2017年01月20日

世の中の動きに関心を持ち大局を語るのもいいが、実益になり自分の成長に役立つのは自分がやれることをやることだ

かつて、ある著名人の講演会に参加した時、参加者の多くが若い人たちでしたが、講師の話が終わり、質疑応答の時間が終わってから、講師が最後にこんなような話をして講演会を締めくくったのが印象に残っています。
「世の中の動きに関心を持ち大局を語るのもけっこうですが、お若い皆さんは、もっと身近なことに関心、問題意識をもってまずはご自身がやれることを一生懸命やることのほうが大事だと思います」と。
この言葉を聞いて私もまったくその通りだと思いました。
質疑応答の際、質問をした若者が「先生は現在の国の対応をどう思いますか?」みたいな質問をしていましたが、この若者はそんなものを聞いて直接的に何か自分が得るものはあるのだろうかと内心思ったものです。
私がそれなりの人生経験を積んでいたからこそそんなことも感じたのですが、自分の人生を振り返れば、私自身も若い頃はこの若者と同じことをしていたのです。

こう言っては何ですが、新入社員が大学時代に経営学を勉強したからといって自社の経営はこうあるべきだなどと経営論を語ってもそれが実際の経営に影響を与えるわけじゃないし、与えられた目の前の仕事をないがしろにして経営にばかり興味を持ってもしかたがないことです。
あえて言うなら、新入社員がやるべきことは、まずは仕事人としての基礎、基本を学び、与えられた仕事を理解してきちんとこなし、周囲に迷惑をかけないよう成果を出すことです。
時々、気の合う同僚と飲んでいる場などで自社批判をしている若者の姿を見かけることがありますが(かつての私もよくやっていましたが)、批判される側の立場の人が聞いたら、「お前ごとき何もわかっていない青二才が何を偉そうなことを言っているんだ。そこまで言うんなら実際に行動して何か成果を出してみろよ」と反撃されあえなく撃沈するのがオチでしょう。


「自分の考えを意見として表明することは大事だ」なんてことを言う人がいますが、たしかに、思っていることがあるならそれを隠して黙っているより表明してくれたほうが、その人に対しては相対しやすいでしょう。
その人の考えや意見を聞き、判断する側がそれを自分なりに判断すればいいだけのことです。
ただ、自分の考えや意見を表明した側が、本気で言ったわけではなくただ何となく言ってみただけというレベルであれば、それ自体があまり意味のあるものではありません。
メディア情報などをもとに、「国(政府)はけしからん」だの「あの国はけしからん」だのと持説らしきものを述べてみたところで、そんなものは誰にも何の影響も与えないだろうし(言い過ぎかもしれませんが)、皮肉を言えば、自分が日々直接的に受けているストレスのはけ口にしているだけなのかなと思うのです。
つまり、仕事上辛い思いをしている、でも仕事の上ではどうにもできない、だから何の不利益も被りそうにない対象を攻撃することでストレスを発散する、みたいな感じでしょうか。

例えば、自分が無職で再就職活動中だったとして、中高年ということもあってなかなか仕事が見つからない場合、世の中の雇用情勢に関する情報などをもとに国の政策を批判することに何の意味があるでしょうか。
はっきり言って何の意味もないし、その人に何のメリットもありません。
言い方は悪いかもしれませんが、そんなことに時間を費やしていること自体が時間の無駄遣いにも思え、逆にデメリットだと思うのです。
その人が本当にやるべきことは、再就職を見つけるために必要な情報収集や行動に時間をかけることです。
これは普段の仕事にも言えることです。
やるべきは目の前の仕事なのですから、それをきっちりやりながら、余力があればそれに関連する事柄にも取り組んでいく、これが仕事人としては正しい姿勢だと思うのです。
もちろん、世の中の動きに関心を持ち大局を語ることを仕事にしている人はそれに力を注げばいいわけですが。
繰り返しになりますが、世の中の動きに関心を持ち大局を語るのもいいが、実益になり自分の成長に役立つのは自分がやれることをやることかなと思う次第です。

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yoron at 10:28│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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