あなたが相手に何か言った時、聞き流し(スルー)ているか、まともに返してこない場合は、相手の腹の中では、「この人、全然(現実が、現場が)わかっていないな。話をしても無駄だわ」と思われていると思って間違いないでしょう。
若い頃、大企業の一社員だった私は、プライベートで参加した社外の交流会である零細企業の社員と話をした際、相手から「何言ってんのこいつ」みたいな表情をされたことがありますが、きっとお互いの経験、立場が違い過ぎて同じ事柄について語り合っているつもりがまったく噛み合っていなかったのでしょう。
その後、大中小いろんな規模の会社での仕事を経験してきたので今ならその人との会話もだいぶ噛み合ったのではないかと思います。
どうせ自分の意見や持論を述べるなら、相手に「おっ、この人はよくわかっているな」と思われたいし、逆に自分がよく知らない世界(分野)については素直に相手の言葉に耳を傾ける、それが仕事人としての成長になるのではないかと思うわけです。

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yoron at 12:05│Comments(0)仕事人の叫び 

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