経験や立場が異なれば考え方が違うのは当然。その時、「なぜそう言う(思う)んだろう?」と考えることは大事だ。依頼した相手が動いてくれるかどうか、ここで自分の真の実力が問われる

2017年11月14日

他人に主導権を握られた仕事のし方は辛いはず。できるなら他人に振り回されない仕事のし方をしよう。

8月11日抜けるような青空1
(上司に、他人に、会社に振り回され過ぎていませんか?)
仕事をする上で他人に主導権を握られ、他人の意思で振り回される仕事のし方というのは辛いものがあるのではないだろうかと思います。
自分では主導権が握れないから他人に主導権を握られてしまう、力関係、意思の強さ・弱さでそうなってしまうのはしかたがないかもしれません。
頭の中では、他人に振り回されないで自分の思い通りに仕事をしたいと考えていてもなかなかできない、まぁそれが現実でしょう。
とはいえ、他人に振り回されてばかりでは精神的に辛いでしょうから、できることならなるべく他人に振り回されないような仕事のし方をするほうが賢明です。
そのためには、例えば、相手が望むことを先回りしてやる習慣を身につけ自分ペースで仕事ができるようにするとか、どんな仕事でも引き受けてしまうという受け身の姿勢ではなく時には(状況によっては)断る勇気を持つとか、自分がやりやすい相手と仕事を一緒にするとか、人それぞれやり方は違うかもしれません。

かつて勤めた飲食店でこんなことがありました。
その飲食店のオーナーは現場スタッフも兼ねていましたが、できるのはホールの仕事だけで料理を作ることはできませんでした。
そのため外部から料理人を雇い入れるしか方法がなく、それはいたしかたないとしても、問題なのは従業員であるはずの料理人の暴走を許し、逆に料理人に使われてしまっていることでした。
「自分は料理が作れない。だから、美味しい料理を作ってくれる腕利きの料理人が気持ちよく働いてくれる環境づくりに専念しよう」と考えたのかもしれませんが、低姿勢で料理人に接し料理人の要望を聞き入れ過ぎてしまったために、料理人が付きあがってしまい、どちらが経営者なのかわからなくなってしまったのです。
これで組織がうまく回るのであれば問題ないのでしょうが、結局問題があちこちに出て、最大の問題は他の従業員がオーナーの意向ではなく料理人の意向に従うようになったことです。


これは他人に主導権を完全に握られた場合に起きる問題の一事例ですが、他にも、例えば、会社の仕事だからしかたがない、自分がやらなければ仕事が進まないのでやるしかないといった思い込みのもと、とにかく仕事漬けの毎日、連続の深夜残業や休日出勤は当たり前、たまの休日でも仕事のことが頭から離れないといった状況に陥ってしまっている場合、これも主導権は自分になく会社という得体の知れないものに振り回されてしまっている状況といえるでしょう。
私が現在働いている職場に、「どんなに忙しくても、仕事のために人生を送っているわけではないので、休む時はしっかり休みますよ」と公言している30代の若者がいますが、これは極めてまともな考え方だと思います。
もし、「お前な、会社が忙しい時に休むなんてもってのほかだ。いつも忙しいわけじゃないんだから、暇な時に休めよ。それが仕事人ってもんだろう」なんて説教する年輩者なり上司がいたら、こちらの考え方のほうがおかしいと私は思います。

私はこれまでいろんな業界、いろんな会社で働いてきましたが、私が経験したどこの職場でも、自分も忙しいし周囲にも忙しい雰囲気が漂っている時は休みづらいという感覚がありました。
本音では休みたいのに、自分が忙しいとそんな時に休む他人を見て「なんだよ、こんなクソ忙しい時に休みなんか取りやがって。あいつ仕事していねぇなー」なんてやっかんだりしてね。
もちろん、表面上は休む相手に「休める時は休んだほうがいいよ」などと本音とは違う言葉を掛けたりするんですけどね。
話があちこち飛びましたが、結局のところ、自分が主導権を握って仕事をしていれば、自分の思い通りに物事が進んでいるというヤリガイみたいなものもあるでしょうし、「皆んなが忙しい時に一人だけ休みやがって」というようなやっかみの気持ちも生まれないような気がします。

これまでの仕事人人生においては、周囲の同僚の中に、上司に、他人に、会社に振り回され続け、精神を病んでしまったり、命まで落としてしまった人もいました。
辛い仕事というのは一過性ならまだしも続けると生きづらさにつながっていきます。
現実を考えるとなかなか難しいかもしれませんが、やっぱり、できるなら他人に振り回されない仕事のし方をする自分なりの工夫が必要かもしれませんね。

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yoron at 06:53│Comments(0)仕事人の叫び 

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