世の中甘くはないが、それでもやりたいことならやったほうがいいエリートとふつうの人は教育法が違う、ふつうの人は手の届く目標を確実に達成するほうが自信がつく

2016年12月25日

恫喝する相手には、下手に出ながらも負けない力を着々つけよう。そうすれば、いつか優位に立てる時がくる。

困ったもので、仕事人の世界には、自分の立場(権限・権力)を利用して、あるいは自分がその仕事に精通しているのをいいことに、立場の弱い人やその仕事をあまり知らない人を恫喝して委縮させ言うことを聞かせようとする人がいます。
あなたが学校を卒業したての新人だった頃を思い出してみて下さい。
あなたを何も知らない、何もできない役立たずとみなし、恫喝気味にあなたに何でもやらせようとした(押し付けた)上司や先輩がいなかったでしょうか。
もちろん、良き上司や先輩に恵まれた幸運な人もいるでしょうが、仕事人人生を長く送っているうちには、こういうタイプの人に出会う確率が高いような気がします。
例えば、ある人の後任者として人事異動になった時、その人事を前任者が気にいらず、「会社は私を辞めさせるつもりか(このポストからはずしたいのか)」などと思い込んでしまったら、意識的に後任者を恫喝的な口調でいじめたりするかもしれません。
「あなたは私の後任者みたいだからご自由にやって下さいな」みたいな嫌味を言いつつ、実務的なことを聞かれても教えてあげないとか、相手がしかたなく自力だけでやって失敗すると、「あなた、何やってんですか、そんなこともできなくて」と責め立てたりとか。

恫喝という言葉を使うとヤクザまがいのイメージもありますが、私の経験においては、いたってふつうの人がそういう言動をする場面を見てきました。
あなたの会社、職場を見回してみて下さい。
大きな迫力のある声で部下を叱り飛ばし言うことを聞かせている上司や肩書の高い人がいませんか?
その迫力に部下はたじたじとなり、言いたいことも言えずただ従うしかありません。
こういう状況はどう見ても恫喝にしか思えません。
恫喝して相手が自分に従うのを有効な手段と思っている人はこのやり方をなかなかやめません。
「私にしかこの仕事はできないんだ。だから、私がいなくなったら組織は困るはずだ」と思い込んでいる人の中にはそのことを公言して、組織が自分の仕事に介入してくるのを防ごうとする人もいます。
会社が組織や業務の改革・改善をしようとする際に障害になるのがこういう人たちの存在・考え方です。


どんな恫喝にも屈しない、負けない強い人もいるでしょうが、逆に恫喝にすぐ屈してしまう、負けてしまう人もいます。
私の仕事人人生を振り返っての印象では、恫喝に強い人よりも、どちらかといえば弱い人、恫喝する人に負けないまでも表面上は苦手とする人のほうが多いような気がします。
私自身は恫喝する相手には弱いほうです。
そんな私が恫喝するタイプの人と一緒に仕事をすることになった時、どんなやり方でその環境を乗り切ったかといえば、相手に対し下手に出ながら密かに相手のノウハウ・スキルを吸収し着々と力をつけるというやり方でした。
例えば、自分の仕事を抱え込んで誰にも渡したがらない相手の場合は、「いやぁ、XXさんの仕事は大変ですね。その仕事はXXさんにしかできませんね」とか何とか言いながら、「もしお手伝いできることがありましたら何でもやりますので声掛けて下さい」などと言っておくのです。
そうすると、その人がどうしても一人で回せなくなった時に、些末な業務かもしれませんが業務の一部を依頼されることもあるわけです。
そういうことを繰り返しながら、時間はかかりますが、だんだんその業務を理解していき、回せるレベルまでもっていくことができたら自信がつき、相手が恫喝めいたことを言っても何も怖くない状態になります。

会社というところは面白いところで、恫喝で人を動かす人がいる一方で、そういう仕事のやり方を否定する人もいます。
経営側は恫喝して他人を委縮させるような人は害と見て排除したがる傾向もあります。
経営者が恫喝する人の排除に本気で乗り出した場合、恫喝することで自分の立場をつくってきた人は後任者が決まった段階で居場所を失うことになります。
危険を感じ身を守ろうとしたところで、後任者が着々力をつけてきたらあとは時間の問題です。
同じ仕事に長く関わってきた人の中には、「私がいなければこの仕事は回るはずがない」と思い込んでいる人もいるかもしれませんが、どうしてどうして、組織というところはどんな小さな組織でも人一人が急にいなくなっても回り続けるものなのです。
以前勤めた飲食店は経営者含め数名のスタッフで回していましたが、雇われ料理長の口ぐせは、「俺が辞めればこのお店は潰れる」でした。
しかし、その料理長が辞めてもほとんど支障なくお店は続きました。
世の中の現実はそうしたものですね。
もし、あなたが誰かに恫喝されていて、あなたが恫喝に弱いタイプなら、下手に出ながらも負けない力を着々つけるといいかもしれません。
そうすれば、いつか優位に立てる時がくるでしょう。

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