2017年03月04日

実際にやってみて現実を知ることはとても大事なことだ

私は他人からあれこれ言われる時、その人自身が経験していないのにもっともらしいことを言う時はあまり真剣に受け止めないようにしています。
人は他人の言動について何か言おうと思えば、自分が実際に経験したことではなくても、どこかで誰かにちょっと聞いたレベルの内容をもとに言えたりします。
「それは〜らしいね」とか、「私の知り合いにこんな人がいるんだけどね」とか、そんな類ですね。
かつて勤めた会社の上司によくこんなことを言われました。
「仕事上の報告をする時は、推測をベースにしないで必ず事実をベースに報告すること」と。
つまり、「それはこういうことじゃないでしょうか」などという部下の思いの入った推測をもとに上司が判断・決断をすると大きな過ちを犯しかねないが、事実をもとにした判断・決断であればそのリスクをより低くできるというわけです。

これも以前勤めた会社での話ですが、その会社は企業の社員食堂を運営している会社で私は調理補助の仕事でパート勤務をしました。
私がその会社に入社して少し経った頃、私より5、6歳ぐらい若い元システムエンジニアの人が入社してきました。
「えっ、システムエンジニアがなぜまったく畑違いの仕事に?」と不思議に思ったので理由を聞いたところ、「システムエンジニアの仕事に疲れたので仕事を辞め、その後職業訓練で調理を勉強したらこれがけっこう面白く、飲食の仕事に興味がわいたので応募した」ということでした。
ただ、この人は見るからに線が細く(弱々しく)、周囲とのコミュニケーションもうまくなく(ほとんど無口)、言われたこと以外のことはしない人でした。
でも、現場の仕事は周囲とのコミュニケーションを積極的にとらないとうまく回らない仕事で、かなりハードだったので体力もかなり必要な仕事でした。
そんな環境・状況に耐えられなくなったのか、彼は3、4ヶ月ほど経ったところで辞めていきました。


結果的に彼にとっては仕事選びは失敗だったのかもしれませんが、ただ、興味を持った仕事を実際にやってみて現実を知った経験は彼の仕事人人生にとってはよかったのではないかと思います。
システムエンジニア時代は周囲の人とそれほどコミュニケーションをとらなくても、それほど体力がなくても仕事を続けられたかもしれません。
彼がもともと無口で体力のない人であったならば、その環境は合っていたのかもしれません。
そんな彼が興味の赴くままに飛び込んだ世界は、彼のこれまでの生き方・考え方を一変させるぐらいの環境だったに違いありません。
辞めるなら月末とか切りのいいところで辞めたほうがいいのではとアドバイスした同僚もいたようですが、彼は「今週いっぱいで辞めます」と言って辞めていったので、もう限界だったのでしょう。

私は彼と同じぐらいのタイミングで初めて飲食の仕事に就きましたが、勤め先はいくつか変わったものの今日まで飲食の仕事を続けているので、私には案外合っている仕事だったのかなとも思います。
これまで4つの会社(職場)で働いていますが、飲食の仕事に就く前に働いたことのあるどの会社に比べても、労働条件は劣ります。
ブラックな職場が多いと言われる業界ですが、実際現場に身を置いてみると「なるほど、これがブラックと言われるゆえんか」と思い当たることがたくさんあります。
私はこういう現実を知っていながらその仕事を続けているわけです。
どんな仕事も同じでしょうが、仕事は外から見ていた時と実際に自分でやってみた時では感じ方が違うことがよくあります。
簡単そうに見えた仕事がやってみたら意外に難しかったとか、いろんな苦労があったとか、表からは見えない裏の仕事があったとか。
そういうことに気付く、そういうことを知るのが実際にやってみることの意義なんです。
きっと、あなたもこれまでの仕事人人生でそういう経験をしていますよね?

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yoron at 11:46│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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