50代以降の再就職で直面する厳しい現実流されて生きていてもいいが、自分の強みややりたいことには気付いていたほうがよい。その流れはいつか止まるから

2017年10月23日

情報は自分の仕事に役立ってこそ意味がある。役に立たない情報をいくら得ても時間の無駄だ。

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(その情報、あなたの仕事の何に役立っていますか?)
昨日衆議院議員の選挙と結果公表がありましたが、仕事人の中には選挙の結果がどうなったのかと興味津々でずっとTVなどで速報を注視していた人もいるのではないでしょうか。
かつては私もそんなことをしていた時がありました。
あるいは、メディアでよく報道される株価や為替の動向を毎日チェックしている人もいるのではないでしょうか。
かつては私もそんなことをしていた時がありました。
大学4年生の頃、社会人の多くが日経新聞を読んでいるという情報を得て、同紙を読むのは社会人としての基本だと思い込み、以来就職してからも30代ぐらいまでずっと同紙を読み続けていたことがあります。
そして、同紙に載っている情報は重要で役立つものが多いと勝手に思い込んで隅から隅まで目を通していたこともあります。

でも、40代になりそういったそれまでの自分の情報収集スタイルを振り返ってみると、その時に得た情報の多くはほとんど自分の仕事に役立っていないことがわかりました。
毎日日経平均株価や円相場をチェックしていても自分の仕事には何も関係ありませんでした。
せいぜいたまに誰かとの会話のネタになるぐらいでした。
そういう情報を生かせるのは関連の仕事をしている人か、その情報が直接関係する何か(個人で株の売買をしているとか、海外旅行をするとか)をする時ぐらいなものです。
はっきりいえば、情報は自分の仕事に役立ってこそ意味があるのであって、役に立たない情報をいくら得ても時間の無駄なんですよね。
収集した情報の中にはそのうち役立つものもあるのかもしれませんが、その時のためにと膨大な情報を集めそれらの多くが結果的に役立たないものであれば情報収集の効率があまりにも悪過ぎるでしょう。


現役の仕事人であるならば仕事を通してその目的を達成しなければならないはずで、自分の多くの時間を無駄に使ってしまうのはバカバカしいというか虚しいことです。
もちろん、情報収集すること自体が趣味だという人にとっては自分の趣味に役立っているのだから、それはそれで意味があるのでしょう。
昔から、噂好きのおしゃべりオバサンとかおしゃべりオジサンとかがいて、会う人会う人に不確かな情報にも関わらずいろんなことをべらべらしゃべるなんてことがありましたが、そういう人はそれが生きがいなのでしょうからたくさんの情報を持つことは意味があったのだと思います。
しかし、効率的なやり方で最大の成果を出すことが求められる仕事人は、やっぱり役に立たない情報をせっせと集めるというような無駄な時間の使い方は極力避けるべきでしょう。

自分の仕事を持っている仕事人は、自分の仕事に役立つ情報を集めそれをしっかり仕事に生かして成果を出し、そのサイクルで着々と自分の実力をつけるのが賢明です。
もしあなたが何かのエンジニアだとしたら、他人はあなたの実力を「この人はこの分野のプロだからこんなことができるにちがいない」と見て実際それができるところを見ると実力者として評価するのです。
それが、口先ばかりでその人の仕事がまもとにできないような人だとわかると評価されなくなってしまいます。
極端な例かもしれませんが、大企業で経理の仕事を20年以上やりいろんな経験をしたという人を、中小企業の経理の責任者として三顧の礼を持って迎え入れたところ何もできなかった、なんてことになったらその人はせっかくのキャリアが役立たないということになります。
経理は「経営管理」の略語だという言い方がありますが、その人を迎え入れた会社側は、経理の仕事の経験がそれだけあるならば当然そのぐらいの感覚は身についているだろうと思っていたわけです。

小さな会社で経理の責任者を経験したことのある人なら十分わかると思いますが、経理担当というのは呼称だけで、実際はありとあらゆることをやるんですよね。
それこそ、経理の他にも総務だったり人事だったり企画だったり情報システムだったりと。
私が経験しただけでも、上記以外に営業支援(顧客との商談等)、技術支援(システム設定等)なんてこともありました。
つまり、社長一人でカバーできない部分を必死になってフォローする、実態はそんな感じでしょうか。
そういう立場で仕事をすると、自分の仕事に役立たない情報なんか必要ないし、無駄な時間は極力割きたくないという思いになります。
日経平均株価や円相場はその情報が本当に必要になった時に知っていればいいとなります。

こんなことを言う私も、こういったことに気付くまで長い時間を要しました。
きっと、それは世の中にあまりにも多くの玉石混交の情報があふれているからでしょう。
その中から自分に役立つ情報を得られるかどうかがその人が実力を持った仕事人になれるかどうかの分かれ目です。
あなたが今せっせと集めている情報、それはあなたの仕事に、あなたの成長に役立ちそうですか?

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yoron at 09:30│Comments(0)仕事人の叫び 

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