2018年01月08日
ないものねだりばかしていてもしかたがない、なければ自分で創ろうではないか。そうすれば人生はより充実するはずだ。
(なかったら自分で創ればいいのです!)
大学生の頃、第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの大統領就任演説の中の次の一節を聞いた時、とても感動したのを覚えています。
「わが同胞のアメリカ人よ、あなたの国家があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたがあなたの国家のために何ができるかを問おうではないか。
わが同胞の世界の市民よ、アメリカがあなたのために何をしてくれるかではなく、われわれと共に人類の自由のために何ができるかを問おうではないか。」
(原文:And so, my fellow Americans: ask not what your country can do for you—ask what you can do for your country. My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you, but what together we can do for the freedom of man.)
有名なので記憶にある方も多いのではないでしょうか。
私なりに解釈すれば、国や他人に頼ろうとするばかりでなく、自分は一国民として国の発展のために何ができるか考えそれを実践しよう、他人に役立つことを自ら率先して何かやろうということかなと。
もっと言えば、問題があればそれを他人事のように言うのではなく自分のこととして受け止める、さらにもっと言えば、「ないものねだりばかしていてもしかたがない、なければ自分で創る」ということなんだと思います。
ケネディ大統領の言葉に多くの人が共感したのは、おそらく、例え非力な人であっても自分もそうありたいという思いが少なからずあったからでしょう。
私のような凡人は頭ではわかってもなかなか行動が伴わないので、ついつい国や世の中を批判したり、自分がうまくいかないのを他人のせいにしたりしてしまいます。
ただ、この年にもなると(50代)、自分が進む道は自分で切り拓くしかないという思いも強くなり、自分ができる範囲内でという限定的なものではありますが、自分で何とかしようと試行錯誤を繰り返しています。
そういえば、30代の頃に勤めた会社の職場でこんなことがありました。
ある二人の課長が顔を突き合わせて意見を言い合っていたのですが、一人の課長が「自分(の課)は一生懸命やっているのに会社はその苦労をまったくわかってくれていない」と憤慨しつつ、会社にはこれがないあれがない、こうすべきだああすべきだと会社批判を展開したのです。
これを聞いたもう一人の課長はこの課長にこう返しました。
「あなた(の課)が一生懸命やっているのは認めるよ。でもな、あなた自身も会社の一員なんだし、そしてチームを率いるリーダーなんだから、他人事のような言い方をしないで前向きに会社のために仕事をしたらどうかね」と。
私は当時後者の課長のこの言葉に共感し、この課長とはよく飲みに行って仕事のことについて語り合ったりしていました。
仕事に限らないことですが、世の中に自分の欲しいものがない、他人の力を借りることもできない、そんな状況はあると思います。
そんな時に、ないものねだりばかしていても、不平不満ばかり言っていてもしかたがありません。
だって、ないものはないのだし、力を貸してやろうという人が現れなければ他人の力を借りることはできないわけだし。
そういう状況の時にやること、やれることは一つだけです、もし本当に自分が望みやりたいのであれば。
自分で創るんです、自分でやるんです、自分で動き回るんです、自分で思いをかたちにするんです。
かつて、自己啓発のために他人が主催するいろんな異業種交流会に参加していたことがあります。
刺激になったことは多々あったのですが、自分が本当に望んでいたこととは違うような違和感を感じていました。
で、私がその違和感をなくすためにとった行動は、自分で自分が考えた異業種交流会を立ち上げることでした。
ゼロからスタートし数年でかなりの規模まで拡大しましたが、自分の思いをかたちにしたものだったので私の人生がより充実したのは間違いありません。
そういえば、私の近所に「薄味」を売りにしている定食屋さんがあります。
老夫婦が経営しているのですが、ご主人に薄味を売りにしている理由を聞いたところ、自分自身が健康を強く意識する年なので、きっと年輩のお客さんの中にはそういう食事を望む人も多いだろうと考えてそうしたのだと。
決して繁盛しているお店ではありませんが、ご主人の期待通り、私のように健康重視で薄味を好むお客さんもいると見え一定数のお客さんはいるようです。
飲食店は個人経営のお店は特にそうでしょうが、そのお店の店主の思いやカラーがお店づくりに反映されていますね。
これも「なかったから自分で創った」いい例ではないかと思います。
私の周囲を見回しても、自分で何かを創りそれに夢中になっている人たちは生き方が充実しているように見えます。
