いったい誰が決めるの?仕事は自分自身との戦いだ

2005年12月04日

“やる気ない病”は伝染する

やる気のない人と付き合っているうちに、だんだん自分のやる気度も下がっていったという経験はありませんか?
言い方を変えれば、いつもネガティブなものの言い方をする人と会話しているうちに、自分もネガティブな表現を多く使うようになっていたとか。
私はけっこうあります。
私の場合、仕事帰りに同僚とよく飲みに行くのですが、飲み屋での話題といえば、どうしても会社の悪口や仕事上の愚痴、不平不満が多くなりがちです。
一緒に飲んでいる相手がその手の話題が好きな人だと、大いに盛り上がって酒が進みます(笑)。

私思うんですけど、相当芯の強い人でないと、周囲に“やる気ない病”が蔓延しているとその病気に感染してしまう人は多いのではないでしょうか。
自分では前向き、積極的な性格だと思っていたのに、周囲と摩擦を起こしてはいけないと気を使っているうちにこの病に冒されてしまうパターンはありがちです。
特に自分の上司や肩書きの高い人が、「うちの会社ではいくら頑張っても評価されないからな。まぁ仕事はほどほどに手抜きして無理しないほうがいいぞ」などと言うのを聞いているうちに、しかもそんな言葉を頻繁に聞かされるうちに、その考え方を受け入れて洗脳されていくのです。
そういう点では、経営者を含め組織上の役付者の一言は大きな影響を組織に与えるということです。


逆にいうと、自分自身が“やる気ない病”にかかりたくなかったら、この病気にかかっている人のそばに近づかないことです。
なるべく交流しないようにすることです。
仕事上どうしても付き合わなければならないこともあると思いますが、そういう時は、必要最低限の関わりにとどめておくべきでしょう。
やる気のある人にとっては、やる気のない人から生産性のない無駄話を聞かされることほど苦痛なことはありません。

仮に自分のいる組織が“やる気ない病”で覆いつくされているのなら、その組織から逃げ出したほうが精神衛生上いいかもしれません。
あるいは、事情があってどうしても逃げ出せないような場合は、組織外に目を向け、やる気のある外の人たちと付き合うようにしたほうが賢明でしょう。
外の空気を吸えば、ある程度自分の精神的バランスを保つこともできるのではないでしょうか。

ポジティブ・シンキングという言葉がありますが、この考え方を身につけるには、そういう思考を持つ人と多く付き合うようにすることです。
「こんな会社はダメだ」とばかり言い、そのダメな会社を変えようともしない人なら付き合う価値はありません。
多少の愚痴、不平不満はこぼしつつも現状を変えるべく動く人なら付き合う価値はあります。
常に前向き、積極的な人なら、それこそ師としてついていく価値があるでしょう。

繰り返しになりますが、“やる気ない病”というのは伝染するものです。
この病気が危険なのは、健全な人であっても知らず知らずのうちにかかってしまうことがあるということです。
例えば、職場の同僚の1人がこの病気にかかっていたとして、この同僚と日常的に付き合っているだけで感染してしまうことがありえるのです。
風邪のようにうがいや薬で治せればいいのでしょうが、やっかいなことにこの病気は一度かかると、しかも長い時間をかけてかかってしまうとなかなか治りません。
この病気にかからないようにする最善の方法は、「この病気にかかった人と接しない、この病気とは無縁の人と付き合う」ということかもしれません。

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by himawari36   2005年12月07日 03:24
ヨロンさんこんばんは(´▽`)
ここ数日の帰り道の脱力感の原因が確信できました。
そうなんですね、私は感染しているということなんですね。
その人を励ましたり、違う方向で考えてみるように話すのが私としては薬がわりですが、病気の方が強くて、すごく疲れます。
関わらないように…は相手が寄ってきたり、昼ごはんを食べているときに垂れ流しで耳に入ってくるのでうまくいきませんので、せめて、話を聞いているフリをしながら「右から左」で聞き流すような防衛策も必要ですね…(^_^;)
それと、うまく話をそらす…とか。
働くってのは仕事だけ一生懸命してるだけではすみませんね、いまさらながら、大変だぁ…なんて思います。
2. Posted by issy   2005年12月07日 22:00
まさに“やる気ない病”で覆いつくされている組織のことで悩んでいて、
ヨロンさんの記事を読んで大きくうなずきました。
私は一般企業勤めから医療業界へ転身した人間なのですが、
医療業界の時代錯誤、時代遅れの組織体制には暗澹たる気持ちにならざるを得ません。
私の勤める病院ひとつを挙げて医療業界を批判するのも無茶かもしれませんが、
案外無茶でもないような状態です。

今でも本屋に行くと、まずビジネスのコーナーに足が向く自分が居ます。
どこかにまだ一般的な基準に安心を求めてしまっている気がします。

とにかく外に出て、情熱的で行動力のある人と触れ合うことが大事ですね。
あまりにも情熱的で行動的な人だと引いてしまう自分が居るのがちょっと不安ですが..
3. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年12月08日 23:12
himawariさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

そうですね、マイペースで仕事ができればいいんでしょうけど、周囲のいろんな人たちと関わりながらやっていく必要があるので、なかなか難しいですよね。
こちらが元気づけようとしたのに、逆に病気をうつされたらたまったもんじゃないかもしれません。
原因がはっきりわかれば対処のし方はあるような気がします。
4. Posted by ヨロン/竹内富雄   2005年12月08日 23:18
issyさん、こんにちは。ヨロンです(^_^)。

私は医療業界のことは経験がないのでわかりませんが、その業界にいた(いる)人に話しを聞くと同じようなことをよく聞きます。
全部が全部じゃないのでしょうが、保守的な面がかなり強い業界なのかもしれませんね。
私もよくビジネス書を読みます。
自分の会社や業界の状況を他社や他業界と比べて研究することで、仕事を改善していくいろんなヒントが見つかるかもしれませんね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
いったい誰が決めるの?仕事は自分自身との戦いだ