流されて生きていてもいいが、自分の強みややりたいことには気付いていたほうがよい。その流れはいつか止まるから簡単で楽して稼げる仕事なんて世の中にない、と考えるのがふつうの感覚ではないか

2017年10月26日

上に立つ人の仕事の与え方、指示のし方は、下で働く人の仕事のし方、意欲に大きな影響を与える

高島屋タイムズスクエアから見た新宿の風景1
(仕事の現場での仕事の与え方、指示のし方とその受け方、そこにはそれぞれの立場でいろんな思いがある)
現在、日中と夕方からのアルバイトを掛け持ついわゆるダブルワーク生活をしていますが、今週はシフトの関係で夕方からのアルバイトの勤務日数が少ないためゆったりした日々を過ごしております。
50代の高齢労働者だからこんな時もあるぐらいのほうが仕事をしやすいかもですね(笑)。
さてさて、このブログは仕事ネタを扱っていますが、現役仕事人だと日々のいろんな仕事からネタは尽きません。
だからなんでしょうね、10年以上続けていても次から次へネタが出てくるのは。
今回のネタは、“上に立つ人の仕事の与え方、指示のし方は、下で働く人の仕事のし方、意欲に大きな影響を与える”という内容です。
当たり前と言えば当たり前の内容でしょうが、人の上に立って仕事を与えたり、指示をしたりする人の参考にでもなればと。

日中のアルバイト先と夕方からのアルバイト先では、私の感じるところ、社員のアルバイトスタッフに対する対応(仕事の与え方、指示のし方)が違います。
どんな違いかといえば(やや極端な言い方をしますが)、日中のアルバイト先の社員の場合は、アルバイトスタッフを作業補助要員とみなしているところがあり、自分たちが決めたことを決めた通りにやってくれることを期待し、自分たち(社員)の仕事の領域には入り込ませないようにしています。
例えば、担当業務を持つ社員が普段の時間より遅く出勤してきた場合、その人の代わりに誰かがやれるような仕事であっても、私のようなアルバイトスタッフは誰もその仕事をやりません。
普段からそのような指導教育は受けていないし、指示もされていないことを自ら手を出すのはそれこそ余計なお世話だという意識があるからです。
私ぐらいの仕事人としてのキャリアのある人であれば、状況に応じ臨機応変に対応したほうが効率的だし効果があるのは十分わかっているのですが、それでも会社側の姿勢から積極的・自主的な行動を自粛してしまうのです。


これに対し、夕方からのアルバイト先の社員の場合は、お客さんを見て動けとか、どうすれば効率的・効果的な仕事ができるか常に考えろといった具合に、アルバイトスタッフではあっても積極的・自主的な行動を求めてきます。
それが習慣化しているせいか、ここのアルバイトスタッフたちは社員がいちいち細かいことを指示しなくても自らやることを見つけて動き、わからないことは積極的に社員に聞いています。
私自身の成長にとって勉強になるのは夕方からのアルバイト先のほうなのですが、ただ、長年の仕事人人生の中では日中のアルバイト先のような働き方も経験してきているので、勤務先のやり方や雰囲気に自分を合わせていくことはできます。
変な話、お金のためと割り切ればそういう働き方は案外楽なのです。
言われたことだけをやっていればいい、言われていないことは余計なことだからやらない(もしやって失敗して怒られたら逆効果になってしまうという恐れ)、やや皮肉を込めて言われるサラリーマン根性ってやつですか。

一方で、仕事を与え、指示を出す側の社員の考え方、気持ちもよくわかります。
日中のアルバイト先の社員の仕事を与え方、指示の出し方は、仕事の結果の姿が自分の思い描いた通りになってほしいために自分が計画した手順通りにスタッフを動かしたいのです。
私もこういうやり方をした経験があるのでわかります。
要するに、自分が思い描いた以上のことは期待も予想もしていないので、スタッフにはプラスαの部分はあまり求めていないのです。
仮に自分が与えた仕事、指示のし方がいまいちだったと思えば、再度考え直して仕事を与えたり、指示をするだけです。
こういうのは、作業系の仕事を得意とする人にありがちなスタイルといえるでしょう。
私が経験した範囲でいうと、職人の世界では案外こういうのが多いような気がします。

これに対し、夕方からのアルバイト先の社員の仕事を与え方、指示の出し方は、自分たちだけではいろんな状況に対応できない、お客さんのニーズに応えられないという考え方がベースにあるので、アルバイトスタッフを単なる作業の補助要員としてではなく、自らの意思で動く貴重な戦力とみなしているのです。
だから、スタッフには常に自分で考えさせるような仕事の与え方、指示の出し方をするわけです。
時間内の作業だけこなしてお金をもらえればいいと考えている人にとってはきつい職場環境ではあるのですが、勉強になることは多いし、それに仕事人としての成長という視点でみれば、積極的な行動力・自分で考える力が身につく環境だといえるかもしれません。
どちらの職場環境で仕事をしたいかは人それぞれでしょう。
また、自分が上に立って人を使う場合、どういうふうなイメージで人を使いたいのかも人それぞれでしょう。

私は人事系の仕事を長く経験したので、こういった“上に立つ人の仕事の与え方、指示のし方は、下で働く人の仕事のし方、意欲に大きな影響を与える”という現象は大いに興味があるところです。
自分が仕事の現場、特にまったく風土の違う現場に身を置いてその違いを実感できるのは、個人的に勉強になっています。
大中小問わずどんな組織においても、上司と部下のような上下関係がある世界では、それぞれの立場でいろんな思いがあるものです。
あなたは今、どんな思いで部下に仕事を与え、指示を出していますか?
そして、部下の仕事ぶり、反応を見てどんなことを思っていますか?
また、あなたは今、上司からどんなふうに仕事を与えられ、どんな指示の出され方をしていますか?
そして、あなたは上司のそんな仕事の与え方、指示のし方を見てどんなことを思っていますか?

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yoron at 02:33│Comments(0)仕事人の叫び 

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