2016年12月02日

サラリーマン転職と職人転職の違い

料理人(職人)目指してこの世界に飛び込み3年目、この間2回転職し現在3社目で働いています。
ふつうのサラリーマン感覚で言えば短期間での転職のように思われるかもしれませんが、料理人の世界では特に珍しいことではありません。
自分が身につけたい技術を習得するためにお店をどんどん変えていくのはよくあるようです。
自分が実際にそのような転職をしているのでよくわかります。
前職の飲食店時代、私は6回目の転職でしたが、30代後半の料理長にそのことを話したら転職回数が少なすぎると驚かれたことがあります。
もちろん、同じお店だけで長年働く人だっているんですけどね。
ただ、職人の転職観はサラリーマンの転職観とはずいぶん違うなぁという印象を持っています。

これはあくまでも私自身の経験だけに基づく感じ方ですが、サラリーマン転職と職人転職はこういうところが大きく違うような気がします。
どういうところかと言えば、採用担当者が相手の経歴を見るところまでは同じなのですが、サラリーマン転職の場合は、実際に入社して働かせてみないとどこまで活躍できるかわからないということで多少可能性を考慮してくれるところがあります。
それと、給料(年収)については、ある程度相手の希望を考慮し、他の人とのバランスなども考え決まっていきます。
場合によっては、年齢や家族構成の部分も加味してくれるかもしれません。
しかし、職人転職の場合は、主に経験年数と技術力を見られます。
料理人であれば、例えば、採用担当者が20年以上の熟練の料理人なら、仮に応募者が経験3年だとすると、「このお店で3年ならこの程度の技術力しかないな」とすぐに判断し、質問する中で相手の技術力を見抜き、技術力がなければ給料(年収)は最低限の金額を提示されます。


中途転職者が即戦力を期待されるのはどちらも同じですが、サラリーマン転職が多少将来の可能性を見てくれるのに対し、職人転職の場合は文字通り入社翌日からの活躍を期待されます。
「できません」、「わかりません」が多いと上司や周囲からバカにされ、以後仕事がしづらくなります。
だから私のような何の技術もない新人は、何らかの技術を身につけるまではひたすら耐えに耐え、低賃金労働を続けながら一つでも多くの技術を身につけていくしかないわけです。
そこそこの会社で働いていると、転職において給料の額は25万円、30万円、40万円以上は欲しいみたいな感覚になると思いますが、職人の世界では、技術力のない人は、「技術力のないお前にこちらが教えてあげるのだから給料が少ないのは当然だろう」という見方をされ、それこそ、法律など関係なく、月給数万円とか10数万円とか、そういうケースがざらにあります。
20万円以上もらえるならそれは恵まれたほうです。
30代の頃、私にとっては転職で月給30万円というのは多いという感覚はなかったのですが、料理人の世界に飛び込んだら、若い人が「30万円もらえたらいいなぁ」と夢のように語っていたのを聞いて驚きました。

こういう単純な言い方はあまり適切ではないかもしれませんが、自分の経験に基づく私の感覚では、職人の世界に比べるとサラリーマンの世界は仕事力を見る目が甘いなという気がします。
できるできないを厳しく問うのが職人の世界で、あまり厳しく問われないのがサラリーマンの世界なのかなと。
あと、自分の仕事に強い思いを持っているのは職人のほうかなと思います。
それは、たぶん、その仕事に憧れて就いたかどうかの意識の差なのかなと。
若い頃から生活費面とかオフタイム面での充実を期待するならサラリーマンのほうがいいでしょう。
私は両方経験しましたが、どちらにもそれぞれ良い面、悪い面があります。
まぁ、仕事人人生で自分が何を得たいのか、何を優先したいのか、それによってサラリーマンを選ぶか職人を選ぶかが決まるだろうなとは思います。

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yoron at 09:09│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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