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2017年10月20日

勤め人の悩み、二人の地位の高い人から逆の指示命令を受けたらどうするか

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(二人の人から別々に逆の指示命令を受けたらどうしますか?)
組織で働く勤め人というのは、昔からよく言われる宮仕えの辛さってやつで、勤め人をやっている間には仕事上のいろんな悩みを抱えるものです。
その悩みの中でも一番大きいのは“人間関係”ではないでしょうか。
会社の退職の本当の理由でもっとも多いのは、これだと思います。
表向きは違う理由を挙げる人もいるかもしれませんが、転職の際の応募面接などで人間関係を理由に辞めた(る)という言い方をすると協調性のない人間と受け取られかねないので本当の理由を隠す人もいるはずです。
勤め人の世界というのは面白いもので、ある会社を人間関係が嫌で辞めて別の会社に転職しても、新しい職場で再び同じような人間関係ができてしまうということが往々にしてありがちです。
私はこれまで10回近くの転職をしていますが、自分自身の経験からもそのことを実感しています。

そういう点で、勤め人にとって組織(会社)の中でいかに良好な人間関係を築き維持するかは大きなテーマです。
人間関係というのは面倒くさいものですが、私自身が経験した一つの事例を挙げるとこういうのがありあす。
自分よりも地位が高く強い権限を持つ二人の人が、別々に自分に対して逆の指示命令を出した場合です。
受け手側はどちらの指示命令に従えばいいのか大いに迷い悩むところでしょう。
理屈だけで言えば、悩んだら直属の上司に相談し指示を仰げばいい、あるいは上司に二人の間の調整をお願いすればいいという考え方もありますが、世の中の現実はそう単純ではなく、そんなに簡単に解決もできません。
ひどい話になると、部下の悩み相談から逃げる上司だっているのです。
忙しいといってわざと時間をつくらなかったり、「それは困った問題だね。まぁ、自分で何とかしてよ」などと面倒には関わりたくないオーラを出したりとかね。


時には、地位が高く強い権限を持つ二人と自分の関係が、直属の上司とその上の上司という場合もあります。
ただ、この場合は、組織上明らかに上司の上司のほうが立場が強いので、直属の上司がその上の上司と違う指示命令を出した時は、その上の上司からの指示命令である旨を伝えれば直属の上司のほうが折れてくれることはよくあります。
なんたって、勤め人は基本的に自分を評価する(自分の人事異動を決める)立場の人には弱い生き物ですからね。
上司も自分の上司に向かって面とは言いにくいところがあるわけです、陰では言えても。
これに比べると、他組織の地位の高い人の場合は対応が難しくなります。
もし、指示命令を受けた相手に、「実はXXさんから逆の指示命令を受けていまして」とでも言おうものなら、そしてもし指示命令を出した二人の人が仲が悪かったとしたら、「なに、お前はあいつの指示命令に従うのか!」、「あいつの言うことなんかほっとけ。お前は私の言うことを聞けばいいんだ」なんて強圧的な反応が返ってくるかもしれません。

今の私であればいろんな人生経験を積んできて、ある意味狡猾なところもあるので二人の人相手に適当に合わせる処世術も身につけているのですが、そういうのが身についていない若い人だったらきっと大いに悩むに違いありません。
一番下っ端だったり、気の弱い人間だったりすると、その悩みを誰にも打ち明けられず一人だけでもがいたりしてね。
私にもそんな経験がありました。
で、そんな立場で行き詰まってしまったらどうしたらよいのか。
状況やその時に受けている指示命令の内容にもよるので一概にこうしたらいいとは言えないのですが、私が思うベターな解決策は、とにかく直属の上司を巻き込むことでしょうか。
上司が逃げようとしてもあの手この手で巻き込んだり、多少なりとも関与者にしておくのです。
相談する時間がとれないというのであれば、悩み(相談)の内容をメールで送っておくとか、文書にまとめて提出しておくとか。
聞いてくれるなら、相手がどんな姿勢をとろうがいちおう内容を話しておくとか。

そうしておいて、自分に対して別々の指示命令を出した二人の人から進捗を聞かれたら、「その件は上司に報告し相談し、上司の判断・指示を待っているところであります」とかなんとか返せばいいのです。
人によっては、「あいつじゃダメだからお前に直接言ったのではないか」と怒る人もいるかもしれませんが、あくまでも直属の上司を立てる姿勢を保っていれば、組織のなんたるかをわかっている人ならば、上司を経由して指示命令を出すやり方に切り替えてくれるはずです。
その結果、上司から直接指示命令を出されたならその時はそれに従えばいいのです。

こういう人間関係での大事なポイントは何かと言えば、別々の指示命令を出した地位の高い二人は、指示命令を出した相手が自分の思い通りに動いてくれることを期待しているということです。
だから、実際に動いてくれなければ困るわけで、動けない事情があるのならそれを何とかしようとはしてくれます。
もう一つ大事なポイントは、すべてを自分一人だけで抱え込まないことです。
ひたすら時間の経過を待っていれば自動的に解決される問題だったらいいのでしょうが、この手の問題はそういうものではないですしね。
行き詰まって最後は辞めるしか手段がないという状況を避けるには、やっぱり誰かを巻き込む、特に組織においては直属の上司を巻き込むことが大事だと思うわけです。

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yoron at 08:44│Comments(0)仕事人の叫び 

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