2017年02月17日

どこもかしこも人材不足と言うけれど、雇う側、雇われる側双方が大胆に意識を変えないと人材不足問題は解消されない

「あなたの会社(職場)で人材は足りていますか?」と質問したならば、おそらく、多くの会社経営者が、あるいは多くの人が「足りていません」と答えるのではないでしょうか。
そして、そう答えた会社の中には、求人を何度も出しているのにそれでもいい人材が採れないんですと答える会社もあるかもしれません。
じゃ、世の中には労働者の数が圧倒的に少ないのかといえばそうではありません。
労働者はたくさんいて、かつてに比べたら転職市場も活性化しているので転職希望者もたくさんおり、失業して仕事を探している人もたくさんいます。
それなのに、なぜ企業側はなかなか人材が採れないと言い、求職者はなかなか職に就くことができないと言うのか?

私の経験も踏まえて言うと、それは雇う側、雇われる側双方に問題があって、その問題というのは意識にあります。
雇う側の問題について言えば、自社が求める人材要件に合う“いい人材”にめぐり会うのを待つという受動的姿勢、かつ応募者を選び過ぎてなかなか決まらないという慎重過ぎる姿勢です。
人材不足の問題は名もない中小企業ほど深刻ですが、仮に売り手市場の環境の時に大手企業が大量採用をして根こそぎ人材を採ってしまったら、人材の数は限られているので名もない中小企業に応募してくれる人などいないでしょう。
そんな状況なのに、求人を出した際にやっと現れてくれたただ一人の応募者を求人要件に合わないと不採用にしたら人材が採れるはずがありません。
極端な言い方をしましたが、これに近いことを実は多くの企業がやってしまっているのです。


雇われる側について言えば、雇う側の姿勢にやや似ている面もありますが、自分の能力・実力を深く考えずに仕事を選び過ぎるという姿勢です。
また、一度安定した仕事に就いてしまうと(同じ仕事に慣れてしまうと)新しい仕事(分野)に挑戦しないという姿勢です。
例えば、私が以前勤めた社員食堂はとても人手不足で、50代でも60代でも健康で元気であれば採用される可能性が高かったのですが応募者自体が少なかったのです。
会社を定年で辞めた人でなかなか次の仕事が見つからないと嘆いている人がいたら、こういった中高年者が活躍している会社(職場)を受けてみてはどうだろうかと思うのですが、プライドが許さないのか応募すらしないんですよね。
こういうところの求人内容はとても緩く、経験・資格などは問わない場合が多いんです。

私は3年ほど前から飲食業界で働いていますが、業界経験はあまりないものの飲食店で働きたいという強い思いでこれまでいろんな飲食店の求人に応募しました。
結果は多くの飲食店で不採用でした。
実は落ちた飲食店のほとんどは“未経験者歓迎、やる気重視”をうたっていました。
それなのに私は落ちました。
で、不思議なことに、私を不合格にした飲食店のいくつはその後も何度も同じ求人を出していたのです。
たぶん、欲しい人材が採れなかったのでしょう。
この業界、特に飲食店では年齢はかなり重要な要素です。
だから、私が仕事人経験豊富といっても50代なので、何も経験のない20代の若者のほうが有利なわけです。
ある飲食店の採用担当者は面接時に正直にこう言ってくれました。
「あなたのお話を聞いて、あなたがこの仕事に就きたい目的はとても明確であり、あなたのやる気も本物であることはよくわかりました。ただ、あなたの年齢では若い人のようなフットワークの良さや体力は期待できないし、おそらく仕事の覚え方も遅いでしょう。だから採用は難しいと思います」と。

人材を採るという点において、かつて勤めた中小企業時代にいい経験をしました。
その会社は長年人材不足状態にありました。
技術を売りにしている会社だったので特に技術者の採用は事業継続のためにも最重要課題でした。
そこでやったのが、欲しい人材の要件はあるんだけども、人柄が良くて、多少の関連知識があれば採用してから育てるというやり方でした。
そういう考え方で採用した人が何人かいましたが、彼らは職場でいろんな人が協力して教育していくうちに戦力として育っていきました。
これは考え方、やり方としていいのではないかと思います。
つまり、人物像全体を見た上で特に問題なければ一旦採用してから教育して育てるのです。
よほど人材が採用できず困っているのであれば、年齢制限などなくしてしまってもいいかもしれません。
年とってもやる気があり、学習意欲の高い人はいるのですから。

以前人材会社に勤めていた時、多くの求人企業から35歳ぐらいまでを希望という募集要項をたくさんもらいました。
多くの企業が同じ層をターゲットにしているということは、それだけ人材が採りにくくなることを意味します。
今後ますます若年労働者が減っていく時代において、もういい加減従来の思考は変えるべきだろうと思うわけです。
雇われる側も、環境や年齢に合わせて自分の意識を変え、働き方も変えていく、そんな柔軟性が必要なのかなと思うのであります。

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yoron at 05:49│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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