急ぎすぎていない?きみに読む物語

2006年05月04日

業界・仕事通になれ

514f5b05.jpg私は私的活動として異業種交流会を主宰しています。
つくってからもうかれこれ8年ほど経ったでしょうか。
その間、たくさんの会合を主催し、多くのいろいろな業界、職種の仕事人たちと出会って会話をしてきました。
延べ人数にすると1,500人を越えています。
これだけの人数になると、その時は何かの話題で盛り上がっていたにしても、ほとんど記憶に残っていない人もいます。
一方で、一回しか会っていないのにみょーに記憶に残っている人もいます。
その違いは何だろうと考えてみました。
そこではたと気づいたのが、その人が自分の仕事について語ったことかなと。
つまり、私がその人の仕事について質問した時、その業界ならではの面白い話を聞かせてくれ、自分の仕事について活き活きと語ってくれた人はその姿が脳裏に焼きつくのです。

逆に記憶にすら残っていない人というのは、たくさんやりとりをしていても、きっと、私がその人から吸収したいものがなかったのかもしれません。
私はネガティブな考え方や人があまり好きではないので、交流会では常に自分にプラスになるような考え方や人に接することを心掛けています。
だから、相手がネガティブな発言の多い、そういう姿勢の人であれば、意識的に記憶に留めないようにしてしまうのです。
異業種交流会に参加する意義は何かといえば、それはやっぱり、いろいろな業界や自分とは違う職種、企業の人たちから何かを学びつつ、有益な人脈をつくっていくことにあるでしょう。
もちろん、これは私の考え方ですので、人によっては違う目的で参加している人もいるんでしょうけどね。


話変わりますが、最近こんな本を読みました。
食品の裏側−みんな大好きな食品添加物−』(安部司著、東洋経済新報社)
ある食品添加物会社の元トップセールスマンが書いた食品業界の裏事情本です。
とても興味深い内容で、というか今まで知らなかったことが多く、この本を読んでいろいろ教えられました。
ひとことでいえば、日常生活の中で摂っている食事について、いかに自分が無知だったかということでしょうか。
どれだけ多くの食品添加物が食品に使用されているのか、そしてどれだけ多くの人がそのことに無関心なのかということ。

安部氏によれば、スーパーなどで売られている色鮮やかな明太子などは食品添加物のかたまりなのだとか。
明太子の地の色はそのようなきれいなものではないようです。
明太子にかぎらず、いかにも新鮮そうに見える食品にはかなり食品添加物が使用されているようですね。
同氏は、スーパーなどで食品の買い物をする時は、裏の食品添加物の表示を見ることを勧めています。
この本を読んだせいか、昨晩の食材を近くのスーパーへ買いに行った際には、手にとった食品の表示をまじまじと見てしまいました。

時々、業界の暴露本が元関係者によって出されることがありますが、こういう本の中にはその業界を知る上で参考になるものがけっこうあります。
暴露することがいいかどうかはともかくとして、その業界、仕事を熟知した人の書いたものであれば説得力ありますよね。
同業界の人間が読めば、その本の内容が濃いか薄いかというのはすぐわかるでしょう。
裏事情というのは、ふだんは表に出てこないので多くの人が知らず、だからこそそれが明かされた時は関心をひくのだと思います。
これは、会話で他人の関心をひきつけることにも通じるものがあります。
要するに、自分の知らないことを教えてくれる業界・仕事通の人は、会話の相手にインパクトを与えるということなのです。
そういう意味で、私は“業界・仕事通になれ”といいたいわけです。

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この記事へのコメント

1. Posted by kazu   2006年05月04日 11:28
ヨロンさん
朝早かったのか  寝るのが遅かったのか??

今まで会った人の事を 思い出し書くのもいいですよ
で 出版
人との出会いは 宝です
2. Posted by ha-man   2006年05月04日 12:17
ヨロンさん、どうも

実にヨロンさんの守備範囲が広いのは驚嘆します。
食品添加物の害のことは、聞いていましたが、詳しいことはしりません。
ちょっと読んでみます。
知らない事といえば、この間読んだ本「フシギな寄生虫」藤田紘一郎著
のなかに、寄生虫で花粉症が治ると書いてありました。
寄生虫は身体に悪いものと、決め付けいましたが、そうではないみたい
ですね。何事にしてもバランスが重要だと思います。
食品添加物も食品を長持ちさせるためには必要な場合があると思います。
それを、過度につかいすぎると害が出てくるのでしょう。
そのへんの塩梅が難しいですね。
3. Posted by まえこ   2006年05月04日 20:32
わはは〜
私もリアル・ヨロンさんにお会いしたのは1回だけですぅ〜。

食品の安全に関する本って、最近よく売れているようですね。
牛乳が危険だと警告しているものもあるようで
過剰に反応して、牛乳の消費量がかなり減っているとか。
ま、それだけに起因するものではないでしょうが。

何事もほどほどに、ですね。ほんと。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2006年05月05日 06:20
kazuさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

“早起きは三文の得”などともうしまして、はい、早起きしました。
たんにじーさんになっただけでしょうか(笑)。
あえて本にしなくてもブログで十分かな、と思ったりしています。
5. Posted by ヨロン/竹内富雄   2006年05月05日 06:22
ha-manさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

ほー、寄生虫で花粉症が治るんですね。
私も初耳です。
花粉症にかかった人は本当に大変そうですから、もしそれが対象者全員に効くのであれば朗報ですね。
まだまだ知らないことがいっぱいありそうです。
6. Posted by ヨロン/竹内富雄   2006年05月05日 06:27
まえこさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

まえこさんとはオフ会でお会いしなくても、ネットではかなり出会いましたからね(笑)。
私が以前読んだ本で、「牛乳を毎日飲む=健康に良い」というのは嘘であるということが書かれていた本がありました。
実際のところはどうかわかりませんが、その道の専門家という人が書くともっともらしく感じますよね。
おっしゃるように、ほどほどがいいのかもしれませんね。
7. Posted by ha-man   2006年05月05日 13:07
ヨロンさん、どうも

寄生虫が花粉症を治すのではありません。
身体の中で寄生虫と共生できると花粉症にはならないのです。
なんでもかんでも、清潔にすればよいとゆうのでもないみたいです。
知らない怖い寄生虫もいますので、ご用心。
とくに、ペットを飼っている人は?
8. Posted by ヨロン/竹内富雄   2006年05月06日 06:57
ha-manさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

なるほど、そういうことですか。
清潔好きの人はいますが、そればかりだといいことまで捨ててしまうわけですね。
たしかに恐い寄生虫はいるでしょうね。

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