仕事人は自分に利益を与えてくれる人には弱い生き物である嫌々ながら仕事をしているのなら、せめてオフは将来役立つことのために時間を使え

2013年07月12日

データを盲信せず自分の頭で考えるクセをつけよう!

最近、“ビッグデータ”の活用の重要性が叫ばれ、データ分析ができる人材がひっぱりだこと聞きます。
いろんな現象を科学的アプローチによって解明し、戦略や対策に活かしていくのは大事なことなのでデータの活用に注目が集まるのはわかります。
ただ、私自身がデータを活用する仕事に関わった経験から感じていることは、データ収集・分析・活用も大事ではありますが、他人が示したデータを見る時は注意が必要だということです。
データを活用しようとする時、データを示す側は、自分の主張の正しさを証明せんがためにデータを用います。
実はここに落とし穴があります。
つまり、自分の主張の正しさを証明しようとするあまり、ねつ造したデータを使ったり、自分に不都合なデータは使わない可能性があるのです。

例えば、こんなケースを考えてみましょうか。
あることを証明するために、様々な分析手法を使ってデータを出したとします。
その際、1つの分析手法以外では同じ結果が導き出せた場合、データ分析をした人はどうするでしょうか。
人によっては想定外の結果についても素直に受け止めその原因の追及に取り組むかもしれないし、人によっては想定外の結果は例外として取り除き自分の都合に合わせてデータを使うこともあるでしょう。
前者の場合はいいかもしれないが、後者の場合は事実の一部が隠されてしまうことになります。
その場合、“不都合なデータが使われない=データを示された側はその不都合なデータに気付かない=相手が示したデータを信じ相手の主張が正しいと思う”、となってしまいかねません。

データは客観性があるようにみえて、実は活用する側の意図次第では恣意的に使われるものでもあるのです。
そういうことを考えると、相手がデータを示した時は、盲信せず自分の頭で考えることが大事です。
「このデータは本当なのか?」、「このデータはどういうふうにして集め分析したのだろうか?」、「違うやり方をすれば違うデータが出るのではないか?」、と疑問を持ってみることです。
そもそも、データというものが100%完璧で信用できるものであるなら、世の中で失敗やミスはそんなに起こらないはずです。
そういう視点からデータが持つ意味や効果を自分なりに考えてみるべきです。
あなたの仕事でも多くのデータが使われ、またあなた自身もデータをつくっているでしょうが、データを盲信しない、このことは仕事人として肝に銘じておいたほうがいいかもしれません。

この記事に共感いただけましたら、以下アイコンのクリックお願いします。
人気ブログランキングへ

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
仕事人は自分に利益を与えてくれる人には弱い生き物である嫌々ながら仕事をしているのなら、せめてオフは将来役立つことのために時間を使え