2017年01月15日

利害関係で成り立つ組織社会での雇う側と雇われる側、使う側と使われる側の本音

本だかネット記事だかで読んだ記憶があるのですが、欧米の企業では、組織で働く従業員は組織と自分の関係を極めてドライに考えているので、仕事は報酬を得るためにするもの、だから報酬の伴わない労働は一切しない、仕事を辞めたくなったらスパッと辞める、組織で付き合った同僚たちとの人間関係も退職と同時に切る、経営者も従業員とはそういうものと考えて雇うので雇用条件などは明確にし、利益を生まない従業員は個人の事情など関係なくスパッと切ってしまうのだとか。
日本の企業や組織は長年日本的経営などと言われてきていて、組織社会がややウェットな人間関係で成り立っている面があります。
ただ、それも経済や経営のグローバル化に伴って組織運営や働く人たちの意識がかなり変化してきているのが現在の状況です。
私の感触では、どちらかといえば、日本の組織社会も欧米のそれに似てきている部分が増えてきているのかなと。

私はこれまでいろんな会社、組織を渡り歩いて働いてきましたが、それぞれの会社の経営者、組織のリーダー、従業員の身近にいて本音を聞く機会が度々ありました。
その経験を通して感じているのは、利害関係で成り立つ組織社会での雇う側と雇われる側、使う側と使われる側の本音としては、ウェットな面よりドライな面が強くなり出しているなということです。
かく言う私自身、ウェットな人間関係は嫌いでないものの、転職を繰り返す中で「所詮、組織の人間関係は利害関係で成り立っているもの。組織を離れたらプライベートな部分に組織に所属していた時の人間関係を持ち込みたくない」という気持ちがどんどん強くなりました。
だから、例えば、かつての上司から仕事上のつながりがなくなったのに相変わらず上から目線な言葉遣いをされるのは嫌いだし、OB会のようなものにも参加したくありません。
組織の中で良好な対人関係に努めるのは、自分の仕事をうまく回すためであり、あわよくば収入などの待遇をよくするためです。


お金を払う側の経営者や部下を使って実績を出さなければならないリーダーは、本音のところでは従業員や部下をかなりシビアに観ています。
最近、『海賊と呼ばれた男』という映画を観ましたが、映画の中では経営が苦しくても従業員を見捨てなかった経営者とその姿勢に惚れ経営者を信じた従業員の美しい人間関係、理想的な組織像が描かれています。
しかし、これはあくまでも映画であり、物語の世界です。
実話に基づいているといっても、組織で働いた経験のある人なら実感できると思いますが、実際の組織、仕事の現場はもっと泥臭いものです。
業績が悪化して先行きも暗かったら、経営者は従業員のリストラを断行するでしょうし、部下を切る命を受けた上司は切りたい部下を選んで切るでしょう。
一方で、従業員や部下も先行きの暗い会社や組織に見切りをつけてさっさと辞めるかもしれません。

私は自分自身の仕事人経験から、利害関係で成り立つ組織社会においての人間関係はドライに考えるようにしています。
今の勤め先での人間関係は悪くない、というかむしろ良いほうだと思いますが、ある時、経営者が「若い人材を確保したいんだがかなり難しい。そこで年齢の高い人でも採るようにしたんだ」と言いました。
これは、本音ベースで言うなら、若い人が採れないからとりあえず穴埋めにお前を採ったんだということなのです。
言い方は悪いですが、就職・転職がなかなかできない中高年者の中には仕事があるだけでもありがたいと考える人も多いので、雇う側からすれば安い賃金等あまりよくない労働条件で採れるので経営的に助かる面もあるのです。
相手の本音というのは聞きたくもありますが、聞くのが怖いものでもあります。
特に、利害関係で成り立つ組織社会では。

あなたは、自分の仕事に絡んでいる人、自分が身を置く組織の本音を聞いてみたいと思いますか?

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yoron at 10:44│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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