努めて相手のいい面を見よ1月24日付朝日新聞の夕刊“マリオン”に顔が

2007年01月22日

話の持っていき方で結果が変わる

組織の中で長く働いていると、自分の仕事をうまくやるために利害関係者への話の持っていき方を慎重に考えるクセが身につきます。
特に、誰かの承認・決裁を必要とする場合、承認者・決裁者へのアプローチについては成功を勝ち取るために作戦を立てます。

私は、以前ある会社で秘書部門の責任者をやったことがあります。
私がその職務を担当していた当時、その会社のトップは何人か入れ替わりました。
そして、そのうちの一人はとても気難しいタイプでした。
虫の居所の悪い時に悪い報告などしようもんなら、いきなり怒鳴られたりしたものです。
そんな人でしたが、この人の専属秘書(女性)は心得たもので、ご機嫌をうまくとりながら上手にコミュニケーションをとっていました。
私の部下ではありましたが、この秘書の能力というのか人心掌握術には感心したものです。
この秘書にはよく助けられました。
例えば、私が何かを報告しようとすると、「ヨロンさん、今はその件は報告しないほうがいいよ。今○○の件で機嫌悪いから、返り討ちにあっちゃうよ」といった具合にアドバイスをもらったりしました。

また、ある時、私の同僚が専務にとうとうと自説を主張し、「うちの会社はこの分野で他社に遅れをとっている。経営者はもっと真剣にこのことを考えるべきだ!」と食ってかかったことがあります。
この同僚はもともと血の気の多い人だったので、話の展開次第では熱くなって相手に噛み付くことがありました。
専務はムッとした表情をしながら、「お前に言われなくたって、そんなことぐらいわかっているわい」と言い返しました。
後で、二人のやりとりを聞いていた上司が同僚にこう言いました。
「お前ね、いくら正論でも話の持っていき方では通るものも通らないことがあるんだ。お前のあのやり方では相手の賛同を得られないよ。もう少しそのあたりのテクニックを身につけたほうがいいな」と。

当時はこの上司の言葉にピンときませんでしたが、今ははっきり理解できます。
どんないいアイデアだって、提案だって、話の持っていき方次第で結果が変わってくるんですよね。
相手があることならなおさら、相手が理解して、納得してこそ、自分の思いが思った通りのかたちになっていくのです。
営業がお客さんのところへ行って自分のペースだけで話をすすめても決していい結果は出ないでしょう。
逆に、相手を読み、相手がのってくるように話をもっていけてこそ一流の仕事人です。
一流か二流か三流か、それは、その人がどういう話の持っていき方をするかをみればわかるような気がします。


yoron at 23:50│Comments(3)TrackBack(1) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック 仕事人の叫び 

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フォロワーシップとリーダーシップ  過去の私のエントリである「リーダーシップとフォロワーシップ」で、米国留学時代に学んだ書籍をご紹介し、フォロワーシップについて下記のようにまとめています。 The Leadership Challenge: How to Keep Getting Extraordinary T...

この記事へのコメント

1. Posted by taro   2007年01月23日 15:26
ヨロンさん・・こんちは
人の心を読むのは難儀なものですね
日本人独特かも知れませんが自分にも経験があります
要するに根回しが大切ですね

私も社長としてよく社員に言われました
朝言ったことと昼には違う事が違う・・・
気分で変えるとは思ってなくても
考えが変わることはよくありますね
2. Posted by 小島愛一郎   2007年01月24日 14:14
ご無沙汰しております、ヨロン様。
今回のエントリ、大変、共感いたしましたので私なりに思うことを書きました。

良き仕事人は良きコツを体得されていると私は考えています。その中の一例が今回のヨロン様のエントリだと思います。
3. Posted by ヨロン/竹内富雄   2007年01月26日 23:01
>taroさん

そうですね、私は経営者の経験はありませんが、経営者になるとその立場での悩みやご苦労があると思っています、従業員の立場とは違う。
社長と従業員の考え方の差を埋めるのはなかなか難しいでしょうね。

>小島さん

どうもご無沙汰しております。
小島さんのフォロワーに関する考え方も拝読させて頂きました。
多くの点で共感できました。
私はまだまだ半人前ですが、とにかく上司の期待に応えられるよう日々努力したいと思います。

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