1秒でも過ぎてしまえばもはや過去、他人が見ているのはその人の今ないものねだりばかしていてもしかたがない、なければ自分で創ろうではないか。そうすれば人生はより充実するはずだ。

2018年01月07日

年とってから未経験の仕事に挑戦する時は、何とか潜り込むという考え方も大事かも

牛に餌をやる母
(年とってから未経験の仕事に挑戦する時に大事なことは)
私は50歳を目前にしたところでそれまで一度も経験したことのない仕事に挑戦し、何とかその仕事に就いて今日に至っていますが、今日に至る道のりは紆余曲折といった感じでした。
世の中、高齢の人が新しい仕事に簡単に就けるほど甘くありませんから、私は何が何でもその仕事に就いてやるという思いで、まずはその仕事に関われる仕事で未経験の私でも雇ってくれそうな仕事を探すところから始めました。
具体的な話をすると、私は料理人という職人を目指そうと思ったのですが、料理をまもとに作れない人に料理を作る仕事にいきなり就かせるようなところは皆無なので、皿洗いや清掃のような仕事でもいいからやらせてくれるところはないかと探したのです。

どんな業界でも人手不足が叫ばれている昨今、探したら見つかりました。
飲食業界の中でも、社員食堂とか学校給食とか施設給食とかいわゆる事業所の集団調理をする仕事は、高齢者の未経験者でも可ということで募集があったのです。
私が最初に入社した大手企業の社員食堂は、採用担当者が「70代の未経験者はちょっと厳しいが、60代でしたら大丈夫です」と言っているぐらいでしたから、私が入った時は若手が入ってくれたと喜んでいました。
とはいえ、裏方の下働き要員の募集でしたから、仕事の内容はといえば、皿洗い、厨房の清掃、出来上がった料理の盛り付け(サンプルを見てその通りに盛り付けるだけの単純作業)などが中心で、多少時間的余裕がある時は料理人に頼まれたことをするという感じでした。


就業時間内に与えられた仕事だけをこなすだけでは、私が目指す料理職人への道は遠く、そのままの仕事のやり方を続けていたら、たぶん目標を達成することはできなかったでしょう。
そこで私はどうしたのか。
法律的には自分から自分を不利にするようなやり方でしたが、タダ働きを承知の上で時間外に働かせてもらうことにしたのです。
午前9時開始のところを午前7時半頃に出勤し仕事を始めたのです。
社員は午前6時半頃には出勤して仕事をしていたので、手伝えることはいろいろありました。
私は社員ではなく時給制のパートでしたが、他のパートスタッフには私のような人は誰もいなかったので、社員は私のガッツを気に入ってくれ、いろいろ教えてくれたりいろいろやらせてくれました。
調理専門学校で勉強もしましたが、学校の勉強なんて所詮実践的ではないので現場の仕事のほうが多くのことを身につけられました。

私の知り合いがこんなことを言っているのを聞いたことがあります。
「私も未経験だけどやりたい仕事があったのでいくつか受けてみたけど全然ダメだったね。勉強して関連の資格も取ったけど、やっぱり年だったからダメだったのかなぁ」と。
私がこの人を見て思ったのは、この人には就きたい仕事の一端にとにかく潜り込むという考え方が欠けているということでした。
冒頭でも言いましたが、「私、この仕事がやりたいんです」という高齢者を、「そうですか、わかりました」と簡単に雇用し希望の仕事に就けてくれる会社なんて世の中にはほぼないでしょう。
定年が近づくと将来不安からか急に資格を取り出す人がいたりしますが、資格だけで希望の仕事に就けるほど世の中は甘くありません。
年をとっている人ほど、資格はたんなるステップと考え、何とか潜り込むという意欲というか姿勢が大事なのです。
年とってから未経験の仕事に挑戦するというのは、私自身の経験からもそういうのが大事なんだとつくづく思うのであります。

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yoron at 09:22│Comments(2)仕事人の叫び 

この記事へのコメント

1. Posted by 乾電池   2018年01月09日 22:33
ヨロンさん、ごぶさたしております。
このたび、新しい家族が、増えました。正式に決まるまで、一切のネット活動を封印しておりました。現在、真絆(しんば)という、1歳の男の子と、家族3人で、生活しております。今後とも、よろしくお願いします。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2018年01月10日 06:48
>乾電池さん

お久しぶりです。
おお、そうですか!
それはよかったですね。
なかなか凝ったお名前のお子さんのようですが(笑)、どうぞご家族で楽しい家庭生活を送って下さいね。

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1秒でも過ぎてしまえばもはや過去、他人が見ているのはその人の今ないものねだりばかしていてもしかたがない、なければ自分で創ろうではないか。そうすれば人生はより充実するはずだ。