今日は“成人の日”です。
これから大人の仲間入りをする若い皆さん、ちょっと先をいく人生の先輩として少しだけ偉そうなことを言わせていただくと、「世の中や他人の言動に不満があっても、自分が今置かれている環境に不満があっても、ないものねだりばかりしていても何も得られないので(自分のためにもならないので)、手に入れたいものがあるのであれば、そしてそれが世の中にないのであれば、自分で創ってみようではありませんか。
そんなあなたが取り組んでいることに興味を持ち、ついには力を貸してくれる人だって現れるかもしれませんよ。
そういう最初は小さな動きがそのうち大きなうねりとなって世の中を動かした、なんてことが歴史上ではたくさんあったではありませんか」
本日、成人になられた全国の皆さん、本当におめでとうございます。
これからのご活躍、大いに期待しております。
今後、一緒にこの国を創っていこうではありませんか。
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ただ、この年にもなると(50代)、自分が進む道は自分で切り拓くしかないという思いも強くなり、自分ができる範囲内でという限定的なものではありますが、自分で何とかしようと試行錯誤を繰り返しています。
そういえば、30代の頃に勤めた会社の職場でこんなことがありました。
ある二人の課長が顔を突き合わせて意見を言い合っていたのですが、一人の課長が「自分(の課)は一生懸命やっているのに会社はその苦労をまったくわかってくれていない」と憤慨しつつ、会社にはこれがないあれがない、こうすべきだああすべきだと会社批判を展開したのです。
これを聞いたもう一人の課長はこの課長にこう返しました。
「あなた(の課)が一生懸命やっているのは認めるよ。でもな、あなた自身も会社の一員なんだし、そしてチームを率いるリーダーなんだから、他人事のような言い方をしないで前向きに会社のために仕事をしたらどうかね」と。
私は当時後者の課長のこの言葉に共感し、この課長とはよく飲みに行って仕事のことについて語り合ったりしていました。
仕事に限らないことですが、世の中に自分の欲しいものがない、他人の力を借りることもできない、そんな状況はあると思います。
そんな時に、ないものねだりばかしていても、不平不満ばかり言っていてもしかたがありません。
だって、ないものはないのだし、力を貸してやろうという人が現れなければ他人の力を借りることはできないわけだし。
そういう状況の時にやること、やれることは一つだけです、もし本当に自分が望みやりたいのであれば。
自分で創るんです、自分でやるんです、自分で動き回るんです、自分で思いをかたちにするんです。
かつて、自己啓発のために他人が主催するいろんな異業種交流会に参加していたことがあります。
刺激になったことは多々あったのですが、自分が本当に望んでいたこととは違うような違和感を感じていました。
で、私がその違和感をなくすためにとった行動は、自分で自分が考えた異業種交流会を立ち上げることでした。
ゼロからスタートし数年でかなりの規模まで拡大しましたが、自分の思いをかたちにしたものだったので私の人生がより充実したのは間違いありません。
そういえば、私の近所に「薄味」を売りにしている定食屋さんがあります。
老夫婦が経営しているのですが、ご主人に薄味を売りにしている理由を聞いたところ、自分自身が健康を強く意識する年なので、きっと年輩のお客さんの中にはそういう食事を望む人も多いだろうと考えてそうしたのだと。
決して繁盛しているお店ではありませんが、ご主人の期待通り、私のように健康重視で薄味を好むお客さんもいると見え一定数のお客さんはいるようです。
飲食店は個人経営のお店は特にそうでしょうが、そのお店の店主の思いやカラーがお店づくりに反映されていますね。
これも「なかったから自分で創った」いい例ではないかと思います。
私の周囲を見回しても、自分で何かを創りそれに夢中になっている人たちは生き方が充実しているように見えます。
今日は“成人の日”です。
これから大人の仲間入りをする若い皆さん、ちょっと先をいく人生の先輩として少しだけ偉そうなことを言わせていただくと、「世の中や他人の言動に不満があっても、自分が今置かれている環境に不満があっても、ないものねだりばかりしていても何も得られないので(自分のためにもならないので)、手に入れたいものがあるのであれば、そしてそれが世の中にないのであれば、自分で創ってみようではありませんか。
そんなあなたが取り組んでいることに興味を持ち、ついには力を貸してくれる人だって現れるかもしれませんよ。
そういう最初は小さな動きがそのうち大きなうねりとなって世の中を動かした、なんてことが歴史上ではたくさんあったではありませんか」
本日、成人になられた全国の皆さん、本当におめでとうございます。
これからのご活躍、大いに期待しております。
今後、一緒にこの国を創っていこうではありませんか。
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yoron at 07:40│Comments(0)│仕事人の叫び