2016年12月11日

生産性向上のためには、大きな組織も小さな組織も同じ考え方・同じことをする

かつて勤めた大企業時代、その会社に大手総合商社から転職してきた部長がいました。
その部長と一緒に飲んだ時、その部長からこんなことを言われたことがあります。
「大企業にいると、大企業の思考や行動は中小企業に比べ一見戦略的で高尚のように思いがちだが、戦略書などの文書類の有無の違いはあれ、生産性向上という視点においては、大きな組織も小さな組織も同じ考え方・同じことをするもんなんだよ。街角の八百屋や魚屋の店主だって、頭の中では日々戦略を考え、それを実践しているものさ」と。
この言葉を聞いた時は、「ふーん、そんなもんですかねぇ。でもなぁ、学歴が高く頭のいい人がたくさんいる大企業と学歴が低く毎日泥臭い仕事をしているような個人店の店主が、同じ思考・行動をしているとは思わないけどね」と内心思ったというのが正直なところです。

しかし、その後今日まで転職を重ねながら中小零細企業も経験してみると、この部長が当時言っていたことがその通りだということを実感できました。
最近の事例でいうと、こんなことがありました。
私は現在個人経営の小さな飲食店で働いていますが、人材不足で困っているオーナーがとった対策は、厨房スタッフとホールスタッフが両方の仕事を兼務できるようにすることでした。
飲食店では、厨房とホールの仕事を明確に分けそれぞれのスタッフは自分の役割に専念する、そして相手の領域には踏み込まないというやり方をするところも多いのですが(特に大きな飲食店では)、これだと、人材をそれぞれの側でそろえなければなりません。
一方で、私が勤務しているお店のようなやり方をすると、スタッフ全員が両方の仕事をこなせるので、どちらかが人手が足りない時は状況に応じてスタッフの再配置が柔軟にできます。

こういう組織に柔軟性を持たせるやり方、実は大手の組織でも取り入れているところがあるんです。
今はどうかわかりませんが、かつて、トヨタ自動車では、現場の人材を有効活用するために、一人の人に多くの職務を経験させ多能工を育てるという方式をとっていました。
トヨタの場合は大企業なので、これを教育制度として確立させ、ある人がある技能を修得するとその技能欄にチェックを入れ、次の未経験の技能を修得させるようにするという流れでシステマティックなやり方をしていたようです。
私の勤務するお店のオーナーは、結果的にこのトヨタのやり方と同じやり方をしていたわけです。
考えてみれば、企業は常に利益の最大化をねらって活動しているわけで、そうすると自ずと組織の大小に関わらず思考や行動は同じ方向に向かうのかもしません。
単純な言い方をすれば、大企業でも中小企業でも個人でも、生産性の向上を常に考えている人は同じ思考・行動をするということなのでしょう。

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yoron at 08:47│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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