中高年よ、へこたれるな、ベテランの意地を見せろ若者諸君、いろんな酒の飲み方を覚えると人生楽しくなるぞ

2013年01月19日

キャリアコンサルタントが語る、選んだ仕事でその人の人生が・・・

私の今の仕事は、転職先を探している転職希望者と人材を求めている企業の間に立って両方のニーズを結び付けるキャリアコンサルタントという仕事です。
この仕事をしながらつくづく思うことがあります。
仕事人は、学校を卒業して最初に就いた仕事に始まり、その後、どんな仕事を経験し、どんな仕事を選んだかで人生が大きく左右されていくんだなぁと。
若い時はわからなかったのですが、今は仕事柄本当によくわかります。

これは一つの例ですが、、、
一般的には、売れる人材というのは年齢も関係します。
だいたい、25歳〜35歳あたりの年齢だと転職しやすい年齢層です。
なぜなら、求人を出す企業側からそういう指定がくることが多いからです。
30代後半から、40代、50代になると年齢が上がるにつれどんどん転職が難しくなります。
いくら自分には力があると思っていても、人材市場ではそういう傾向がある以上どうしようもありません。
私自身、これまで4回転職していますが、40代からの転職活動は本当に大変でした。
私の場合は前職を辞めてからの転職活動だったのでなおさらでした。
仕事人としての自分の力を過信していただけに、現実の壁の前で奈落の底へ突き落とされた気分も味わいました。


いつの時代も人気業界、企業には多くの人が集まります。
IT業界のスマートなイメージに憧れこの業界を目指す若者はたくさんいます。
銀行や総合商社は昔から人気の業界です。
どんな仕事に就こうがそれは本人の自由なので自由に選んでいいものです。
ただ、今だからできるアドバイスをするなら、ある程度自分なりの将来像を描いておくほうが後々後悔は少なくなるような気がします。
将来像が描きにくければ、自分の周りの先輩たちの姿、生き方を観てみるといいかもしれません。
どんな経歴を歩んだ人が侘しい生き方をし、どんな経歴の人が元気で生き生きしているか。

転職という場面で考えてみると、これも一つのケースですが、ITエンジニアと建設施工管理者という職種の今の人材市場での動向をお話します。
私はこの二つの業界での転職支援を行っていますが、ITエンジニアは30代までの求人が多く、40代以上になるとほとんど求人がありません。
これに対し、イメージでは今ひとつの建設施工管理者の求人は40代でも50代でもけっこうあります。
最近の動向でいえば、今後建設需要の増加が見込まれるせいか、ますます建設施工管理者へのニーズが高まり、さらに企業による人材獲得競争が激しくなりそうです。

私の仕事人としての経歴は、一貫してバックオフィスの管理業務ばかりです。
自分が経験してきた分野についてはプロとしてのプライドは持っていますが、一方で、バックオフィス関連の仕事は転職市場では年収が低い上に、年齢が高くなるとほぼ転職は不可能に近いという認識を持っていました。
だから、40代、50代になった時の自分をイメージして転職を重ね、キャリアチェンジをしながら将来の生活を支えられる仕事に就こうとしています。
今の仕事もその過程でのステップにすぎません。
身の丈”という言葉がありますが、年齢が高くなるほど、そのことを意識する人は多いでしょう。
40代、50代にもなると仕事人としての自分の限界も見えてきます。

年齢なんて関係ない、というのは素晴らしい思いではありますが、現実はやっぱり関係があります。
わかりやすい例が転職です。
若い20代の頃なら異職種への転職といったやり直しもかなりできますが、30代、40代と年齢が上がるにつれ、経験重視になりそれも難しくなります。
そういうことを考えると、仕事選びがいかに人生を左右するかということがわかると思います。
あなたが今の仕事を選んだのは、将来のためですか?
あなたは今、将来に向けて自分の仕事について考えていますか?
もし、仕事と人生について考えたことがなければ、改めて将来の人生を意識しながら今の仕事について考えてみてはいかがでしょうか。

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