2017年02月16日

東芝に見る既存基幹産業の衰退、今仕事人が考えるべきことは

私は普段あまり大きなテーマでは記事は書かないようにしているのですが、今回、あの東芝が崩壊の危機に直面していることが巷のホットな話題になっているので、私も思うことを書いてみようと思います。
私が若い頃、よくこんなことが言われていました。
企業の寿命は三十年、企業は繁栄期を迎えた後は衰退の一途をたどる、就職するなら今全盛の大企業ではなくこれから成長しそうな企業を狙うほうが賢明、など。
まだ日本の経済力が世界で大きな力を誇示できた時代なら急激な変化というのはなかったかもしれませんが、昨今のようにネットが普及し、かつて日本が技術支援などを行ってきた近隣のアジア諸国などがどんどん力をつけてくると、同じ分野で競合すると日本が負ける場面が増えてきました。

私が新卒で就職した20代の頃なんて、東芝を始め、日立、三菱、ソニーなど日本を代表する電機メーカーは、日本産業を象徴する輝かしい存在でした。
その一方で、それ以前に日本を代表していた鉄鋼メーカーや造船会社などは、衰退産業のようにみられ学生の就職先としては不人気でした。
新卒で就職活動をしていた時、当時の日本鋼管の面接に臨んだら、とても大きな面接会場に学生の姿はわずか数名しかいませんでした。
おそらく、全盛期の頃は大勢の学生が訪れていて、そういうのを想定し設けられた会場だったのかもしれません。
しかし、蓋を開けてみれば、悲しいかなそんな現実だったのです。


その後から今日に至るまで、鉄鋼メーカーや造船会社が再び成長産業として復活したという話を聞きませんので、東芝などのこれまでの基幹産業を担った会社もトレンドとしては衰退の道をたどるだけでしょう。
かつてそれらの企業が担っていた役割は、中国など近隣の国々の企業が担うかもしれません、今のアメリカのように。
若い頃に読んだピーター・ドラッカーの本にこんなことが書かれていたのが記憶に残っています。
社会の成熟化が進むにつれて、産業は製造業よりもサービス業が増え、従業人口も圧倒的にサービス業従事者が多くなると。
現にアメリカでは、全就業人口の6〜7割はサービス業に従事していると。
これは、製造業で働いていても、仕事の内容がサービス業的なものであればそれも含んでいます。
この流れは日本でも明らかになってきています。

液晶の雄ともてはやされ、ある時期は日本を代表する大手電機メーカーの一社に名を連ねたシャープは、現在は台湾の企業グループの傘下に入って経営再建中の状態です。
電機業界とともに日本産業を牽引してきた自動車業界においても、日産のトップは外国人です。
今、それらの企業の中で働いている仕事人たちはどんな思いで仕事をしているのでしょうか。
古い社員たちの中には、「まさかこんなことになるなんて」と思っている人もいるかもしれません。
年功序列のような社風の中で生きてきたのに、急に実力主義になって成果重視評価になり、どう立ち回っていいかとまどっている人もいるかもしれませんね。
部外者の私が言うのもなんですが、これまで「自分の道は自分で切り拓く」、「自分の身は自分で守る」という意識が希薄だった人は、もっとそういう意識を持ったほうがいいと思いますね。
かつては安定企業、高収入企業で人気だった東京電力でさえ、原発問題をきっかけに不人気企業になり、社員が逃げ出しているような状況です。
世の中の動きに敏感になり(特に大きな流れ)、情報を自分なりに分析し、どの道が自分の生きる道なのか、よくよく考えたほうがいいと思うんですよね。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログ

<br><br clear=
yoron at 08:08│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字