組織で経験したことはどんな嫌なことでも「いい経験をした」と思うようにしよう長くその仕事に関わったからといって「その仕事ができる」と思い込んではいけない

2017年01月24日

自分には直接影響のない世の中の出来事も、こういう視点を持てば役に立つ

私は大学時代に国際関係について大いに興味を持ちその分野についてよく勉強していました。
自分には直接関係なくても大きなことを勉強していると、なんだか自分が偉くなったような、賢いようなそんな気分になれました。
そんなこともあってか、大学を卒業して就職してからも、新聞や本を読んでは世界の出来事、日本の景気動向、産業界全体のこと、企業経営のことなど大きなテーマに関心を持っていました。
しかし、時が経ち、いろんな人生経験を積んでいくうちに、そういう大きなことに関心を持って勉強してみたところで、自分自身に直接的には何も利益をもたらさないことがわかったのでバカらしくなってやめました。
要するに、評論家のように日本の景気の行方を予測してみたところで、それで自分の仕事がやりやすくなったり、自分の給料がアップしたり、目の前の問題や課題が解決できるわけじゃないのです。

もう少し、テーマを小さくしてみても、それが自分には直接影響のない出来事であれば所詮は他人事の域を出ません。
例えば、このところ大手企業の不正や業績悪化などのニュースが続いていますが、自分の勤め先や仕事がそういった企業と直接取引などがない場合、それらの企業の問題に関心をもってあれこれ論じてみたところで何になるでしょうか。
もっとも、日頃いろんな問題や悩みを抱えてストレスが溜まっていて、直接利害関係のある場では言いたいことが言えない時などは、自分に何の支障ももたらさない大きなことを語ったり、直接関係ない事柄について他人事として語るのはストレス発散効果があるかもしれません。


ただ、自分には直接影響のない世の中の出来事も、こういう視点を持てば役に立つと思います。
どういう視点かと言えば、大きなことや直接は関係ないことでも、自分自身のことに置き換え身近な出来事にしてみるのです。
そうですね、例えば、最近の例で言えば、メディアの予想を裏切ってアメリカの大統領になったトランプ氏の件について、これをメディア風にああだこうだと論じても自分には何の影響もありませんが、極端かもしれませんが、自分の予想に反して意外な人が自分の上司になったケースに置き換えてみたらぐっと身近な問題になるのではないでしょうか。
また、日米、日中など揺れ動く世界情勢を自分が働く会社や所属する部署の動きに置き換えてみれば、様々なファクターがある中で自分を有利な立場に置くにはどうすればいいかと考え、行動するにおいて何かしら参考になるものがあるかもしれません。

大手企業の不正や業績悪化問題は、企業で働いていれば規模は違えど似たようなことはどこにでもあります。
大手や有名企業はメディアにとってニュースバリューがあるから取り上げられているだけなのです。
想像ですが、おそらく、多くの仕事人(組織人)がメディアで報じられる大手企業の不正や業績悪化問題を聞きながら、「あー、うちも同じだなぁ」とため息をつく場面があるような気がします。
かつて会社勤めしていた頃、職場の同僚たちと仕事帰りに飲みにいってはそんな話題を肴によく愚痴り合ったり、会社に対する不平不満を言い合ったりしたものです。
これなんか一番わかりやすい例だと思いますが、こうやって他社の問題を自社の問題にしてみたり、自分のことや自分の置かれている環境に置き換えると考えやすいんですよね。
いかがですか、こういう視点を持つと、自分には直接影響のない世の中の出来事も身近に思えてきませんか?

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