責任を取りたがらない上司のもとではどう働けばよいのか対人関係のコツは、相手から得られるものを意識すること

2016年12月08日

仕事人にとって本当に大事なのは、職務経歴ではなく環境適応力である

進化論で有名なダーウィンの言葉にこんなのがあります。
最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である
これは仕事人にそのまま当てはまります。
おそらく身を持って実感している人は多いのではないでしょうか。
学校を卒業し就職する時は学歴はそれなりに意味を持ちます。
転職する時は過去の職歴はそれなりに意味を持ちます。
でも、それは入口だけで、一旦入って仕事の現場に身を置いたら、重視されるのは、評価されるのはその人がその人の仕事でどれだけ力を発揮するかということです。
東大卒者でもどこかの有名企業で華々しい活躍をした人でも、現に就いている仕事で成果を出せなければ誰も評価してくれません。

私が長年積み上げてきたキャリアを無視するかのごとくまったく未経験の飲食業界に飛び込んだのが約三年前、新しい職場で上司や先輩たちから散々言われたのが、「お前はそんな大学を出ていながらこんなこともわからないのか」、「これまで何十年も社会人をやっていながら一般常識も知らないのか」といったことでした。
腹の中では、「大学出たことと目の前の仕事がうまくできないことと何の関係があるんだ」、「あんたらの言う一般常識って何なんだよ。その常識のほうが間違っているよ」と反論していましたが、こちらは教えてもらわなければ何もできない状況だったのでぐっと我慢してひたすら聞く姿勢を取り続けました。
こういう環境においては、学歴とか過去の職務経歴などは意味がないというかむしろ邪魔になります。
ただ、私の場合、最初の頃はよくそんな言葉を投げつけられていましたが、環境に溶け込もうと努力しているうちに周囲の人のほうが私に対する見方を変えていったようで、次第にかわいがってもらえるようになりました。
ちょっと自慢気に言えば、私に環境適応力があったということでしょうか。

私は何度も転職しているし、組織内での人事異動も何度も経験しているし、人事の仕事も長かったので、仕事人にとって環境適応力がいかに大事であるかがよくわかります。
環境に適応するというのは言葉で言うのは簡単だし、イメージで新しい環境に自分を合わせるのはそんなに難しくないように感じる人もいるかもしれませんが、これがなかなかどうしてかなり難しいものなのです。
人によっては環境に合わず体を壊す人だっています。
かつて勤めた会社で、長年営業の第一線にいた人が管理部門の仕事が楽そうだというので管理部門に異動したことがあったのですが、数ヶ月後だか半年後だかに仕事が合わず体を壊してしまい入院したことがありました。
どんな仕事にも言えることですが、部外者として見ていた時は、簡単にできそうで楽そうに見えたのに、実際にやってみたらとても大変で自分には合わない仕事だったなんてことはよくあることです。
結局のところ、仕事人にとって本当に大事なのは、職務経歴ではなく環境適応力だということですね。

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