2016年11月29日

物事には必ず背景がある。その背景を知れば、仕事、対応のし方が変わる

第三者として外から見たら「何かおかしいな」とか、「やり方が非効率的だ」と感じるようなことがあるでしょう。
例えば、業務システムが整備された大手の先進企業からシステムの整備が遅れている、それどころかシステム化することの重要性がわかっていないような中小企業に転職したら、人によってはその状況を見て呆れ、その会社の経営者や社員をバカにするような態度をとる人もいるかもしれません。
しかしながら、当然のことですが、現状を嘆き周囲の人たちをバカにしてみたところで何も変わらないし、そもそもその人自身仕事ができないばかりか、誰の協力も得られなければその会社で何らかの成果を出すことはできないでしょう。
大事なことは、その会社がそういう状態になっている背景を探り、その背景を知った上で状況に合った一番いいやり方をすることです。

私は、50歳を目前にまったく未経験の飲食業界(料理人)に飛び込んで三年目に入り、現在三社目で働いています。
最初に入った会社、その次の会社時代に、上司や先輩同僚などから、「この業界では誰も仕事を教えてくれないよ」と言われたことがあり、それ以前に働いた他業界の会社では露骨にそんなことを言われたことがなかったので驚いたことがあります。
ただ、何年か経験しているうちに、「なるほど、こういう背景があるからそういうふうになるんだな」ということが少しづつわかってきました。
私が経験した範囲内で言うと、、、まず、この業界では、長年下積みを経験し、苦労を重ねながらノウハウ・スキルを身につけた人が尊敬される傾向がありますが、そのノウハウやスキルはかなり属人的なものです。
システム化などというのは無縁で、むしろそういうのを嫌う風潮があります。


職人の世界ではいまだに、「技は教えられるものではなく(他人の動きを見て)盗め」とか、「できないのは努力が足りないからだ」という精神論が幅を利かせています。
教育制度などがしっかりしている会社であれば、できない人に対しては、なぜできないのかその原因を探り、その人に合った教育法を取り入れたり、その人の能力に応じて与える仕事を変えたりします。
しかし、飲食の世界では、同じことなら誰でも同じようにできるはずという前提があり、それができないのは本人の努力が足りないからだ、やる気がないからだと片付けられてしまいます。
だから、できない人は上の人からイジメられたり、徹底的にしごかれたりすることもあります。
そんな環境で耐えに耐えて身につけた自分のノウハウやスキルは、簡単には他人には教えたくないわけです。
こういう背景がわかるようになると、逆に、どういう職場なら、上司のもとなら自分が成長しやすいか考えるので、そこを重視して会社選びをすることができます。

仕事人にとって、「なぜ現実がそうなっているのか?」と疑問を持ち、その背景を探ることはとても重要だし、その思考は大事な能力です。
これは訓練である程度身につきます。
業界体質とか企業体質とかありますが、その体質になるにはそれなりの背景がちゃんとあるんです。
それは一人の人間にだって言えることです。
自分の今の人間性を考えてみた時、その人間性が形成されるまでにいろんな経験をし、いろんな人の影響を受け、それらが積み重なって今の自分になっていると考えればわかりやすいかもしれません。
誰かと付き合う時、何の情報もなく付き合うより、相手の背景を知った上で付き合えば適当な距離の取り方がわかり付き合いやすいはずです。
やや抽象的な記事になりましたが、要は、「物事には必ず背景があるし、その背景を知れば、仕事、対応のし方が変わる」ということですかね。

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yoron at 10:59│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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