2017年06月14日

実力以上の仕事に関わる時は覚悟と人一倍の努力が必要、それがないと挫折しかねないリスクもある

人は“挑戦(チャレンジ)”という言葉が好きです。
高い目標や難題に挑戦して成功した人を周囲は賞賛します。
例え失敗してもその人の努力を知っていれば労いの言葉をかける人もいます。
だからでしょうか、人は時に何かに挑戦しようと試みます。
一方で、その挑戦は失敗に終わることも多々あります。
ふつう、人はちょっと手を伸ばせば手の届くようなことやちょっと努力すればやれてしまうようなことを達成してもそれを挑戦とは認めてくれない傾向があります。
ちょっと手を伸ばせば手の届くようなことやちょっと努力すればやれてしまうようなことは、その人が持っている実力の範囲内でできてしまうことだからです。

私はこれまでの仕事人人生で何度か転職してきましたが、その転職経験の中では実力以上の仕事に就き、そうとうの覚悟と人一倍の努力が必要になったこともありました。
転職では、自分の仕事人としての力をさらに付けるためにあえて実力以上の転職をねらうこともあります。
人によっては大幅な年収アップをねらっての転職に挑戦する人もいるでしょう。
特に若い時の転職は経験不足もあり転職自体が実力以上の挑戦になっていることもあります。
ただ、採用する企業側は、若い人(20代から30代前半あたり)に関しては、経験不足、実力不足は承知の上で、将来の成長の可能性を見込んで採用するケースがよくあります。
これに対し、仕事人経験もそこそこある中堅、ベテランになると見る目が厳しくなり、即戦力を期待するようになります。
その点で、転職というのは若いうちはともかく、中高年になるとリスクの高いものになるのです。


私はいろんな会社で人事・採用の仕事に関わった経験がありますが、途中入社で早々に挫折した人のケースを何度か見てきました。
かつて社員数数十名の中小企業に勤めていた頃、前職が大手企業の30代の人が社長面接をクリアして入社してきました。
その人は前職時代に身につけたのか面接でのプレゼンもうまかったらしく、社長の印象はできる仕事人に見えたようです。
しかし、現場に入った途端、面接時での言葉の数々はどこへやら、まったく仕事ができず現場の責任者はがっかりして社長に訴え、結果的にその人は試用期間中に解雇されてしまいました。
これは私自身の経験も踏まえて言うのですが、人材豊富で誰かがサポート、協力してくれる大企業と比べると、人材のいない、自分の仕事だけで手一杯の中小企業は、自らが行動を起こし、わからないことがあれば悪戦苦闘しながらも自分で何とかするというぐらいの気概がないとやっていけない面があります。

その30代の中途入社の人は、口では「やれる自信があります!」と言っておきながら、現場に入ったら何をどうしていいかわからず、何でもかんでも指示待ち状態になってしまったのです。
私にも似たような経験があるので、その人のその時の状況は手に取るようにわかります。
これまでの経験が多少なりとも生かせそうな仕事内容だったので就いてみたものの、大企業と中小企業では求められる行動も対応のし方も違って愕然とすることってあるんですよね。
自分自身の経験を通してそういうことがわかって以来、ある中小企業に転職した時は、入社時から約半年ぐらいはほとんど休まずに職場に行って業務上必要な知識を身につけようとしたり、会社のことを知ろうと他部署の資料類などを見たり読み込んでいたこともあります。
ある会社で長く働いているうちに身につけた実力も会社が変われば役に立たなくなることはよくあることで、そういう点では、転職というのはある意味実力以上の挑戦といえなくもありません。

私はここ数年は飲食の仕事に就いていますが、この業界は職人技が求められる世界でここでステップアップしていくには、基本を習得するところから始まり着実・確実に実力を身につけていかなければなりません。
また、そうしてステップアップした人でないと力を発揮できない世界です。
私が飲食の仕事に関わっていることを知っている友人・知人でまったく飲食の仕事を知らない人の中には、その人の知り合いの依頼とかで私に分不相応な求人情報を持ってきて勧める人がいます。
「知り合いがお店の料理長を探しているんだけどどうか」みたいなね。
料理人の端くれとしてはいつかはやってみたい仕事ではあっても、現在はまったく実力が伴っていないのでお断りします。
私の経験上、簡単に言えば、料理長クラスの人になると、その道でそうとうの経験を積んでいて、料理の腕はもちろんのこと、例えば、そのお店に合わせてコース料理の内容を考え、自分でそれを全部作ることもできる実力があるんです、しかも手際よく。
私が以前勤めたお店のスゴ腕料理長は、100名ぐらいのお客さんであれば一人で調理対応は可能だと豪語していたぐらいです。

もちろん、私に料理長の求人を勧めた人に悪気はなく、まったく知らない仕事なので、飲食の仕事が多少経験ある人ならできるのかなぐらいに考えたのかもしれません。
ただ、先程私が説明したようにこの世界はそういう世界なのです。
業界関係者ならわかっていることでしょうが、飲食店で働いた経験があるといっても、その期間がどうあれ、極端な話、人によってはずっと皿洗いや仕込み作業しかやったことがなくお客さんに提供する料理の一品さえ作った経験がない人だっているのです。
こういう業界事情を知っている人であれば、求人の内容でその求人を持っていく相手も変わるでしょう。
こういうことは何も飲食業界に限らず、他の業界、他の仕事にも言えるはずです。
まぁ、結局のところは、実力以上に仕事に関わる時は、覚悟と人一倍の努力が必要でそれがないと挫折しかねないリスクもあるということですかね。

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yoron at 07:07│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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