「我が人生、今が最良の時かもしれない」と思う今日この頃資産なく無職無収入の身の上は辛い。できるだけ収入の道を確保し、身の丈に合った生活を心掛けることが賢明だ

2017年07月24日

業界に精通しているとその業界に関わる仕事で力を発揮できる

転職する場合、一般的に言えば、同じ業界で転職するほうが業界事情がわかるだけにやりやすい面があるでしょう。
また、他業界へ転職したにしても、自分が過去に働いた経験のある業界に絡む仕事であれば同様にやりやすい面があるはずです。
私はかつて人材紹介会社で人材コンサルタントの仕事をしていたことがありますが、同社の客先に建設系の会社があり、その客先への人材紹介は私の独壇場でした。
なぜならば、私は建設業界で10年以上働いた経験があって業界事情を知っていたため、客先の求める人材ニーズがわかり、候補者へのアプローチへのし方も知っていたからです。
業界事情に精通していることが相手にわかると、客先も候補者も話しがしやすいので安心感があるのです。

業界事情をまったく知らない人がトンチンカンな受け答えをすると即座に信頼を失ってしまいます。
かつて企業で人事採用の仕事をしていた時に人材紹介会社を使うことがありましたが、こちらが欲しい人材について詳しく説明しても、まったく的はずれな人材を紹介されると二度とその人材紹介会社には依頼しないと思ったものです。
これは他の業界の商取引でも同じでしょう。
発注側の企業の要望に応えられない企業なり担当者は即座に切られてもしかたがありません。
昨今のビジネスは業界の垣根が低くなったとは言われるものの、やっぱり業界ごとの複雑な事情は依然としてあるものです。
特に長い歴史のある業界ほど根強いものがあります。


私は現在飲食業界で働いていますが、今年で4年目になります。
他業界から未経験のこの業界に飛び込んだ時は、何が何だかさっぱりわからずとまどってばかり、失敗して怒られることばかりでしたが、最近は業界事情もいろいろわかるようになってきて仕事に面白さも感じられるようになってきました。
業界事情に通じていくというのは、何をどうすればうまくいくのかという仕事のポイントがつかめるということなんですよね。
このポイントがはずれていると仕事はなかなかうまくいかないものです。
飲食店は一般消費者としては何十年も利用してきたはずなのに、業界の中の人になって仕事に関わってみると、外から見ていたものとは違うものがたくさん見えてきました。
どんな業界にも裏側の世界があることを改めて知った思いです。

私が飲食業界で働いていることを知っている友人・知人から時々いろんな依頼がきます。
「知り合いの飲食店で人材を探しているがお前はそこで働く気はないか」とか、「飲食店のマネジメントができる求人があるが興味はないか」とか、「できる和食の料理人を探しているが心当たりはないか」などなど。
50代のおじさんに求人案件を持ってきてくれるのはありがたいし、簡単に協力できることなら協力したいのではありますが、こういった依頼をしてくる人たちのほとんどが業界事情に疎いので(経験もない)的はずれな依頼が多いんです。
相手が求めるている人材要件をまともに把握せず、また私の経験やレベルがどんなものか知らないのに話だけ持ってきてしまうのです。
自分の利益に直結する本業とはあまり関係がないので何となく依頼してみたということだったのかもしれませんけどね。

かつて、できる和食の達人(料理長)三人に仕えたことがありますが、その人たちが口々に言っていたのは、その域に達するまではとにかく人一倍努力したこと、また、そういうタイプの人は業界的に案外少ないので引く手あまたということでした。
ある飲食店のオーナーがこぼしていました。
寿司屋10年の経験があるという料理人を雇ってみたら、魚をまともにさばくことすらできなかったと。
飲食業界は超人材不足業界で求人件数はおそらく産業界トップでしょう。
業界で働いている人はたくさんいるはずなのに、それにはカラクリがあって、たんなるアルバイトスタッフはたくさんいるのに、料理の腕とか、マネジメントとか、接客とか何かに秀でた人材はなかなかいないのです。
しかも料理などのジャンルは多岐にわたっているので、そんな中で特定のジャンルのできる人材を探すのは大変なのです。

業界4年目といっても下働きしかやったことのない私に、料理人やマネジャーの求人は合わないことはわかるでしょう。
逆にそこまでの実力は身につけていると自分で思えるようになれば、友人・知人の依頼を検討することはありうるかもしれませんが。
飲食業界は重労働(長時間勤務、立ち仕事等)、低賃金と雇用条件は悪く、ブラック業界の烙印を押されるような業界ではありますが、業界に精通するようになるといろんな可能性を見出せる業界でもあります。
過当競争で飲食店の廃業、飲食企業の倒産は後を断ちませんが、毎年新店オープンはたくさんあり、他業界からの参入もたくさんあります。
この業界で力を発揮できるレベルにはまだまだ到達できていませんが、いろんな経験を積み重ね自分の武器を持てるようになれば何か面白いことができそうだなと思う今日この頃です。

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yoron at 19:02│Comments(0)仕事人の叫び 

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