仕事は“当事者意識”を持ってやれ話の持っていき方で結果が変わる

2007年01月20日

努めて相手のいい面を見よ

仕事の現場にいると、他人の批判、非難、悪口などをよく耳にします。
相手のあら探しをしては、そればかりを話題にするような人もいます。
私も最近はさすがにこういう姿勢は嫌だなぁと思うようになりましたが、かつては自分自身がそういう言動をよくしていました。
何も知らない新人が入社してくると、「○○さんはこういう面がヤバイから気をつけろよ」と余計な話をしたりとか、飲み屋では一緒に飲んでいる同僚に上司批判をしたりとか。
今振り返ってみると本当に恥ずかしいかぎりです。

人間というのは、なぜだか、相手のいい面にはなかなか気づかないのに悪い面、欠点、短所などにはよく気づくもののようです。
いい面に気づくには、じっくり相手を観察しなければなりません。
観察という行為はなかなか難しくて、表面的な部分ではなく本質的な部分を観る必要があります。
そういうのってなかなかできないんですよね。

例えば、私は総務という仕事をしておりますが、総務は他部署から“お役所”的なイメージで見られがちです。
「なんだよ、いつも小うるさいことばかり言いやがって」と文句を言われることもしばしばです。
かつて、営業のお偉いさんから「総務なんて非生産部門はコストばかりかかってしょうがない。あいつらは俺たちが食わせてやっているようなものだ」と陰口を叩かれたこともあります。
自己弁護をするわけではありませんが、このお偉いさんは肩書きが高いわりには総務の役割のなんたるかをちっとも理解していなかったような気がします。

私は総務は組織の中では“空気”のような存在だと思っています。
空気というのは人間が生きていくためには絶対に不可欠なものですが、普段は誰も意識せずに吸ったり吐いたりしています。
「空気がこの世からなくなってしまったら」なんて、たぶん多くの人は考えないでしょう、何せ「あって当たり前」と思っているでしょうから。
しかし、もし空気が本当になくなってしまったら、欠乏したら、、、きっと人間は生きられないし、苦しくなるでしょう。
この空気と同じで、総務の機能が組織になかったら、いろんな面でやりづらいことがたくさんあるのではないかと思います。

相手の悪い面、欠点、短所ばかり見て批判、非難するのは簡単だし誰でもできることです。
けれど、誰でも必ずいい面と悪い面の両面を持っています。

そして、いい面は努めて見るようにしなければなかなか見えないものです。
相手のいい面を見ることができれば、相手に対する見方も違ってきます。
もちろん、相手が良く見えてきます。
そうすれば、相手に親近感を持ち相手に近づいていくことができるでしょう。
今日から早速相手のいい面を探してみませんか?


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この記事へのコメント

1. Posted by ブルースカイ   2007年01月21日 14:16
昔ある上司が、「棚に上げて会話しなさい」と言われて今も意識してる人生訓です。

どういう意味かというと、人に意見するときに、とかく言う前に自分はどうだろうって考えますよね。自分は仮に完璧でなくても、意見を本人に言い、その方から反論があった場合に改善していけばいいんだよと言われました。
意見するときには、単純な批判ではなく、建設的な意見でなくては駄目ですけどね。

とかく棚に上げないといえない事も多々ありますからね(笑)
2. Posted by Hiro   2007年01月21日 18:18
人の上に立つためには「相手のいい面を見て」さらに「ほめてやる」ということが重要です。

と、解っているのですが、難しいです。

気をつけないと「しつこく罵れ 他人の失敗。笑ってごまかせ 自分の失敗」になってしまうのが人間の性なのでしょうか?

本年もよろしく
3. Posted by ヨロン/竹内富雄   2007年01月21日 20:43
ブルースカイさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

なるほど、たしかにそれはいえてますね。
自分の考え方をきちんとまとめてからとか、相手への反論のための代替案を準備してから、ということではなかなか発言しにくいというのはあると思います。
おっしゃる通り、「良くなる」ことを前提にした建設的批判は大事でしょうね。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2007年01月21日 20:45
Hiroさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

そうですね、わかっていても実践はなかなか難しいですよね。
私も笑ってごまかすのは得意です(笑)。
こちらこそ今年もよろしくお願いいたします。
5. Posted by aki-ken   2007年01月22日 00:16
ヨロンさん、こんばんは。
aki-kenです。

相手の良いところを見る、ポジティブな姿勢が
好きです。
かつて、日本人は認め合い、譲り合い、助け合って
生きてきた美徳を自然に身につけた特異な民族だと
思います。
最近の殺伐とした社会風景、些細なところから
改善していきたいものです。

ここで、比叡山伝教大師最澄の歌を一句。
「一隅を照らして道心を知ること
         これ即ち国の宝なり」

先達の偉業、我々の代で絶やしてはならんのです。
6. Posted by ヨロン/竹内富雄   2007年01月23日 00:05
aki-kenさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

そうですね、諸先輩たちから学ぶことは多いですよね。
時代の風潮はその時代を生きている人たちの鏡のようなものなので、まずは自らの心掛け、自らを正す姿勢が大切なような気がします。

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