2013年08月09日

人は自分に都合の悪いことは言わない、バレそうになると誤魔化すものだ。しかし、

裁判の本質は何だろう?
真実を明らかにし白黒決着を付けること?
たしかにそういう一面はあるかもしれません。
しかし、私は別の一面もあると考えています。
それは、争う当事者同士が極力自分に都合の悪いことは隠し、逆に相手の都合の悪いことを徹底的に暴くことで争いに勝つこと。
後者の考え方に立つと、ある真実がわかってもその真実が明らかになると自分に不利になる場合、不利になる側はそれを隠そうとし、バレそうになるとうまく誤魔化そうとするでしょう。
7月12日付の記事で、「データは客観性があるようにみえて、実は活用する側の意図次第では恣意的に使われるものでもあるのです。そういうことを考えると、相手がデータを示した時は、盲信せず自分の頭で考えることが大事です」と書きましたが、これもまったく同様のことです。

私は何も難しいことを言っているわけではなく、誰でもが日常的にやっていることを言っているに過ぎません。
私だってよくやることです。
かつて自分が企画主催した飲み会に企画時の目論見がはずれ数名しか集まらなかったことがありました。
20〜30名ぐらい集まるだろうと見込んでいたら実際は4〜5名しか集まらなかったのです。
本音はガッカリしたのですが、自分の企画力・集客力のなさがバレるのが嫌だったので、他人に言う時は「大いに盛り上がった」と言い、他人から何名集まったか聞かれた時は「参加は少人数だったが濃いメンバーが集まったので盛り上がった」というような言い方をしてうまく誤魔化そうとしていました。
実績も力もない人がビジネスをしようとする際に大袈裟に宣伝広告するようなものでしょうか。


自分にとって都合の悪いことは自分からは言わないものですが、他人から気付かれてしまうことはよくあります。
学生の頃、男性の友人がある女性にアプローチをかけていたことがありました。
その女性は彼と私の共通の知り合いでした。
ある時、外出して街中を歩いていたら、その彼が別の女性を連れて楽しげに談笑しながら歩いている姿を見かけました。
相手が気付いていなかったので私は声を掛けませんでしたが、後日、彼と彼がアプローチをかけていた女性と私が同じ場に居合わせた時、私が彼にそのこと(女性を連れて歩いていた彼を見かけたこと)を告げると、彼は強く否定したのです。
「俺はその日に女性を連れてその街に行ったことなどない!」と。
私からすると白々しい嘘でしたが、彼にとっては不都合な真実だったわけです。
そんな場でそんなことを言い出した私を彼は憎んだでしょうね。

誰でもがネットを使って情報発信できる時代になったので、マスメディアから流れる情報を鵜呑みにしない人も増えてきました。
まだまだマスメディア情報を鵜呑みにする人は多いとは思いますが、それでも情報源が増えたことは喜ばしいかぎりです。
以前なら、マスメディアとそこで働く人たちは自分たちを正義と位置付け、自分たちに都合の悪いことは隠し続けることができました。
でも、今、これからは難しいでしょう。
そういう意味では、マスメディアが企業として生き残るにはそうとうの努力が必要になってくるかもしれません。
これだけネットメディアが発達し、誰でもがネットを活用できる時代環境においては、かつては就職先として人気だった大手マスメディア(新聞社、TV局等)を私は就職先としてお勧めしないですね。
自社の影響力のおかげで記事を書き、情報を発信することで食えていたかもしれませんが、一般の人が書く記事のほうが面白い、当事者が発信する情報のほうが役立つということになれば、介在することで成り立っているマスメディアの意義が薄れるのは自明の理です。

かつて行き着けだったスナックでの出来事ですが、ある日、職場の同僚数名と仕事帰りに立ち寄り気持ちよく飲んでいたことがあります。
その時、見るからにヤクザとおぼしき人たちが入店してきました、おそらく10名前後はいたでしょうか。
私たちは一気に興醒めし、そこで飲むのを辞めお店を出ました。
後日、お店のママにその話題を切り出したら、「うちにはヤクザのお客さんなんか来てないわよ!」と強く否定されました。
その場にいて事実を知っている人に対して明らかに嘘をついたのです。
そりゃそうでしょう、ヤクザが出入りしているお店との評判が広まればふつうのお客さんは来なくなるでしょうし、私のような常連客からその噂が広まれば致命的になるのはわかっていたはずなので必死に隠さざるをえなかったわけです。
事情はわかりませんが、そのスナックはその後間もなくして閉店しました。

ネット時代というのは便利なことも多い反面、怖い世の中でもあります。
最近は、多くの人がスマホやデジカメで身近な出来事やものを気軽に写真に撮ってネットに載せるようになりました。
動画投稿も多くなりました。
法律に抵触するようなことでもやっている人にはそれほど罪意識はありません。
ただ面白いからやっている、ネタにしたいからやっているのです。
こういう環境になってくると、“自分に都合の悪いことは言わない、バレそうになると誤魔化す”習性を人が持っていたにしても、他人によってその都合の悪いことが暴かれ、そのことによって悪い印象や評価が広まる可能性も高まります。
自分の印象や評価を悪くしたくないために大人しくしていようと思っても、ふとしたことで他人がその人に焦点を当てその人に関する情報を発信してしまったら防ぎようがありません。

外を出歩いている際、近くにスマホをいじっている人がいると気になることがあります。
電車に乗っている際、目の前の人がスマホをいじっていると気になることがあります。
「この人は私のことを観察しながら私について何か書いてネットに載せているのではないか」と。
だって、ほら、ネットにそんな投稿はたくさんありますでしょ?
そばにこんな変な人がいたという書き込みとか、電車で大口開けて寝ているサラリーマンの写真の投稿とか(笑)。
良識のある人でさえ手軽なツールを手にするとそういうことを手軽にやってしまう時代なのです。
そういうことはやってはいけないと言う前に、もう既にそういう世の中になってしまっていて流れは止めようがないということを認識することのほうが重要です。
組織防衛をしようとしても、組織内の情報が簡単に外部に漏れてしまう時代、仕事人を取り巻く環境も激変しています。
そんな時代、あなたはどうやって自分を守りますか?

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yoron at 12:19│Comments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 世の中を斬る! 

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