2008年04月02日

“残業”はさせられているのか、しているのか

“熊谷労働基準監督署が、東芝深谷工場(埼玉県深谷市)の男性社員(当時37歳)の自殺について、長時間労働など業務上のストレスが原因として、過労自殺と認定した。”というニュースがありました。
(詳細はこちらで)

長時間労働とは、つまり、所定の労働時間を越えて残業、休日出勤などをすることをさすわけですが、企業人にとって超過勤務の問題とそれによる健康障害の問題は今に始まったことではなくずっと以前からあります。
過労死のニュースも、亡くなった方とその親族の方はお気の毒ですがよく耳にします。

今回の東芝社員の件に関しては、ネットなどでいろんな方々が意見を述べていますが、それこそいろんな見方、意見があるようです。
東芝という会社を糾弾する声もあれば、日本の企業社会のあり方そのものを問う声もあれば、中小零細企業ではそんな状態はふつうだという声もあり、立場立場で違うようです。
私の個人的な意見は、たしかに企業の中で自分を通せないこともあるでしょうが、「もうダメだ!」というギリギリのところまで追い込まれた状況にあるのであれば、勇気を出して逃げ出すなど、“我が身は自分で守る”という行動に出てほしかったということですね。

私は今40代前半ですが、現在の仕事スタイルでいえば、私は、残業や休日出勤は自分の仕事をコントロールする中で必要に応じて(自分が必要性を感じれば)やっているという感じですね。
誰かから強制的にやらされているという気持ちはありません。
そういう点では、残業、休日出勤をしてストレスを感じることはあまりないですね。

しかし、こんな私も、かつては違いました。
若い頃は、残業や休日出勤を自分で自主的にやっていたわけではなく、上司から命じられて嫌々ながらやっていたことが多かったですね。
その時は間違いなくそのことが原因でかなりストレスが溜まりました。
同僚たちが早めに仕事を切り上げて飲みや遊びに行くのを羨ましく思い、それゆえさらにストレスが募り、また休日出勤を命じられると休日がなくなることの不満が溜まるばかりでした。

私の経験でいえば、残業、休日出勤に対する抵抗感というのは、自分の仕事に対する責任感とかその仕事への思いみたいなもので違ってくるような気がします。
「何としてもこの仕事をものにしてみせる」という強い思いがあれば目標達成まで長時間働くことも苦にならないでしょうが、一方、仕事は誰かからやらされているもので苦痛を伴うもの、仕事は自分のプライベートタイムを奪うものという意識であれば、残業や休日出勤というのはストレスを増大させる最大の要因になるばかりです。

私は30代の半ばぐらいから、残業、休日出勤をする際のメリハリをつけるようにしています。
やっぱりね、ダラダラと、あるいは慢性的に残業、休日出勤を続けていては、精神的にまいるばかりだし、またモチベーションも下がるばかりです。
いくら日々仕事量が多くても、時々は早く帰ったり、週末はゆっくり休んでリフレッシュする、そうすべきだと思うし、そうしたほうが絶対精神衛生的にはいいはずだし、仕事の効率も上がると思うのです。
例え、あなたが今いる会社、職場がどんなに忙しい状況にあったにしても、自分をうまくコントロールしている人はいるのではないでしょうか?


yoron at 22:04│Comments(6)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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この記事へのコメント

1. Posted by 天幸   2008年04月02日 22:23
自分が残業をなぜするかというと、仕事への責任感ですかね。

残業するにしても、自分の体調は考えながらやっています。

管理職を長くやってきましたが、部下の健康管理や時間管理は、管理職としては最低限の仕事だと思って、やってきました。
2. Posted by ヨロン/竹内富雄   2008年04月02日 22:30
>天幸さん

役職者になった時、特に部下を持った場合は部下の健康への配慮も大事ですよね。
自分の健康と部下の健康維持、それがひいては組織全体の健康度を高めるのだと思います。
最近は管理職自体の健康も問題が多くなってきているようですが。
3. Posted by 天幸   2008年04月02日 23:22
最近は「名ばかり管理職」が話題になっていますが、仕事上の管理は、先ずは自身の健康管理から始まると考えてこれまでやってきました。

私も若い時、初めて課長になった頃は、よく深夜まで残業していましたが、上司からは、「自分の健康管理ができない人間は、部下の管理もできるわけがないし、ましてや仕事の進捗管理やお取引先のフォローなどできるはずがないから、管理職は任せられない。もちろん営業目標を期限までに仕上げるのは当たり前だ」と、よく言われました。要はまず自分をマネジメントしろということでした。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2008年04月03日 00:34
>天幸さん

なるほど。ある意味、天幸さんの場合は、ご自身の考え+上司の考えがしっかりされていたんですね。
部下はそういう上司のもとで仕事がしやすかったのではないでしょうか。
「自分自身のマネジメント」、言葉で言うのは簡単ですが、実際実践するとなるとなかなか大変ですよね。
5. Posted by くうちゃん   2008年04月03日 15:26
もともと8時間労働で週40時間でこなせる労働量と質であるべきはずなのよ。

それを無視した形での量と質にいつのまにかなってしまった。

成績主義という名のもとで、収奪されています。

社員の給料は、時間外労働が前提の賃金体系になってしまっているんだよ。

そこを是正しない限り、問題の解決にならないです。

本来なら、時間外勤務命令があって初めて時間外勤務となります。
命令した管理職は勤務終了を確認する義務があります。

名目だけ管理職にして、時間外勤務手当てをカットしている職場(外食産業に多い)も多いことです。

ただ単に時間外勤務と言うよりも、労働の質と量を考えるべきなんでしょうね。
6. Posted by ヨロン/竹内富雄   2008年04月05日 05:49
>くうちゃん

そうですね、ご意見に私も賛成です。
“労働の質、量”について分析することなく、その場の勢いとか慣習みたいなもので労働が行われているケースは多いですよね。
なかなか難しく、根の深い問題です。

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