自分の仕事を会社任せにせず、自分が目指す方向を決め、目標を持ちながら仕事しよう燃え尽き症候群に陥らないようにするためには、他に何か夢中になれるものがあるといい

2016年11月02日

仕事は奪い取るものと思うぐらいの感覚がちょうどいい

飲食店での仕事は現在のところで三社目ですが、これまでの経験でこの業界での仕事の覚え方について気付いたことがあります。
それは、仕事は、誰かが教えてくれたり、与えてくれるのを待っているのではなく、自分から積極的に教えを請い、自分がやりたい仕事があれば担当者からその仕事を奪い取るぐらいの姿勢がないとダメだということです。
最初に飲食の仕事に就いた時、当時の職場の責任者から言われたのは、「この世界では、誰も仕事を教えてくれないよ」、「文書化された仕事のマニュアルなんてないからな」ということでした。
と言いながら、この人に気に入られたのか何だかんだ言いながらいろいろ教えてくれましたけどね。
ただ、二社目では上司はほとんど教えない人だったのでそのことを嫌と言うほど実感しました。

新卒で最初に入ったのは日系の伝統ある大企業で、そこでは先輩や上司が懇切丁寧に仕事を教えてくれました。
大企業など教育制度が整っているところは総じてそれが当たり前なのでしょう。
マニュアルもしっかり整備されているところであれば、素人でも大きな失敗やミスをやらかすということは少ないかもしれません。
こういう環境で長く働いていると、いつしか仕事に対する姿勢が待ちになり、わからなかったら誰かが教えてくれるだろうという安心感を持つようになります。
教え合う風土はいい面もあるので、それはそれとして企業文化としては素晴らしいと思います。


しかし、外に目を転じれば、国際競争は激しさを増し、労働市場においては合法、違法両面において外国からの労働者が多数日本にやってきて仕事の現場で働いているので、彼らとの仕事の争奪戦も激しさを増しています。
彼らの多くは日本より貧しい国々から来ているため、日本人よりハングリー精神を持っていて、貧しい環境に慣れているので低賃金、長時間労働のような悪条件のもとでも必死に働きます。
飲食業界にはそういった人と仕事をする機会もありますが、彼らは一旦仕事を覚えると必死に働きます。
人によっては貪欲に仕事を覚えよりステップアップしたがる人もいます。
こういう人たちと一緒に仕事をしていると、うかうかしていたら自分の仕事をいつ奪われるわかならないなと危機感を持つこともあります。
事実、かつて3K(きつい、汚い、危険)と呼ばれていた職業にこういう人たちがたくさん入り込んでいるので、この分野で日本人の仕事は少なくなっているのが現実です。

ある飲食店では、上司からこう言われました。
「お前が次の仕事を覚えるには、XXさんが辞めて彼の仕事をお前が引き継ぐ機会がないかぎり無理だろうな」と。
つまり、担当が固定している限り(ポストが空かない限り)、いつまでも同じ状況から抜け出せないということです。
抜け出すには、人知れず努力し、ちょっとした機会を逃さずつかまえて成果を出して見せ、それを評価してもらって上司にひきあげてもらうしかないわけです。
例えば、担当者が身体を壊してしばらく休んだ際に代打でその業務をやり、そこでちゃんとその業務を遂行してみせれば、「おっ、あいつなかなかやるな」と思われ、次のチャンスがめぐってくる可能性も高くなります。
他人の病気を利用するようなあくどいことはやりたくないなんて考えるとしたら、それはもう考え方が甘いと言わざるをえないでしょう。
逆に言えば、仕事の現場では、自分の健康管理ができないようではマイナス評価になってしまい、それが原因で仕事を失う可能性だってあるのです。

企業同士の競争では利益を奪い合っています。
競争に揉まれながら勝ち残っていける企業は強い体質になります。
それは仕事人個々人にも言えることです。
競争意識を持ち、常に自己研鑽を怠らず努力し、仕事は奪い取るものと思うぐらいの感覚を持っている人は、自社でも活躍するでしょうし、転職市場でも勝ち抜くことができ、他社でもそれなりに活躍できるでしょう。
逆に、長い間の習性ですっかり待ちの姿勢で仕事をし、時には仕事から逃げるような人は生きていくのはなかなか大変でしょうね。
競争嫌いの人は、なるべく競争のない世界で仕事をしたいかもしれませんが、資本主義の世の中ではそれは難しいかもしれません。
いろいろ言いましたが、まぁ、言いたかったことは、仕事は奪い取るものと思うぐらいの感覚がちょうどいいということですかね。

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